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私の身体は美味しいで、できている。

私には口がひとつしかないから
朝からたくさん歌いたい気持ちや身体のために
ひとつの歌をこのひとつしかない口の中から紡ぐのは
幸せであり
ちょっと慌てることもある。

まるでお蚕さんが糸を出すように
まるでお夕が鶴の我が身から紡ぐように。


歌いたくて歌いたくて歌いたくてたまらない気持ちや身体が
どこからやってくるのか分からないけれど
止まること無くそれらに答えたいこの身を保つことも
また真剣に真摯に向き合うのです。


だから。
食べる。 歌う。食べる。歌う。
美しいもの見る。歌う。
美しい言葉を読む。歌う。
美しいものに触れる。歌う。
美味しいもの食べる。歌う。

お蕎麦のなかに10個は在ったであろう
松島の幸も、私の歌のなかに紡がれる。

『目の前の世界は呼吸と声の「音」によって
作られていく』という1つの気付きを持ったのは
16才のとき。


だから。
食べる。 歌う。食べる。歌う。
美しいもの見る。歌う。
美しい言葉を読む。歌う。
美しいものに触れる。歌う。
美味しいもの食べる。歌う。

みんなの美しいもの美味しいものは
私の身体を美味しくさせる。

私の身体は美味しいで
できている。

たったひとつしかない身体から
歌を紡ぐために。



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