源氏物語を読みたい80代母のために 20(源氏物語アカデミーレポ①)
遂にこの日がやって来ました。随分先だと思っていたのに。
第33回 源氏物語アカデミー「源氏物語と信仰」
この日のためにワクチン4回目(オミクロン対応)も早々に打ち、万事整えてまいりました。いや家は割と放置して来たけど(←)。
何しろひっさびさの実家、それどころか県外に出るのもいつぶりだ?という私だったので、こりゃもうのっけからウキウキ。一人旅も嬉しくてつい新幹線の写真まで撮ってしまった。
以前はまだまだ建築途上だった新幹線の路線が、すっかり出来上がっているのにも感動。二年後には大宮から直通で行ける。ただ北陸線に乗ることなくなるかと思うと少し寂しい気持ちもある。それというのも乗り心地は在来線の方が断然良い。北陸新幹線はもうちょっと座席が何とかならないものか。リクライニングしなくても楽なようにしてほしいー。
さて武生駅に降り立つとすぐ左手の「クラウンヒルズ武生」、既に「源氏物語アカデミー」の看板が!うわーテンション上がるわーと思いつつ、隣の「観光・匠の技案内所(越前市観光協会)」へ。ここでまず買うのがコレ↓
これね、四枚つづりはもっとお得な¥1500なんざんすのよ奥様。
行き先は観光地や伝統工芸の工場や店だったりするんですが、実家はもちろんガッツリ入ってて、普通にタクったら昼間でも二千円弱かかる距離をワンコイン。これは使うしかない。買った当日とその翌日の二日間、あちこち回りたい方には絶対にお得!なので、福井に来られる方は是非是非ご利用くださいまし。来年の三月末までやってるようです(サイトはこちら)。
そんなこんなで懐かしい風景を堪能しつつ実家へGO、ひとしきりお喋りし、早めの夕飯をご馳走になって、80代母とともにいざ出陣!
クラウンヒルズ3Fの会場に着いてみると、あれ、思ったより人多くない?メッチャ机多いやん。コロナ下の折なのでひとつの机に二人ずつだけどそれにしても。出来るだけ前の席がいいという母のために探したが、大学の講義と違って(笑)最前列から順に埋まっている模様。
かろうじてまだ空いていた端の方におさまって、さあ開講式である。
アカデミーの委員長・奥村忠氏の挨拶から始まり、続いて監修者の朧谷寿氏(同志社女子大学名誉教授)。この方がテーマを決め、講師も選定しておられるらしい(同時に招致もなさってる、きっと)。「信仰」というテーマは三年前には決まっていたとのこと。この方も母と同じくらいのお年だが、ユーモアもまじえて軽快なお話っぷりで、とても若々しい。
来賓祝辞:山田越前市長、市会議員高木氏、「古典の日」ゼネラルプロデューサー山本壯太氏、という面々。
実を言うと私、アカデミーに対して
「リモート中継もしくはアーカイブ視聴ができるようにはなりませんか?」
などと問い合わせをしたのだが、コロナ下で中止を余儀なくされた際にそういう案は既に出ていたんだそうだ。しかし「アカデミーの趣旨に合わない」ということで見送られたのだという。
その主旨とは
「見る、聞く、味わう」
この後始まる講座で、その「主旨」をいやというほど思い知らされた母と私であった。
<つづく>
「文字として何かを残していくこと」の意味を考えつつ日々書いています。