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「昭和レトロ」幸運を呼ぶインテリア『川根・蘭字茶箱』プレゼント!

●暮らしを彩る、昭和レトロな収納BOX

お茶の葉の保存や輸出に使われてきた茶箱ちゃばこ。最近では、新たなインテリアとして注目されています。

今回はおしゃれな蘭字ラベルが施された茶箱(8000円相当)を、3名の方にプレゼントいたします。

※こちらは、2023.2.10~2023.2.19までの期間にインスタグラム内にて行われるプレゼントキャンペーンの商品紹介です。

どの蘭字ラベルの茶箱が当たるかはお楽しみ!
プレゼントの茶箱サイズはこちら ↑

茶箱は防虫、防湿、防酸化の効果があり、世界に類を見ない保存箱として長年にわたりお茶を守ってきた歴史ある超・縁起物。使い続けるほどに深みが増し、あなたのパートナーとして、また、世代を超えて使い続けることができる逸品です。

≪プレゼント内容≫
●蘭字茶箱1ヶ:3名様(3種類の柄のうち、どれが当たるかお楽しみ♪)

応募はこちら(インスタグラムにて)


蘭字ラベル茶箱の活用法

大切なネクタイのコレクションBOXとして
お茶の時間の素敵なお菓子箱として

●え!こんなことにも?!意外な茶箱の活用方法

・インテリアとして茶箱を楽しむ

タッセルで飾り、お部屋のインテリアとして
コーヒー好きな方の保存箱として
シンプルなインテリアにも馴染みます

・収納で茶箱を楽しむ


大切なジーンズの保管に
大切なウエディングドレスの保管用として
カメラや精密機器類の保管に(ほこりやカビから守ります)
お雛様や大切なお人形の保管に
おもちゃ箱として


大切な書類や本、アルバムや写真、フィルムの保存に

・キッチンで茶箱を楽しむ

お洒落な米びつとして
お茶はもちろん、コーヒーの保存にも

福岡市にある、自家焙煎コーヒー豆販売のお店「ファイブビーンズ」さんでは、生豆を茶箱に入れて販売しています。

乾物やお菓子、備蓄用の食材の保存にも

・カスタマイズして茶箱を楽しむ

トールペイント(左)、デコパージュ(右)
ステンシルを施した茶箱
古い茶箱のリメイク

・茶箱の経年美化を楽しむ

きちんと作られた茶箱は100年以上の耐久性があります。
自分からお子さまへ、そしてお孫さんへ...。
茶箱は大切なものと思いを次の世代へと守り続けます。

50年以上前の茶箱(左)、5年前の茶箱(右)

こちらはお茶屋さんで実際使われている新旧の茶箱。
左の茶箱は50年以上経っていますが、まだまだ現役です。

8年前の茶箱(左)、新品の茶箱

茶箱は時間が経つにつれ、木の色や風合いに深みが出てきます。
使えば使うほどに味わいが増していくので、大切なものを保管しながら茶箱そのものの経年美化もお楽しみいただけます。

●幸運を呼ぶ茶箱

・世界に類を見ない保存箱(防虫、防湿、防酸化)

日本茶の輸出や保存に使われていた茶箱は、杉板とトタンで作られています。

杉の木は他の木に比べて香りが薄いため、お茶に匂いが移らず、防湿、防虫効果に優れています。
また、茶箱の内側にトタンを施すことで、外気や虫を茶箱内部に通しにくい構造になっています。

このような高い保存性や耐久性を活かして、お茶以外の食品(お米、乾物)、お薬、衣類、カメラ、写真、大事な衣服など、さまざまな物の保存にお使いいただけます。

・お茶の保存&輸出用としての歴史

茶箱は、18世紀後半頃から、お茶の輸出や保存に使われていました。当時、お茶はアメリカやヨーロッパで戦争の火種になるほど人気が高く、日本の主要な輸出品としてお茶の需要が高まるとともに、茶箱の需要もとても高かったのです。

蘭字らんじについて

蘭字らんじとは、海外に日本茶を輸出する際に茶箱に貼られていたラベルのこと。もとは「西洋の文字」という意味で、それが蘭字を用いた茶箱ラベルの名称になりました。

特徴的でモダンなデザインは当時の浮世絵職人によって作成され、まさに日本のグラフィックスデザインの先駆けとも言えます。

当時の蘭字デザインを上質な和紙に復刻させたラベル

・現代のライフスタイルにも

木目が美しくモダンな蘭字らんじが施された茶箱は、キッチンにも、洋風のお部屋や和風のお部屋にも、フィットします。
収納性にも優れているので、「魅せる収納」という日々の生活のアクセントとして活躍してくれます。

また、布を張って豪華なインテリア収納に仕立てることもできます。

●茶箱の匠の職人技

・素材の選び方

前田工房で作られる茶箱には、地元・川根本町の山から切り出す杉(樹齢30年以上)の間伐材が利用されています。

耐久性に優れた茶箱を作るため、多くの杉の木から厳選します

樹齢が高いほど硬さが増し、耐久性に優れた木材となります。
その中でも特に、木材の断面の中央部分が赤い色をしているものの方が硬さがあり、そういった木材を選んで加工しています。

・茶箱に適した杉の加工

茶箱に使う板は、14パーツにも及びます。
この杉の木を茶箱のパーツに切り分けていく際、木目や木の癖を見ながら、サイズが20種類もある茶箱に対して、どの大きさに適しているか、どの部分のパーツに適しているかを振り分けていかなくてはなりません。

茶箱の大きさやパーツに適した杉板の見極め、切り分けを行う親方

一口に杉と言っても、それぞれの木によって、また部位によって表情が違うため、こういった目利きができるようになるまで、10年以上かかります。

熟練の技だからこそ成せる技により、適材適所のパーツを見極めた上で、一つ一つ職人たちが手作業で加工していくのです。

それぞれのパーツに加工された杉板たち

・茶箱作りの過程

❶厳選した杉の木を干し、乾燥させる
最低でも2か月は風雨にさらして乾燥させます。

澄んだ空気の中で、気持ちよさそうに干される木板たち

➋杉板を適した茶箱のパーツごとに分け、重しをして歪みを取る
重しをのせて乾燥させることで、歪みや反りが少ない材木として使用しています。

オリジナルの機械によって重しをして、歪みのない杉板に

➌杉板にかんなをかけて綺麗にする

かんなをかける前(上)とかんなをかけた後(下)

➍2枚の杉板を「波釘」で留め、1枚に加工する

波状の釘を使用し、2枚の杉板を1枚に加工します

➎それぞれの杉板を綺麗にカットし、成形する

横切り工程

➏成形した杉板を箱型に組み立てる

杉板が箱型に組み立てられました

➐本体に、ふたを受け止める桟(さん)を付ける

茶箱特有のでっぱり、桟(さん)を釘で取り付けます

❽茶箱の内側にトタンをはめ込む

茶箱の大きさごとに成形されたトタン
一つ一つ丁寧にトタンをはめ込んでいきます
トタンをはめる前(右)、トタンをはめた後(左)

❾トタンをハンダ付けする

丁寧にハンダ付けを行います

人と環境に配慮して、鉛フリーハンダを使用しています。

➓和紙テープで茶箱を補強する

和紙を張る工程

組み立てられた茶箱に、和紙テープを張っていきます。
和紙テープを張ることで、箱の強度が増し、板の合わせ目を綺麗に整えることができます。

和紙を貼るのに、すずめがついばむ米粉でんぷんを使用しています。
米粉でんぷんを使用することで、人や環境にやさしく、また長持ちします。

⓫茶箱を綺麗に拭き上げて完成!

最終的に、茶箱をひとつひとつ綺麗に拭き上げて完成です!

・茶箱のこだわり

世界に類を見ない、最強の保存箱「茶箱」
明治から昭和の初期まで、お茶を輸出するために、たくさんの製函所があり、そこには茶箱製造の最盛期がありました。

しかし、昭和25年に植物防疫法の施行により、海外へのお茶の輸出は激減し、国内のお茶の流通は段ボールが主流となり茶箱屋は激減してしまったのです。
それでも、昭和30年ごろには静岡県中部地区内にも40から50軒の製函所があり、国内外の引っ越し業者のニーズに答えたくさんの茶箱を製造していました。

しかしながら、アメリカを中心に平成14年木材梱包の規制のガイドラインが引かれ生木の茶箱は輸出が出来なくなり、茶箱製造業者はまた1軒、そして1軒と、廃業を余儀なくされていったのです。

現在全国で私が知るところでは、昔ながらの茶箱を製造しているのは、静岡県に4軒、佐賀県に1軒、たったの5軒。
防虫、防湿、防酸化に優れたこの素晴らしい茶箱を、このまま絶えさせてよいものか?

もったいない! それは実にもったいない!

少し昔を振り返ってみると、本当に良いものがたくさんあります。
その一つが茶箱だと思います。

良い物は未来に繋げなくては、今、現代を生きる私たちがそれを絶やしてしまったらあまりにも、もったいない!
0になってしまったものをまた作り出していくのは本当に大変なこと。
先代の親方から受け継いだ大切な技術を前田工房は粛々と繋げていく事が使命だと心に刻んでいます。
良い物、茶箱を未来に残さなければ、あまりにももったいない!
そんな思いを胸に、前田工房は職人一丸となって、1個1個丁寧に茶箱製造に打ち込んでいるのです。

・SDGsな茶箱

茶箱を作る際、細かい木の破片や木くずが出るため、そのまま処分するとなると産業廃棄物となってしまいます。しかし前田工房では、それらを無駄にせず、全て循環させているのです。

左:おがくず、中央:かんなくず、右:木片

おがくず:山小屋のトイレのバイオマスとして使われます。

かんなくず:たまご屋さんが引き取り、鶏糞と混ぜて堆肥にします。お礼に美味しい卵と交換してくれるそうです。

木片:薪ストーブ用として、希望される方に提供しています。冬になると取り合いになるくらい需要があるとのこと。

また、「きちんと作られた茶箱は100年もつ」と言われるほど、茶箱は耐久性に優れているので、子供や孫の代まで、経年美化とともにお楽しみいただけます。

●代表・薗田 喜恵子の熱い茶箱愛

前田工房の代表の薗田 喜恵子さん、実は数年前までは、茶箱とは無縁の生活をしていたんだって。
なぜ、茶箱に魅了されたのか、その理由を聞いてきたよ。

・茶箱に魅了された経緯

数年前まで、川根本町の企画課・まちづくり室の室長だった薗田さん。低迷していた川根本町のお茶の需要を復活させるため、寝ても覚めても町のことを考える日々を過ごしていたんだって。

地元、川根本町を何とかしなければ!という熱い想いを持つ薗田さんの元へ、ある日、一通の嘆願書が届く。

それは、日本の外国人コミュニティで楽しまれていた、「布張り茶箱」の素晴らしさに感動したある女性が、「茶箱を後世に残したい」という切実な願いから、茶箱が産業として復興するためには職人の育成や町の協力が不可欠、という想いが込められた嘆願書。

嘆願書を送ったパイザー真澄さん(左)と薗田さん(右)

実は嘆願書を受け取るよりも前に、日本在住の外国人の間で人気となっている、茶箱を装飾した「布張り茶箱」に魅力を感じていた薗田さん。川根本町のお茶の需要を上向かせるためには、布張り茶箱とお茶をセットで海外に発信するしかない!と考えていた矢先に嘆願書が届いたとのこと!
まさに、これは必然のタイミング!

川根本町を盛り上げていくためには、お茶と同様に、町の特産品として茶箱を未来へ残していかなければいけない。

そう感じた薗田さんは、自らその役割を担うため、なんと公務員を退職!
創業約75年の歴史を持つ「前田製函所」から事業継承し、2020年「前田工房」として茶箱製造をスタートさせたのだ!

・これからの目標

安定した公務員の仕事を辞めてまで、茶箱を守ることに人生をシフトさせた薗田さん!その熱い志、感動しちゃう!!

そんな薗田さんに、これからの目標(野望?!)を聞いてみたよ。

日本全国、一家に1つ茶箱がある生活を!
まだまだ茶箱の認知度は低いと感じています。
茶箱の素晴らしさをどんどん紹介して、皆さんに茶箱を利用していただきたいと思っています。
また、現代のニーズ、トレンドに合った使い方を紹介したり、逆に教えてもらったりして茶箱のファンをたくさん作っていきたいです。

まだ見ぬ世界、海外への販路開拓
世界中の人々はまだ茶箱の存在すら知らないと思います。
高温多湿の地域 お茶文化の盛んな地域 茶箱の良さを知ってしまえば
必ずやニーズが生まれると確信しています。

私たちがひとつひとつ、丁寧に茶箱を作っています

薗田さん、職人のみなさん、ありがとうございました!
一家にひとつ、是非、茶箱を迎えてほしいし、茶箱が生まれた自然豊かな川根にも、是非遊びに来てほしいだぁよ!


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