御様御用
食器洗いしながら暴れん坊将軍の再放送を見ていたある日のこと。
うちのテレビは常に字幕が出るようにしているのだけど、
字幕に“御様御用”の文字がでて、耳からは「おためしごよう」と聞こえ、
なに今の?と思いながら見ているとまたその単語が。
あの字でおためしごようって読むのか?と思いながら見終わり、
手が空いてからWikipediaで調べてみた。
江戸時代に(吉宗の時代にも)御様御用の山田朝右衛門(浅右衛門)という人がいて、
死罪執行の斬首役で、刀の試し斬り役だったというのはドラマと同じで、
当時の試し斬りの事情とか、代々優秀な弟子が襲名していくこととか、
いろいろが驚きだった。
その少し前に別の番組で見た、フランスの昔の死刑執行人は、
卑しい仕事という世間の偏見に悩んでいたようだったけど、
朝右衛門は、刀の試し斬りを大名から頼まれて、浪人だけど裕福だったという、
対照的な印象をうけた。
初期の暴れん坊将軍は、歴史に基づくところが入っていたり、
まだ殺陣のシーンや決め台詞がなく、
松平健さんがとても若くて、
美空ひばりさんがゲスト出演してる回もあり、
後の方のシリーズしか知らなかった私にはとても興味深かった。
うちでは時代劇が好きなのは私だけで、夫は、
「峰打ちって痛そうだよね。幅これしかない鋼の棒で全力で殴られるなんて」
こどもは「悪い人だって話も聞かずに斬っちゃダメ。しばって連れてけばいい」
と言ってた。