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連結精算表作成後の分析①:月次推移でドリルダウン分析

結/YUIでは連結精算表の作成を1つのゴールとし、そこから連結財務諸表(連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書)の作成が行われます。

また、クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介でも書いた通り、「単体・連結・開示・監査を一気通貫にしたい」という想いがあることから、連結財務諸表作成機能に加えて、監査効率化を目的とした分析機能も実装しています。もちろん、社内の分析にもご利用いただけます(それが監査効率化にもつながります)。

今回はその分析機能の1つである「月次推移」画面についてご紹介します。


1.結/YUIの連結精算表で作成される数字

結/YUIでは月次で連結精算表を作成することができますが、そこで作成される数字はその月までの累計値になります(BSはその月の残高ですが、PLとCRは累計値)。

また、連結精算表画面の一番右の列には「対前月差額」の列があり、その月の発生額も把握することはできるようになっています(BSは増減額、PLとCRは発生額)

2.結/YUIの月次推移画面の特徴

上記の通り、連結精算表上で単月の数字を把握はできますが、それを月ごとに並べた、いわゆる「月次推移」が見たいところです。そこで、毎月の連結精算表から自動計算した「月次推移」画面があります(BSは毎月の残高の推移、PLとCRは毎月の発生額の推移)
留意点としては、毎月連結精算表を作成していただく必要があるという点ですが、「結/YUIの利用頻度:毎月使う?四半期ごと?」でも記載した通り、月次連結決算はぜひやってみていただければと思います。

結/YUIの月次推移は、単に連結数字が月次で並んでいるだけではなく、以下のような特徴があります。

①当期の数字だけでなく、前期の数字も表示されている

よくある月次推移画面は当期の数字だけ表示されますが、結/YUIの月次推移画面は前期の数字も並べて表示されています。これは監査人目線の機能ですね(絶対に欲しい)。

月次推移画面(前期の数字も表示)

②前期の数字との増減額・率が自動計算されている

さらに、前期の数字との増減額・増減率も自動計算されています。ここで異常増減がないか確認できます。

月次推移画面(前期の数字との増減額・率が自動計算)

③連結科目をドリルダウンして増減分析ができる

  • 連結科目→会社ごと

異常増減があった場合は、それがどの会社が原因になっているのかをドリルダウンすることができます。この場合は海外子会社に原因がありそうです。

月次推移画面(ドリルダウン①)
  • 会社ごと→内訳項目ごと

さらに、会社の内訳を展開すると、以下の内訳も確認できます。
・個別:個別試算表の数字
・個別修正:個別修正仕訳がある場合、その数字
・換算後:個別修正仕訳を加味した上で、海外子会社の場合は換算後の円貨額(海外子会社の場合は、上記「個別」「個別修正」は外貨ベースでの表示となります)
・連結仕訳:連結仕訳がある場合、その数字
・連結消去後:連結精算表上の数字

月次推移画面(ドリルダウン②)

これをExcel連結で作ろうとするとかなり大変ですが、結/YUIでは毎月連結精算表を作成していただければ自動計算・表示されるようになっています。

④増減メモを残すことができる

さらに、異常増減の内容を把握したら、その原因をメモ機能で文書化しておくことができます。

連結科目×月の単位でメモ入力可能


入力後は色が代わり、クリックするとメモの内容を確認できる

この「文書化」が監査効率化のためにも非常に重要な作業です。気になった点は些細なことでもいいのでメモ機能で文書化して残しておくようにしましょう。

3.CSV出力して加工する

さらに、CSV出力して適宜加工することも可能です。できるだけ結/YUI内で分析が完結するようにしたいところですが、まだ絞り込み機能(〇円以上かつ〇%以上増減があったものだけ絞り込む機能)がないので、出力して加工する場面もあります。その場合も、出力したデータをそのままピボットテーブルで加工しやすいような形になっています。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。結/YUIでは連結財務諸表を作成するだけではなく、その後のチェックも考えた分析機能も実装していますのでぜひお試しください。
今後、この月次推移機能はさらに進化していく予定ですが、その内容についてはこちらのnoteを随時更新していきたいと思います。


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