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三足のわらじを履く女

私は今、三足のわらじを履いている。

【一足目:弁護士】

企業に対して労務トラブルの予防や働き方改革のためのアドバイスをするのが、私の弁護士としてのメインの仕事である。

学生時代はバリバリの人権派で、労働者側の弁護士として超有名な(NHKのプロフェッショナルにも取り上げられた)川人博先生のゼミにも参加していた程である。

そんな私であったが、一度目の司法試験に落ちたのをきっかけに地元の小さなITベンチャー企業に入社し、そこで社長の苦悩を間近で目にするうちに、「経営者に寄り添いながら、労働者の権利も実現する」ことに興味を持つようになった。

その会社で2年くらい働いた後、一念発起して働きながら司法試験に再挑戦し、幸運にも合格して今に至る。

【二足目:IT企業社長】

弁護士の仕事とは別に、株式会社リージットというIT企業の社長もやっている。

弁護士として働き方改革について企業にアドバイスする中で、

「働き方改革に本当に役立つシステムって何だろう」

という疑問を突き詰めて作り上げたクラウドシステム「Log+(ログタス)」を世に送り出すために作った会社である。

【三足目:2人の男の子の育児】

Log+(ログタス)をリリースしたのが2019年4月。

その翌月に、私は次男を出産した。

イヤイヤ期絶頂の2歳の長男と、新生児の次男。

この二人の育児が、最後にして最大の私のわらじである。

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ここで言いたいのは、多くのわらじを履いているから凄いでしょ、ということでは決してない。

何足のわらじを履くのか、どんなわらじを履くのか、幸せは人それぞれである。

ただ、

「履きたいわらじがあるのに履けない」

「もっと履いていたいわらじがあるのに脱がなければいけない」

そんな状況を仕方のないものとして受け入れている女性は、結構多いのではなかろうか。

女性が履きたいわらじを諦めなくて済む社会、それこそが真の女性活躍社会なのではないかと、ふと思った。

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