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農業を仕事にするということ


先日うちで研修を行いたいという方が面接にこられました。
ずっと酪農に興味があり求人サイトを通してうちに来てくれました。
年齢は29歳で来月に結婚をするということだったので【農業を仕事にするということ】を自分の経験の中で話をしたいと思います。


農業のイメージって?


これから酪農の仕事をしたいと思うあなたの酪農もしくは農業のイメージはどういう感じでしょうか?


「自然の中でのびのび仕事ができる。」 
「大好きな動物と関われる。」


これから酪農を仕事にしたいと思う人は、とても明るくて前向きなイメージを抱いていると思います。


しかし、世間一般のイメージは違います。
・きつい汚い、給料安い
・おじいちゃんがやること
・非農家が農業なんて無理


現実はこんな感じなんです...


自分は小さい時から牧場を作るのが夢だったので、友人や先輩、先生、親戚等と将来の話になった時にいつも鼻で笑われていました。
肯定的な言葉をくれる人もいましたが、たぶん腹の中ではバカにしてるんだろうと感じていました。


高校も農業系の学校に行きましたが、世間の農業系高校のイメージは、成績の良くないどこにも行けなかった人が行く学校。
真剣に農業をしたいと思って進学した自分と周りの違いが自分は普通では無いんだと感じることが多かったです。




これから酪農を仕事として働き、少ない給料でも自分が好きなことができるなら良いと考えているかもしれません。


もしこれから恋愛をして、結婚の話になった時、結婚相手は理解してくれてもその家族は理解してくれないかもしれません。


結婚して家庭を持ち、子供が産まれて農業の少ない給料ではやっていけないことがあるかもしれません。

酪農、農業から他の業種に転職しようとした時に世間のイメージで転職しにくくなるかもしれません。
少ない給料のせいで車や家のローンが組めないかもしれません。


子供が産まれ子供が親が農業しているのを友達に馬鹿にされるかもしれません。


ネガティブで嫌な想像ですが、これはいままで自分が経験した実際にあったことです。



今はSNSやネットの普及で農業の素晴らしさを発信する人が増えて世間のイメージはこんな状況では無いのかもしれません。


自分はもっと酪農を仕事にする人を増やしたいし、酪農が素晴らしい仕事だと思ってます。

ですが、自分と同じ様な経験はしてほしく無いと思います。


農業・酪農を仕事にするということ



どんな仕事でも大変なことはあります。ですが世間のイメージを変えるのはとても大変なことです。
自分一人の努力でどうにかなるものじゃありません。

それでもやりたいと思ってくれるなら一緒にやりましょう。

一緒に世間のイメージを。


【農業】を変えていきましょう!!

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