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「天皇陛下のお言葉?」考

宮内庁長官の拝察発言。
その事をとりあげ、左翼化している「一月万冊」が右翼の象徴とも云える「今上天皇」の意思と錦の御旗をかかげ、オリンピックに反対の動画を多数挙げております。
この発言は、清水氏自身の首を絞めかねない事。
その事を考察します。

<<はじめに>>

個人的に、腑に落ちない対応をされ、なぜこの様な対応になったか。
その点を考察する為に、このマガジンを開設しました。
詳しい経緯は筆者の以下の記事を参照願います。
「対象となる記事」2020年12月05日
https://note.com/kawamurakeigo/n/n96e05f08112b

<<対象となる記事>>

「【速報】「五輪で感染拡大の懸念と拝察」 “陛下の受け止め”宮内庁長官会見」
2021年6月24日 15:57 FNNプライムオンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/551c3bcea8b18002664ea56a0486308c68f26916

この記事では、他の記事より詳しく書かれておりました。
原動画が見つからず、また公式の文章も出ていないようですので、この記事を中心に考察します。

<<記事の概要>>

2021年6月24日の宮内庁の定例記者会見で、宮内庁長官西村泰彦氏の発言です。

以下、記事内で長官と記者とのやりとりを抜粋します。

記者「東京オリンピックまであと1カ月だが、陛下の開会式出席・競技観覧は調整されているか?」

西村長官「今、関係機関と調整中で、この場で紹介できる状態ではありません。ただ、オリンピックをめぐる情勢といたしまして、陛下は、現下の新型コロナウイルスの感染状況を大変ご心配されておられる。国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながるのではないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察をします」

記者「確認だが、陛下が、オリンピックが感染拡大のきっかけになることを懸念されているのか?」

西村長官「それは、わたしの拝察です。というのは、先ほど申し上げたように、陛下は、現状を非常に心配されておられます。これは、この前の学士院賞授賞式のごあいさつでもにじみ出ておられたと思いますが、日々、接して、わたしが陛下とお話ししている中で、わたしが、肌感覚で、そう感じていると受け取っていただければと思います」

記者「仮に拝察でも、長官の発言が報道されると、かなり影響があるが、このまま発信してもいいのか?」

西村長官「はい。わたしはそう拝察し、感染防止のための対策を関係機関において徹底してもらいたい」

記者「これは、陛下のお気持ちと受け取っても間違いない?」

西村長官「それは、わたしの受け取り方ですから。わたしは、陛下はそういうふうにお考えではないかと、本当にそう思っています。ただ、陛下から直接そういうおことばを聞いたことはありません。そこは誤解のないようにお願いします」

重要なのは
1:オリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながるのではないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察をします
2:わたしが、肌感覚で、そう感じていると受け取っていただければと思います
3:感染防止のための対策を関係機関において徹底してもらいたい
4:陛下から直接そういうおことばを聞いたことはありません

1、2、4に関しては、その様に長官が思ったのであり、今上天皇の直接の御言葉ではありません。
また、陰謀論として、「天皇」は政治介入できないので、宮内庁長官を使って言葉を出したと言っております。それは、前例がないことが理由だと。しかし、前例がないのであれば、逆に有り得ないと思うのですが・・・

3に関しては、中止を呼び掛けていません。感染拡大が起きないように、関係各所で対策をしっかり行ってほしい。と中止についても言及していません。

そして、この西村長官の発言は、オリンピック・パラリンピックにて感染が拡大しないかを心配しているだけです。東京都やIOC、JOCなども心配しているからこそ、色々な措置をとっているはずです。

西村長官がどの様に思い、考えたかは分かりません。
筆者の勝手な思い込みではありますが、「記者の報道すると・・・」の下りで、「陛下が心配している」と報道されると思ったのではないか。
それが拡大解釈され、「今上天皇陛下はオリンピックに否定的」と取られるとは思っていなかったのではないか。その様に感じています。

また、総理・官房長官とも、「西村長官の個人の考え」という発言に対して、怒りの感情を発する人も多いです。
しかし、西村長官自ら4の指す通り、直接聞いていない以上、個人の考えとしか言わざるを得ないでしょう。

<<清水氏へのブーメラン?>>

ここで、清水氏へのブーメランを考えてみましょう。
清水氏がうつ病になった原因として考えられる事件。
清水氏が経営している(?)人材斡旋会社「ビ・ハイア」で、従業員がパワハラが原因と思われる自殺をされたと言われる事件です。

始めに述べておきますが、この件はnote等での記事から集めた情報程度しか知りません。また、裁判結果も出ているか居ないかも知りません。
ですから、この件につきましては、想像での話となります。

亡くなられた女性はパワハラを理由に自殺されたと言います。
しかし、彼女は清水氏から人として扱われず、死んでしまえと肌で感じていました。ほぼ毎日、会社で寝泊まりしていた彼女は清水氏が最も時間を共にしていたのでしょう。しかし彼女は、清水氏の口から直接そう言った言葉は聞いていません。これは、裁判で清水氏がパワハラなど無かったとの発言とも矛盾はありません。

そして、清水氏は会社の経営が上手くいかず、金の回りが悪い様でした。どの様な契約かは不明ですが、難癖をつけお金を払っていなかった事から想像できます。業務委託であれば、成果物を期限までに仕上げる事が条件。それを達成させずに、ただ同然の働きをさせたのではないか。

話は変わります。企業の経営で、退職金は一度に出金するネックにもなります。そこで、社員に対し、保険を掛けて経理に計上します。そして、退職金を支払うときに保険を解約して、その保険金を充てるのです。

保険金殺人事件はよくある事です。金目当てに殺される事もあります。そして、保険金を受け取り経営に充てる。
ですので、企業経営者の方は疑われる事が無いように、保険金のかけ方には気を付けましょう。

<<筆者の妄想の陰謀論>>

上のストーリーはあくまでフィクションです。これは筆者が考えた陰謀論です。
しかし、無いとは言い切れますか?
全ての音声記録等がない以上、陰謀論に対し清水氏は反論できません。

また、保険金に関しては、金銭の動きがない事を証明しなければなりません。通帳を見ればわかるだろう?しかし、受け取りが会社の口座とは限りません。清水氏の個人の口座かもしれませんし、直接現金で受け取っているかもしれません。
保険会社には守秘義務がある事から、裁判でもない限り証拠はでないでしょう。また、どの保険会社を使ったかも調べようがありません。

さて、ここで重要な言。「話は変わります。」と保険金殺人の話になります。これは、「話は変わる」と明言して違う話題だと明確に表現しています。しかし、多くの人は”清水氏が彼女を自殺に見せかけて殺した保険金殺人陰謀論として捉えたのではないでしょうか?
そんな事は書いていません。明確に「話は変わり」と書いてありますし、清水氏の名前もありません。

情報の種類に関して、次の記事に書いてありますのでよろしければご一読下さい。
https://note.com/kawamurakeigo/n/n9c7d5f37d289

ビハイアの女性社員が亡くなられたのは”事実"です。
しかし、現在自殺とされていますが、他殺に疑いの余地がないとまでは行きません。自殺とされるのは、"物的証拠"からの判断でありましょう。
原因となるパワハラがあったのか。遺族と清水氏の"証言"は異なります。
真相はどうであり、裁判の結果が"決定事項"になります。

<<考察>>

実際、陰謀論は唱えようと思えばいくらでも唱える事ができます。
私の知り合いには、現役の法曹関係者や会社経営者もいます。実際に保険金殺人の話も、従業員に保険金を掛ける事は聞きました。
しかし、この文章を読まれている方は嘘か本当かを確かめる術はないでしょう。
実際、匿名でリークしている人もメディアに出てきていますが・・・多分半分以上は存在しないと思っています(過去に誤報として消された記事もある)。
また、議員に近い人という方がおられたとします。その方が話した内容。それは本当でしょうか?お隣さんで、噂話を真に受けているとか可能性はありませんか?(筆者の近所(200m位)にも、議員が住んでいます)

<<不可解な点:2021年7月10日更新>>

さて、筆者が疑問に思っている点があります。
この西村長官の「拝察発言」。これは、宮内庁の定例会見での内容です。
あれから2回の定例会見が行われているはずです。
記者の方は、西村長官に対し、世間が騒がれている事を聴かなかったのでしょうか?
ここでいくつかのパターンを挙げたいと思います。
・記者は質問しなかった
・西村長官は記者会見で、拡大解釈がされていると発言したが、記事になっていない
・何も無かった様に別の報告だけ行い、記事になっていない

ある意味、これだか世の中を騒がせたのですから、西村長官、記者の人たちには後日談をきちんとして貰いたいと思います。

<<まとめ>>

陰謀論は簡単に言えます。そして、センセーショナルに伝える事も可能です。しかし、だからこそ、情報には飛びつかず、しっかり見極めて欲しいと思います。

続く


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