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風邪をひいた時にやってはいけないこと

昨今、インフルエンザの予防接種の予約はいっぱいで、風邪薬は飛ぶように売れている。しかし、「予防接種や薬があれば風邪をひかない」と言えばそれは真っ赤な嘘である。病気の元、すなわち生活習慣を改善しなければ解決にはならない。
私自身、かつてはとても風邪をひきやすかった。学生時代は年に5、6回は熱を出していた(軽度の風邪はもっとたくさん)のだが、生活の習慣を改善した結果、年に3回程度に抑えることができたし、治りも早くなった。

きっかけは住み込みの農作業のアルバイトだった。寒い屋外でずぶ濡れになりながらの仕事をしていたため、本気で風邪問題と向き合うようになった。朝四時に起きて5時には寒い霧のかかった十勝の畑で作業開始。カッパを着ていても雨は顔から、袖から水分を供給する。風は容赦なく体温を奪い、仕事が終わり寮に帰れば不衛生で埃っぽい、そして寒い部屋が待っている。食事は一軒しかないコンビニで買うか、自分で作らなくてはいけない。このままじゃ殺される!私は本気で危機感を覚えた。仕事をやめるという方向ではなくて体調管理に気を配ることで対抗した。

ここでは自分の経験から、風邪をひきやすい条件、そしてひいてしまった時の対処法をお伝えする。

○風邪をひきやすい条件
風邪をひきたければこれを実行せよ!👇

・体が冷えている
・部屋が埃っぽい
・長時間ずっと同じ体勢を続ける
・仕事が終わった時に冷たい飲み物をがぶ飲み
・夜、ちゃんと寝ない
・朝、起きた時にすぐに服を着ない
・甘いものを大量に食べている
・野菜を食べない

体が冷えれば風邪をひきやすいのは間違いないが、埃(ほこり)もまた、重要な要素だ。寝ている時、体が冷えている時に埃を吸い込んでしまうと喉の免疫が追い付かなくなる。また、昨日使った使い捨てマスクを今日するのはやめよう。マスクの細かな繊維を吸い込んで喉や気管を痛めている。マスクの種類によっては新品でもそのようなリスクがある。
また、体の体勢も重要だ。デスクワークの人や絵やイラストを描いている人は注意してほしいのだが、ずっと同じ姿勢を続けていると体が凝り固まってくる。首の角度がずっと変わらないために、喉の奥ではずっと同じ箇所に空気が当たり続けることになる。喉を乾かさないように唾を飲み込んだり首の角度を変えたりして水分を与えることが重要だ。また、血のめぐりを良くする為に時々腕を回したり首を回したり、柔軟体操をする。
寝不足もまた、免疫を下げる。朝の習慣も大切だ。起きたばかりで体のエンジンがかかっていない状態の時は風邪に狙われやすい。起きてからまずするべきはだらだら携帯を見ることではなく、服を着て何か暖かい飲み物や食べ物をとることだ。
食生活もまた、風邪の原因である。甘いものを食べ過ぎると風邪をひきやすくなる。砂糖は万病の元、夜になったら極力、甘いものは食べないこと。ジャンクフードやコンビニに頼り過ぎると弱い体になってしまう。自炊をしよう。野菜を食べよう。野菜には食物繊維やビタミンなど人間の体を強くする成分が含まれている。一般に大根やニンジン、芋などの根菜は体を暖めると言われる。週に一回以上は必ず根菜類を、週の半分以上は葉物の野菜を食べることが大切だ。

○風邪をひきたくなければこれを実行せよ!👇
・体を暖める
・部屋の掃除をちゃんとする
・時々体を動かす
・睡眠を充分に取る
・朝起きたらすぐに服を着て食べ物や飲み物で体を暖める
・砂糖の含まれる食品を極力減らし、夜は一切甘いものを食べない
・野菜を食べる

続いて、風邪をひいてしまった時の基本的な考え方をお伝えする。

○風邪を長引かせてしまう要因
『長引かせる』にはこれをせよ👇

・市販の風邪薬を飲んでいつも通りに生活する
・薬を飲んで、治りきる前に飲むのをやめていつも通りに生活する、そして症状がぶり返したらまた飲む(薬の効きがどんどん無くなる)
・飲んでも効かなかった薬を、いつかは効くと信じて飲み続ける
・ちゃんと寝ない
・体や足の先を冷やす
・喉や首回りを冷やす
・砂糖の含まれる食品を食べ続ける
・肉や油ものなど消化に悪い食品を食べ続ける


まずは、そもそも風邪薬とは何か、という問題を考えてみる必要がある。薬には様々な種類があり、症状を抑えるもの、体の機能を高めるものなど用途によって効果は違う。あなたが飲んでいる風邪薬は表面的な解決なのか、根本的な解決なのか、それを知る。仮に症状だけを抑える薬を飲んでいるとすれば風邪の治りを遅らせていることになる。
風邪を治すのに必ず必要な条件と、必ずではないが助けにはなる条件がある。風邪薬は後者だ。
体が冷えてしまったり、体力を消耗していればいくら薬を飲んでも治らない。体を暖める、休めることは絶対条件だ。
次に食事が大切なのは、「医食同源」または「薬食同源」という言葉があるように、私達が食べる物は食料であると同時に常日頃体に影響を及ぼし続けている薬だから。砂糖は一時的に血糖値を高めてくれるが腸内細菌のバランスが崩れて体に悪影響があると言われる。風邪をひいて体が弱っている時は消化に良いもの、油や砂糖の少ない和食が一番良い。梅干し茶漬けは最強のアイテムだ。

私の風邪をひいた時の最強アイテムをご紹介する。効果は自分の体で実証済みだ。

・ネックウォーマー&カイロ
風邪は特に首を冷やすことが治りが遅くなる要因になる。ネックウォーマーやマフラーを首に巻いて1日を過ごし、寝るときもつけている。カイロは袋から出さず一センチくらい切れ込みを入れてギリギリ空気が通るくらいにとどめておく。低温やけどを防ぐため、肌には直接当てずにネックウォーマーやマフラーの中に貼っておく。暖める場所は首の真後ろが良い。

※カイロは肌に直接当てないこと。袋を一センチ切るだけ、振ったり揉む必要はない。

・生姜&蜂蜜&柚子

韓国製の柚子茶はとても効果があり、体を暖めてくれる。ところが砂糖の量が多いために仮に効果があったとしても本格的に風邪をひいている時は砂糖がマイナス要因となる。そこで、自分で風邪に効くドリンクを作る必要が出てくる。
できれば柚子を手に入れたい。しかし、注意が必要なのは、ハナユズと柚子を間違えないこと。ハナユズは柚子の味がしないし効果もない。
柚子はなかなか手に入りにくいので、市販で手に入りやすいのは生姜と蜂蜜だ。生姜は体を暖めるし、蜂蜜は喉を癒す。
500ミリリットル前後の魔法瓶や水筒(マグボトル)を用意して刻んだ生姜をザックリ大さじ1杯分ほど入れたら蜂蜜をスプーンに1杯から半分程入れ、沸騰させたお湯を注ぐ。蜂蜜の量が少ないと思われるかも知れないが、甘いものは風邪の敵。入れすぎは良くない。砂糖では代用できない。混ぜ物の無い、純度100%の蜂蜜でなければ喉を癒すことはできない。少しの蜂蜜が効果的だ。買うときは原料表示を見ること。生姜はすりおろしても構わないがスライスしたり刻んだ方が良い。おろした生姜は細かな繊維が喉にひっかかり咳き込む原因になる。お好みで柚子ジャムやレモン果汁を加えても良い。
熱いので少しだけ冷ます。生姜&蜂蜜ドリンクができたら魔法瓶に入れて常時携帯して小まめに水分補給を兼ねて飲む。いっきには飲まずにチビチビと。喉の乾燥を防ぎ、発熱による水分の不足を補う感じ
消費期限はだいたい8時間以内。その日作ったらその日のうちに。魔法瓶はスポンジやブラシでよく洗うこと。
※何でもそうだけどいくら効くからと言って食べ過ぎ、飲み過ぎは体に毒です

・梅干し茶漬け(お粥)
梅干しに含まれるクエン酸や塩分が体を元気にする。少々高くても原材料表示が塩と梅だけの梅干しを買っておくこと。甘くしてある梅干しや出汁やわけのわからないものが入っている梅干しは梅干しではない。それなら入れない方がマシ。クエン酸はレモン果汁から摂取しよう。何を食べるか迷ったら食べたいものを。嫌いなものを無理して食べては意味がない。好きな食べ物で気分も免疫もアップ。

・あとはネックウォーマーやマフラーをして、暖かい服装をして暖かい寝床でぐっすり寝ること。夜10時から午前3時までの間は体が冷えるので起きていてはいけない。

「あー、すっきり!風邪治ったなー、567かと思った!焦った!」←←←??笑

以上、私の最強の風邪アイテムをご紹介しました。何でもかんでも薬に頼り過ぎてしまう人、風邪をひいたら急に心配になってワクチンが打ちたくなって鼻水たらしながら病院に行く人などはちょっと一旦冷静になって生活を見直してみて欲しいです。(ワクチンは薬ではありません。抗体を作るためのものだし抗体ができるまでは効果が無い上に、ウイルスの型番とマッチしなければ無駄になります。)風邪を遠ざけることは健康、家計の助け、そして回り回って幸福度に繋がるはずです。
マニアックな人はどの産地の生姜が一番風邪に効くのか試してみて下さい。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。充実した風邪ライフを。

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