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【少年野球#6】多賀少年野球クラブ視察記(前編)

滋賀まで行ってきました!
長崎から飛行機(peach)で関空まで行き、電車を乗り継いで彦根まで。所要時間はなんと5時間。長旅でした~。
目的は前回お伝えした通り、目標とする少年野球指導、辻正人監督に会うことと、その野球チーム「多賀少年野球クラブ」の練習を視察すること。
ついに念願が叶いました!と言っても行動してからは一瞬でしたが。

マネージャーさんが運転する車で監督と一緒にグラウンドへ

二日前に監督から「7時半にマネージャーがホテルまで迎えに行きます」と連絡をいただきました。
ホテルで朝食を済ませ、10分前にはホテルの前で待機。7時半ちょうどに白いキャラバンが到着しました。
迎えに来てくださったのはマネージャーの秋田さん。あとから少し触れようと思いますが、この方でも番組(プロフェッショナル)が作れるのではないかと思うくらい、一日中、目まぐるしく動き回っていました。
挨拶とお土産(カステラ)を渡し、いざグラウンドへ。
グラウンドに向かう途中に監督を迎えに行くと聞き、いきなりの対面を前に急に緊張し始めました。
監督の家の前に車が止まり、現れたのは本物の辻監督。「おはようございます。今日はよろしくお願いします」と伝えると開口一番「なんや、ジャージじゃないんか」と言われました。「練習を手伝ってもらおうと思っててんけどな」と。まあ軽いリップサービスですね。気さくな方でホッとしました。
グラウンドに着くまでのわずかな時間に学校教育のことや社会教育のことについてお話ししました。

グラウンドに到着。まずは環境に感動!

グラウンドに到着しました。すでに10名ほどの子どもたちが来ていました。車のナンバーを見ると京都、岐阜、名古屋。県外からも多数の子どもたちが来ているというのは本当でした。
まず目に入ったのは、その環境のすばらしさ。町が所有する滝の宮スポーツ公園という所ですが、大きなメイングラウンドに、2つの小さなサブグラウンド、体育館、プール、その周りには広大な自然、グラウンドのすぐ下にはきれいな川がありました。

夏には練習後ここで遊ぶこともあるそう

いきなり練習開始!?

辻監督はグラウンドに着くやいなやバットを持って、来ていた数名の子に声をかけ、いきなりノックを開始。
ノックを打っている間にどんどん子どもたちが増えていき、そのまま練習開始。一般的に行われている、みんな集まってグランドに挨拶、ランニング、体操という流れは一切ありません。
部員が130名を超えているので、学年を区切り時間をずらして行います。最初に来ていたのは2・3年生。監督がノックを打っている間にマネージャーさんや保護者の方でマシーンやネットの準備が着々と行われます。これも子どもたちが行っているチームがほとんどですよね。自分たちのことは自分たちでやるという考え方もあると思いますが。
準備されたのはメイングラウンドにマシーン2台。サブグラウンドにマシーン5台。なんと計7台。圧巻です。

一切のムダがない、超効率的な練習。

2・3年生だけでもこの日は30名を超えていました。30名を3グループに分け、それぞれマシーン打撃、マシーン守備(フライ)、ノック守備(ゴロ)を行います。時間で区切り、ローテーションで次の練習へ向かいます。
休憩時間は子どもたちにも監督・コーチにもありません。常に動き続けています。とにかくムダがありません。
ちなみに辻監督に関しては、8時から17時まで昼食をとることもなく、常に子どもたちの指導に当たっていました。すごい・・。

マシーン5台同時打撃練習。もう一台増やすとのこと。

また、練習中子どもたちは野球にのみ集中します。少年野球でよく見られる、グラウンドに来た大人一人ひとりに挨拶するという光景は見られません。というより大人の数が多すぎるのと、保護者もグラウンドに入り常に動き続けているのでそんな暇はありません。
ただ、ボールを拾ってあげたらちゃんとお礼は言うし、練習後には個人でちゃんと挨拶もしていました。

ボールを拾いにいかない子どもたち

ボールを逸らしたり転がっていたりしても拾いに行きません。プレーにのみ集中しています。これにはネガティブな感想を持つ方もいると思いますが、ぼくはどちらかというとポジティブにとらえました。
小学校ではよく授業中に「手を止めて人の話を聞きなさい」とか「字を丁寧に書きなさい」とかいう指導を受けます。せっかく集中して学習に取り組んでいるのにそれを教員が阻止する。非常にもったいないなと思っていました。
ひどい時には筆算にまで定規を使うよう指示する先生もいます。思考の妨げでしかありません。ちゃんと計算に集中させてあげましょう。

ただそのボールの話を後で監督とマネージャーさんにすると、監督は「それでええねん」、マネージャーさんは「それもどうかと思うのよね」と話していました(笑)


続きは明日、後編で書きます。楽しみに待っていただけたらうれしいです。

もし、こんな私や、新しくつくる少年野球チームを応援したいという人がいらっしゃいましたら、スキ、フォロー、コメントよろしくお願いします!

本日もお読みいただきありがとうございました。


辻正人監督の書籍はこちらです。
何冊かあるのですが、辻監督曰く「この本が自分の原点だ」と語っておられました。


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