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『リエゾン こどものこころ診療所』を読みはじめた

『リエゾン こどものこころ診療所』(講談社モーニングKC)
現在10巻まで出ていて、3巻まで読んだところ。
どなたかのtwitterで知って、気になっていたけれどすぐには買えなかった。
それは、1巻の試し読み部分に、“清潔さに対する強迫観念”の治療場面があり、
私は潔癖症なので、手洗っちゃだめ、は嫌だ〜!と強い抵抗を感じ、
この本がうちの本棚に来てどうなのか、としばらく迷っていたからで、
でも結局、児童精神科への興味が勝ったので少しずつ読んでいる。

3巻の「名前の意味」に出てくる子がうちの子に似ている。
共通点、
・夜泣きをしなかった。
・3歳児健診でジャンプしなくて、受診をすすめられた。
・おもちゃの車のタイヤを回して何時間も遊んでた。
・好きなことについてしゃべると止まらない。
「おんなじだ〜。タイヤ回すの好きだったよね〜」って読んでたら、
こども自身はもう覚えてないのか、「なんだよそれ?」って笑った。
作品の中の母親は、普通の子と遊び方が違うと思った、と言っていた。
私はそれは思わなかった。
こどもってこんなことに夢中になれておもしろいね、と思っていた。 
幼稚園に入るまで、よその子と遊ぶようなところへ行かなかったし、
どこか出かけても幼稚園の参観日でも、よその子を見る余裕がなかったし、
私も夫も、変わってるね、と言われながら生きてきたほうなので、
どちらかというと、定型発達の子ってどんななの?と、”普通“がわからない。

うちの子はASD だけど、家の中ではあんまり違和感を感じない。
軽めのASDだからかもしれないし、性格がおとなしいからかもしれないし、
私や夫も多少似たようなところがあるからかもしれない。

「名前の意味」の子の療育の場面で、
見学中の主人公の医師が、“かわいい・・・”ってドキドキしてるみたいに、
私もこども見てるとよく、「かわいい〜」って思っている。
先日、寝る前にこどもがくねくね踊っていて(強いて言えばフラダンス風)、
「もう寝る時間なのに元気だねぇ」と言ったら、
「様々な問題が解決するように祈ってるの」っていう、予想外の答えが。
祈りの舞だったとは。かわいい。おもしろい。
雨乞い、神楽、卑弥呼、アメノウズメ・・・あれこれ連想してしまった。
どんな神様に何を祈ったんだろう。

神様といえば、うちは小さい神棚に地元の神社のお札を入れていて、
こどもが3歳のころ、私が神棚にお水をあげてたとき、
夫が笑いをこらえながら背後を指差すから、振り向いたら、
こどもが後ろにいて、パチパチ、ぺこりぺこり、とにこにこしてまねしていた。
あれもかわいかったな。
この子が生きやすい世界でありますように。