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きまぐれ読書論

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2020年12月の記事一覧

【きまぐれ読書論】他人の評価と自分の評価が違う本

先日、ある小説を読み終わりました。 Amazonのレビューを見るとまあまあの高評価で、書店でもおススメコーナーに置かれているのを見たことがあるので、そこそこ期待して読んだ本でした。 数ページ読んだところで「これはもしかしたらイマイチかもしれん……」という感じを受けましたが、「いや、途中で持ち直すかもしれない」と思ってそのまま読み進めました。 実際、半分を過ぎた辺りで話が動き始め、「おっ、ここから面白くなるかな!?」と期待しましたが、残念ながら再び下降線をたどり始め、結末

【きまぐれ読書論】どこで誰が何を読んでいるかわからない

私は、職場では「図書室担当」という立場にあります。 毎月、「図書だより」というものを作成して全校生徒に配布しています。内容は本の紹介と図書室のニュースなどです。実はこのnoteに書いた書評を焼き直しているので、簡単に作成できます。ネタに困ることもありません。 私が書評を書くのは自分のためでもあるのです。 先日は、『十二国記』の紹介をしました。もちろん、noteに書いたものを下敷きとして作りました。 作成した図書だよりは、毎回職員にも配っています。実は生徒よりも職員から