バレーボール元選手がコーチをやってみたら②
皆さんこんにちは。河野です。
今日は、河野的緩い指導論です。
私はお金を頂いて技術指導させて頂く事を仕事にしています。その中で大切にしている事は
・選手は生徒ではない、ビジネスパートナーである
・短期的成果を求めすぎない
・怪我のリスクは最小限に
大きくこの3つです。
1、選手は生徒ではない、ビジネスパートナーである
選手がいないとチームになりません。最大限の敬意を払いながら競技力の向上を目指します。
ですから体罰、暴言は私の指導では忌避されるものとして捉えています。そして魔法の言葉があります。
「ここは部活じゃないからミスしていいんだよ?」
これです。この言葉で多数の生徒がリラックスしているのです。これは非常に危険な状況であり、次に述べる短期的な成果を追った結果であると思います。
確かに短期的な成果を求める指導はボールタッチやクローズドスキルは向上します。今までの日本人がそうでした。やたら上手いがトップでは勝てない。この結果からも分かります。
2、短期的成果を求めすぎない
私の練習ではパス、サーブなどの基礎スキルも大事ですが、オープンスキルとバレーボールのインテリジェンスも同時に育成していきます。
チームが勝つ為に自分は何をしなければならないか、チームは何をするべきかを一緒に考えます。そこでトータルディフェンスやスロットの概念も学んでいきます。スロット3!といってそこにパスがいかなくていいんです。1年やれば誰でも行きますから。それよりもスロット3がわかる方が重要ですし、トータルディフェンスを知っている方が効率よく守ることができます。
要はゴールイメージの共有が重要であると考えます。このチームのゲーム原則は何か、そこを示していくのが指導者の役目だと考えます。
今勝つことができればそれは素晴らしい結果です。しかし今勝たなくても先が見えていればモチベーションを保ちやすいかもしれません。
どんな選手でも一度はオリンピックの夢を見るのではないでしょうか。かくいう私もそうです。中学時代、本気でオリンピックに出るもんだ。と、訳の分からない夢を見たものです(出たい!ではないところが不思議です)
その為にも、長期的な視点のある指導を心がけています。
3、怪我のリスクは最小限に
体育館の使用時間が限られている事が殆どです。早くボールを触りたい、早くスパイク打ちたい、という気持ちは理解できますがアップとダウンの時間は削れません。プライベートレッスンの時は50分しかないのでアップとダウンは選手に任せてしまいますが通常の二時間レッスンの時はアップとダウンで30分を使用しています。
また、怪我明けの選手は必ず補強運動を入れます。
長くバレーをやりたいのであれば怪我のフォローは必要です。選手の健康状態チェックの上、全力のプレーができる環境作りもコーチの仕事であると考えます。
noteでも何回か書きましたが私がコーチさせて頂いている選手に残したいものは「一生涯バレーボールが楽しめるスキルと知識」です。
Vリーグで活躍される選手も出るかもしれない、草バレーを楽しむ選手になるかもしれない、ただそれぞれのフィールドで、あの選手上手いね!と評価される選手になったら、それはその選手にとっての財産になるのではないでしょうか。
是非、技術と一緒に、インテリジェンスも選手に与えてあげてください。
まとまりのない文章になってしまいましたが今回はこの辺で筆を置かせていただきます。
お付き合いいただきありがとうございました。
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