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四万十川と天然アユ

高橋勇夫本文


まえがき
20年前、NPO法人RIVERの最初の取り組みは『水』の本を作ることでした。時代の本質を知らなければ、地域は生きていけないと思ったからです。あれから時代はどう変わったのか?このたび『川』という本を作りました。32人、各界の方々に原稿をいただき、これから先も四万十川の流域で暮らしていく私たちの「道しるべ」としたいと思います。
執筆者のプロフィールはRIVER編集部が制作させていただきました。私たちも、参加させていただきたかったのです。失礼な言い回しがあるかもしれませんが、おゆるしください。

執筆者プロフィール

高橋勇夫プロフィール


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四万十川と天然アユ

高橋勇夫

 四万十川ではアユのことを「アイ」という。

 かつては地引き網漁も行われ、一網で二〇〇㎏(二~三千尾)ものアユが捕れることもあったという。一九八〇年頃までは専業の川漁師が大勢いて、中にはアユ漁で子どもを大学まで出した猛者もいた。アユは四万十川の豊かさの象徴であった。

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