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源氏物語を読みたい80代母のために 6

ふと気がつくともう六月!早!今日から学校も再開するところも多いですね。慌てず一歩一歩、マスク着用・手洗い消毒忘れずに。こんな中でも季節は巡り、越前和紙の里はただ今団扇製作真っ最中でございます。➡【宣伝】母の団扇(画像)は長田製紙所オンラインショップで買えます。数量限定ですのでお早めに♪

さて母も「ひかるのきみ」三冊目に突入、それも三分の一まで来たそうな。大掃除で本棚整理にかかっているためペースが落ちてると。いや充分速いですわ……何より、「ゆっくり読もう」という気持ちになってるんだそうです。ひとつひとつ、噛みしめながら読みたいと。これはわかる、すぐ読み切っちゃうのが惜しくなることってあるよね。まあ身内の贔屓目も(かなり)ありましょうが、書き手としては大変光栄で嬉しい傾向であります。

「ひかるのきみ 参」は特に人の死の描写が多く、そこはさすがにおちゃらけた調子で書くわけにいかなかったので、女房語りとはいえごく普通の小説文体多めの巻になっています。人気が不動のものになって、スポンサー(紙をくれる)までついた紫式部が、思い存分書き出したのがこの先の「賢木」あたり。分量もぐっと増え、自らの知識や蘊蓄も総動員、場面ごとにディテールもかっちりきっちり書きこんで、書き手として一気に開放された感があります。ストーリー展開はもちろん細かいディテールも凄く興味深いし面白い!この、細部にわたる面白さを、どのくらい母に伝えられるか、読み続けるモチベに出来るかが今後の勝負だなあ。

というわけで今までゆるゆる書いていた「ひかるのきみ」、お籠り状態を最大限に活用し、当社比3倍速で進めています。一か月に一冊(新書サイズ224p程度)は作れるようにしたいものだけど、あまり雑にはしたくないし、どこまでが限界なのか見極めないとです。本として作るのって、ただブログにアップするのとは緊張感が違うし、案外間違いも多くて(誤字脱字の他、名前が違うとか辻褄あってないとか勘違いとかもろもろ全般)中々大変。一応書く時にチェックもしてるんだけど……全然別の仕事なんだなーという実感です。

私が本を作っているのはBCCKSさんという会社のサイトでなんですが、こちらは主要ブックストアへの電子書籍配信サービス(有料)がありまして、これが超簡単。簡単すぎてまったく実感が無い。もちろん、それぞれ自分で登録して配本すれば無料だしさほど難しくはないけど、ぶっちゃけ面倒くさかったんですね。もちろんストアを選べるようにはなっているんですが、よくわからん!えーい、全部やっちゃえ!という雑な感じでやってみました。とはいえ現在のところただポチッとしただけで、何をどうしていいのやら全然わかってません。この話、別途記事書きます。

とりま現在、「ひかるのきみ」壱と弐【電子書籍】は

BOOK☆WALKER、楽天KOBO、iBooks、Kinoppy、BookLive、ebook、DMM、7net、SonyReadersStore、KDDIブックパス、Kindle

に配本されております(各220¥)。ブログ連載時より若干加筆修正しております。連載はこちら➡「もの書く日々」現在「明石」。本や映画のレビューなぞも書いておりますのでよろしければ暇潰しにでも。

「文字として何かを残していくこと」の意味を考えつつ日々書いています。