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バレーボール元選手がコーチをやってみたら①

皆様こんにちは。河野です。
今回は私がとあるチームのコーチとして関わらせて頂ける事になった経緯と強化についてのお話です。

■チームとの出会い

2年くらい前でしょうか。私の所属する『オーガバレーボールスクール』に埼玉の川口で練習しているチームからの依頼でコーチを探しているというお話を頂き、アルバイト感覚で受けたのが最初でした。

某企業様の社内チームであり、練習時間は2時間。選手は全員で10名程度。30歳以上、40代がメインで、高校カテゴリ以上経験者は3名でした。試合カテゴリはシニアの男女混合がメイン。

当時は練習の仕方がわからない、結成してご自分達で練習されてもイマイチうまくいかないという課題感をお持ちだった為、そこの解決がニーズの解消になると考えました。

■方針の策定と共有

まず、このチームがどうなりたいのかという事をお互いに考えて共有しました。

・チームのニーズ

試合で勝ちたい
個人で上達したい

これは当たり前ですね。そこでこのニーズを達成する為の河野からの提案は以下の通りです。

・河野の提案
現状分析
・年齢的に体力的な問題がある
・パス、サーブなど各種基礎スキルは高くない
・フォーメーションは経験者の経験に基づくもの
・ゲームの進め方は行き当たりばったり

このチームの理想像
・体力ないなら効果効率的なゲームの進め方をする
・試合で使う技術を効率良く練習する
・バレーが上手いチームではなく、勝つことが上手いチームになる

以上の事を共有しましたが、恐らく半分も伝わらなかったのではと思います。そこで、練習メニューの提案と、目的の共有をする事で、選手に意図を伝えました。

ざっくりですが以下の通りです。

・キャッチボールやパスは3人組のランニングで。
→2時間しかないのでダッシュ系のアップとパスを行う。また試合では止まって行うパスは少ない為常に移動を入れる。またジャンプセットやサイドセットも出来なくて良いから『やってみる』

・レシーブ練習は試合を想定
→3人組のまま打つ人、ディグする人、つなぐ人と役割分担をして流れの中でのディフェンスを練習。1周目は繋ぐ事を意識、2周目は繋がらなくても良いからハードヒットのディグに挑戦する。打つ人も自分のポイントまでしっかり動いてスイング。つなぐ人は打つ人のポイントに向けてピンポイントで狙う。

・サーブ練習は毎回
→サーブで殴れないチームは勝てない。アップがわりに100%入るサーブを打ち、その後エース狙い。強く打つサーブを覚え、サーブミスは怖がらないようにする。

・とにかく高く上げる
→ファーストタッチは細かいコントロールよりもコート中央に高く上げるように共通認識を持つ

・セカンドタッチはピンポイントで狙う
→出来ればナイスプレー。出来なくても漠然とレフト、ライトに上げるより狙う癖付けをすれば自然と精度はあがる。

・攻撃はストレス解消のつもりで
→力んで力一杯打つのではなく、自分のベストジャンプ、ベストスイングをする事でハードヒットをしていく。

最初はこんな感じで練習をはじめました。
え?フォーメーション?無理です。練習参加が4人とか5人でしたので。仕事をしている以上仕事のスケジュール優先で動きますのでなかなかメンバーは揃わなかったです。個別の基礎力は成長が見れてきましたが、試合をしていないので何とも自信は持てませんでした。

人数がいなければとにかく下地を作れば良いじゃない!と毎回いるメンバーで試合を想定した練習をコツコツやる事が3、4ヶ月くらい続きました。

■練習試合

私がコーチ着任以前からお世話になっていたチームとの練習試合があり、帯同させて頂きました。

シニア混合でも身体能力の高い方はいらっしゃるもので、その方に毎回打ち込まれて負けるパターンとのこと。

そこで私が出した試合の進め方メモです。

・サーブで殴る。弱いと思う所に思い切って打ってみよう。打った理由は後で教えてくださいね。
・相手にボールが返ったらすぐに定位置に戻る事を考えよう
・ファーストタッチはたかーくあげよう
・ベストジャンプ、ベストスイングをしよう

これだけです。

これだけで案外良いゲームができました。今まで全く相手にならないチームがセットを取るまでになりました。

このあたりから選手の練習参加率が上がってきましたね。バレーボールに時間をより割いて頂けるよう仕事を調整してくれる事が多くなりました。

長くなりましたので今回はこの辺で。次回は大会参加と惨敗のお話でもしようかな。ちゃんとたくさん挫折しているチームですので。

最後までお付き合い頂きありがとうございました!

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