動けば運が良くなる
昔の中国の言葉で「運は動より生ず」という言葉があります。
文字通り、動けば運が良くなるという意味なのですが、
なぜ運動すれば運が良くなるんでしょうか?
そのあたりを「運動が脳に与える影響」という観点から
お伝えできればと思います。
「運動が脳に与える影響」
①ストレス耐性が上がる
長期間のストレスで脳の前頭葉 (集中力をコントロールするところ) と
海馬 (記憶を司るところ) が小さく委縮してしまいます。
これらの脳 (前頭葉と海馬) は、感情の暴走にブレーキをかけたり、
心を落ち着かせたりする役割があるのですが、
長期間のストレスでこれらの脳はやられてしまうのです。
しかし、運動をすることでこれらの脳 (前頭葉や海馬) は大きくなり、
またストレスホルモンである、コルチゾールの分泌を減少させるため、
ストレス耐性が高まるのです。
②太りにくい体質になる
脂肪の燃焼を妨げ & 高カロリーの物が欲しくなると言われている
コルチゾールというホルモンは運動をすることで減少する為、
太りにくい体質づくりに運動は欠かせないのです。
③集中力が上がる
集中力とは好きな事をやっている時によく出るドーパミンの量で決まります。
ドーパミンは喜びや快楽のホルモンで、
運動をすることで量が多くなり、
脳の前頭葉も大きくなって集中力がアップするのです。
④記憶力が上がる
記憶を司る脳の海馬(カイバ)は年に1%のペースで小さくなっていると言われています。
しかし運動をすることで海馬が大きくなり、記憶力がアップするのです。
運動中も記憶力がアップしているので、
例えば、座って勉強するより、立って勉強した方が記憶力がアップするのです。
ウォーキングにながら記憶するなんてのも良いかもしれません。
⑤性格が良くなる
運動によって神経伝達物質のセロトニンやアドレナリンが分泌されます。
これらのホルモンによって幸福感が上がる為、
やさしくて、寛容な気持ちになり、性格が穏やかになるのです。
⑥うつの改善と予防
うつになると神経伝達物質のセロトニンの分泌量が減ってしまいます。
その為、抗うつ剤などでセロトニンの分泌量を増やして、うつの改善を図るのですが、その抗うつ剤と同等の効果があるのが運動!
しかも運動には副作用なし!
運動によってセロトニンの分泌量が増えて、うつの改善や予防につながるのです。
運動が苦手な方は、ストレッチや散歩など、
無理なく続けれそうなことからはじめてみてくださいね!
散歩は特にお勧めです!
運動で、みなさまの運が良い方向に動きますように!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
河上一成
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