遠くにある


地球の公転が太陽を一周した
それを私はさっと横切る影を
追うように思うことにした

誰かが空間に垂直線を刻み続けるなら
私は新しい空間を覆いかぶせよう

壁の時計は床に崩れ落ちた
時計の針は止まった

この世の余剰は
果てない生死の
雪の静けさ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?