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連結仕訳の計上:手入力?コピー?インポート?

連結決算においては「連結精算表」の作成が1つのゴールになりますが、各社の試算表を単純合算した数字に『連結仕訳』を加味して「連結精算表」が作成されます。今回はこの『連結仕訳』についてどのように入力していくのかについて実例を交えて書いていきたいと思います。

なお、結/YUIにおける連結仕訳についての考え方は過去のnote「連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか」に記載していますのでご参照ください。今回は自動化する仕訳以外の仕訳についてのお話です。
また、「開始仕訳の引き継ぎ」はまた別論点になりますのでそちらは別途note書く予定です。


1.考えられるパターン3つ

考えられるパターンとしては以下3つとなります。

パターン①:手入力のみ

こちらは、たまにしか発生しないような仕訳を登録する場合にありうるパターンです。例えば開示組替(雑収入から補助金収入に組替等)などが該当します。

  • 別掲が必要な科目を検討した結果→手入力

パターン②:手入力&前月からコピーの組み合わせ

こちらは最初は手入力、翌月以降は前月の仕訳をコピーして使いまわすパターンです。例えば「資本連結仕訳」が該当します。

  • Excel等で検討した結果→最初は手入力

  • 翌月以降→コピー

パターン③:上記パターン②+同月内で仕訳コピーして加工

こちらは上記パターン②について、他の年月からコピーした仕訳自体を同月内でコピーして加工するパターンです。分かりにくいのですが、、「のれん償却」が代表例です。

  • (上記パターン②)のれん計上と最初の償却費→手入力

  • (上記パターン②)翌月以降→コピー

  • コピーしてきたのれん償却の仕訳→同月内でコピーして金額や説明欄等を変えて保存

結/YUIの連結仕訳画面(「コピー」ボタン)

※コピーしてきたのれん償却の仕訳を編集して金額等変えてもいいかもしれません

2.「手入力」の代替手段:Excelインポート

上記で3パターンご紹介しましたが、いずれも「手入力」が入っていました。それ自体は過去のnote「連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか」に記載の通り、連結仕訳のうち単純作業のみをシステムで巻き取っていく方針なので問題ないのですが、とはいってもできるだけなくしていきたい作業です。

そこで、結/YUIのExcelインポート機能をご紹介します。こちらを利用すれば手入力しなくてもよくなる検討ファイルとその結果としての仕訳を紐付けることができるようになります。具体的には以下のような流れです。

  • Excelの「検討」シートにて連結仕訳計上のための検討を行う

  • 検討結果を「YUI」シートに反映(結/YUIにインポートできる形式にしておく)

  • 結/YUIの「開始・連結仕訳」画面にて上記ファイルをインポート

  • 結/YUI内にインポートしたファイルが保存される(ダウンロードも可能)

  • ファイルを削除すると同時に関連する連結仕訳も削除される

このように、「検討結果を手入力」ではなくインポートすることで、手作業が削減されるだけでなく、仕訳の差し替えがあった場合にはファイル削除&修正後ファイルをインポート、で簡単に差し替えることができます。また、「Excelで検討」というのもポイントで、検討結果がそのまま監査資料になるので、監査法人による検討も効率化されます。

詳細は以下のヘルプページもご参照ください。

もちろん、のれん償却費くらいであれば手入力で十分ですが、資本連結仕訳やIFRS調整用の仕訳などは必ず事前の検討作業が必要かと思いますので、Excelインポートを活用するのがベストかと思います。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。「手入力」「コピー」「ファイルインポート」を駆使して連結仕訳を計上することができますので、その中で一番分かりやすい方法、管理しやすい方法で計上していただければと思います。


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