「人生2回目の日本選手権を終えたアスリートのリアルな心情。」
こんにちは!Gollirabアスリートの川西裕太です!
今回の話は、先日行われた第106回日本陸上競技選手権大会に100mで出場した話になります。
第106回日本陸上競技選手権大会
兼 オレゴン2022世界陸上競技選手権大会日本代表選手選考競技会に100mで出場してきました!
開催場所は、地元大阪で親しみのあるヤンマースタジアム長居でした。
人生2回目の日本選手権でした。
タイトルの写真はまるで1着そのものですが、、、
結果だけを先にお伝えすると、予選落ちです!
心の整理が中々出来ず、今回の投稿が遅くなりました。
今回も、最後までお付き合いよろしくお願いします!
今回の日本選手権のテーマは、
今までの成果を最大限に発揮する。
まさに、シンプルイズベストです。
前回の日本選手権が終わってから、今回の日本選手権に向けてずっと準備してきました。
去年はプラスで行けた準決勝、今年はどんな景色を見られるのかどこまで行けるのか、楽しみでした。
しかし、現実はそんなに甘くなく、ミスレースをしてしまい予選落ちしました。
実力を発揮する事が出来ず、呆気なく僕の日本選手権は幕を閉じました。
しっかりと準備をしても失敗レースをしてしまうのが、今の僕の実力だと突き立てられました。
今回も、日本選手権に向けての調整から皆さんと共有していきたいと思います。
今回の調整は練習をしっかりと事前に積めていたので、身体を休めながら最大出力の出せる状態に持っていけるようにしました。
調整は日記のように書いているので、殴り書きに近いです。
5/31(火) sd 3本 アップの時に小雨やったけど、sdダッシュをする頃には雨が上がってくれて助かった。
日本選手権が近づくにつれてどんどん動きが良くなってきているのを実感できてきたのが今日の収穫だった。
課題であるスタート時の上体の角度を少し抑えることが出来ていた為、本番のレースでも再現していい走り、ベスト更新をしていきたいと思った。
6/1(水) 120 1本 タイム測定なし 昨日の疲労がちらつきながら、今日頑張れば2日休みと決めていたので頑張った。
力まずに加速して、後半は肩を上げずに下ろすイメージを作ってから走った。
内容は、割とイメージ通りに走れた。疲労も感じていた通りに走りの中に出てきていたので、疲れもコントロール出来ていると確認できた。
明日明後日としっかり休んで6/4の加速走 20+60も頑張ろう。
6/2(木) 休み 治療を受け、出勤。 レッスンしている子供たちからエネルギーを貰った。
6/3(金) 休み ゴリラボミーティング 普通の会社に勤務してたらこんな会議には出席できていないんだろうなと思いながら、いい会社にいるなと改めて感じた。
6/4(土) sd 3本 母校の近畿大学にお邪魔して調整させてもらった。
二日オフで身体の疲れはいい感じに抜けていて、気持ちよく走れた。集中しながら本数を絞ってsdをした。
課題である上体の高さは少しずつクリア出来ているように体感してきた。疲れが抜けてきたのもあって感覚が鋭くなってきている。いい感じ
6/5(日) 休み 完全休養。珍しく、散歩したくなったので好きな音楽を聴きながら気が済むまで散歩した。レースの想像をすると武者震いする回数が増えてきた。
6/6(月) 全身軽めウェイトからの治療 軽い重さでの全身のウェイトを刺激代わりに選んだ。全身の血を循環、巡らすイメージで行った。いい感じに調整できている
6/7(火) 休み 明日の前日刺激の時に新しいNishiの青スタブロしっかりとチェックしないとな。
6/8(水) 前日刺激 普段通りのウォーミングアップから入り最後はスタブロのチェックを兼ねてダッシュした。
調整はばっちり出来ていて、身体の状態は今シーズンで1番良い。明日は最高のレースをしよう。
6/9(木) 試合当日
今回は、ウォーミングアップ前のアップを行いました。
本アップの2時間前に少し心拍数を上げてからストレッチをしました。
昨日感じた通り、調整は上手く出来ていて、柔軟性が普段の1.3倍くらいの感覚でした。
本アップは1時間20分のウォーミングアップをしました。普段通りの流れをこまめに休憩を取りながら行いました。
スパイクを履いてスタブロを使ってのダッシュを2本しました。1本目は確認しながら、2本目は無意識で。
この時は、青色の新しいスタブロに対応出来ているから大丈夫だと思っていました。
コーチには「1cm2cm飛び出しの角度が高いよ」と言われましたが、それでも以前より前に進んでいる感覚があったので、大丈夫だろうとアップを終えました。
予選7組4レーン 5着 10.46+0.4
レースの感想としては、集中はしっかり出来ていました。
40mくらいからレースの感覚覚えていて、身体を起こした時に身体が立ちすぎていてそこからは空回りした感覚でした。
ゴールしてからは自分が想像していた物とは違う光景が現実に起こっていて、なんじゃこりゃと少しパニックになりました。
少し時間が空いてから、競技場内のモニターでリプレイが流れていて僕はミスレースをしてしまったと現実を知りました。
5着で10.46で予選落ちしているのを電光掲示板で確認しました。すぐに結果は分かりましたが、現実に起きた事がショックすぎて自分の中に受け止める事が出来ませんでした。
サブトラックの陣地に帰ってから、みんなの顔を見て、すみません、「ミスレースをしました。」と自分で口にしてから一瞬泣きそうになりましたが、その次には情けなさすぎて倒れ込みました。
こんなに準備したのに、ミスしたらすぐに終わりました。呆気ないなあと思いました。
渾身のレースをしても力及ばずなら、悔しさに溢れていたのだろうけど、今回はミスをしたので自分が情けなさすぎて、穴があったら入りたい、なんやったら今だけその辺に埋めてくれと思いました。
シビアで結果が嘘偽りなく数字として残る競技だからこそ、僕は面白さを感じているんだろうなと落ち着いた今なら思えます。
レースが終わってから、コーチと兄弟子と反省会をしました。
コーチに「失敗のレベルは上がってきてるけど、それじゃ関西で勝てても日本選手権では戦えないね」と正論を頂きました。
コーチもオリンピアンで僕の兄弟子である方もオリンピアンなのですが、2人から「また出し惜しみしたなあ」と言われました。レースが終わってからいつも「早く出し惜しみをするのをやめてくれ」と言われます。毎度、お言葉を頂いてから早く結果を出して恩返ししたいなと思います。「動きは良くなってるからまた次チャレンジしような」と言われた時は少し泣きそうになりました。
一歩目が地面に着く前のスタブロに力を加える段階でエラーが起きていると言われました。
前足のブロックに100%力を伝えにいってるのに100%返ってきていないとアドバイスを頂きました。
だから、一歩目のインパクトが弱いし飛び出しの角度が高くなるのかなと思いました。
飛び出しの角度が高くて普段通りに上体を起こしたから50m〜60m付近で身体が立ちすぎたのかと納得出来ました。
僕が悩んでいるスタートのヒントというか、アンサーを頂いた気がしました。
次の練習からスタートする時は前から後ろに力を加える角度を意識して、練習しないといけないと思いました。
この感覚は、どうやら普通みたいで後輩の近大の学生もそうだと頷いていました。
僕は、逆に難しい事をしていて運動力学からの観点から的が外れた事をずっとしてきていたのかなと思い、笑いました。
どんだけ遠回りをするんだ、と思いましたがけれどこれも僕らしいなとしっかりと受け止めました。
僕の好きなアニメのセリフに「道草を楽しめ大いにな ほしいものより大切なものが きっとそっちにころがってる」と言っていたのを思い出しました。
このセリフは好きでしたが、まさか僕に直球で刺さるなんて思いもしませんでした。
僕が失敗しても成功しても陸上を楽しく続けていられるのは、この言葉に隠れているのかもしれません。
ここまでのシーズンを振り返ってみての感想として
冬季練習でしてきた事は、3月の沖縄で自己ベストを0.1秒更新出来ているので、当たりの練習を引けているとは思いました。
去年、シーズンを通して好調なら日本選手権で戦えると肌で感じました。
実際に、僕自身を客観的に見て日本選手権までの結果を見てみると、
沖縄は良かった、織田はダメ、関西実業団は勝ちはしたけれどタイムは平凡と出だしは惜しい所にいた気がします。
しかし、織田からの流れは良くなく関西実業団はかろうじて持ち堪えたかなとは思いますが、日本選手権でまだ戦えるほどではなかったなと痛感しました。
また、日本選手権までの試合に出場する回数を増やさないといけないなとも思いました。
今回の日本選手権までに出場した回数は、沖縄、織田、関西実業団の3試合でした。
感覚的には後1か2試合は増やさないといけないなと思いました。
次のシーズンは、第一回大阪記録会と出雲の2試合を増やさそうかなと考えています。
去年の日本選手権が終わったときに次はこうだと思い描いていた日本選手権の景色を僕は今年見ることが出来ませんでしたが
腐る事なく来年の日本選手権でしっかりリベンジします!
出走の前に川西先生と声をかけてもらいました。
運動療育の施設を利用してくれている双子ちゃんと保護者の方が現地に来て応援しにきてくれました。
凄く嬉しかったです!
欲を言えばもっと良い所をお見せしたかったです。
次戦は布勢スプリントには行かずに、日本選手権が行われたヤンマースタジアム長居で大阪選手権が開催されるので
大阪選手権に出場します!
大阪選手権は、日本選手権で出た修正点をどれくらい消化できるのか自分を試してみたいと思っています!
引き続き、応援よろしくお願いします!
ここまで拝読して頂きありがとうございました!!
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ありがとうございました。
川西裕太
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