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恋は短距離走、結婚はフルマラソン

「あんなに恋人時代は好きだったのに、結婚したら冷めてしまった」

「もはや、どこが好きだったのかすら思い出せない😭」

これらの言葉はよく結婚した人達から聞かれる言葉です。皆さんも実際に結婚した友人等から、相手のパートナーの愚痴や悪口を聞くことはありませんか?

しかし、そもそも最初から嫌いだったら恋人になることもないし、まして結婚なんてしないですよね。つまり結婚したということは大なり小なり相手に魅力を感じたからです。なのに、なぜこのような状況になってしまうのかということを今日は解説していきます。

恋愛は短距離走

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皆さんも恋愛中の自分の心理状態を思い出してほしいのですが、本気で好きな相手ができた時は、仕事をしていても頻繁に相手の事を考えたりしませんでしたか?そして考えれば考えるほど相手に会いたい、もっと一緒に過ごしたいと強烈に思ったのではないでしょうか?

恋愛はまさに「情熱」です。恋愛中には脳に強い喜びを感じさせる「ドーパミン」が大量に放出されることが分かっています。

相手に喜んでもらうために、あらゆる努力を惜しまない。短い時間しか会えなくても、その時間を一生懸命作る。

まさに100mの短距離走を全力で走っているような、エネルギー全開状態です。この状態だと、お互いに良い面しか相手に見せようとしないのもありますが、相手の気になる点が見えても「そこも好き」と脳が正しい判断ができなくなっている影響もあります。

結婚はフルマラソン

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情熱的で短距離走的な恋愛に対して、結婚はどうでしょうか?

情熱の炎というのは強い分、長く灯し続けることはできません。キャンドルについた炎がロウソクが溶けるとともに、自然に消えてしまうのと同じです。

そうなるとドーパミンの放出も落ち着いていき、冷静に相手を見ることができます。その後求めるのは恋愛のようなドキドキ感ではなく、これから長く一緒に生活するのだから「安心感」「居心地の良さ」といったことに自然とシフトしていきます。

これは精神分析学者でもあるボウルビィによって提唱された「アタッチメント理論」でも説明でき、人間は他者と穏やかな愛情に基づいた関係を形成・維持したいというものです。

そして冷静になった時、必ず相手の不満な点が見えてきます。人間は完全無欠なパーフェクトヒューマン等存在せず、必ず短所はあります。

最初は小さな不満だったのが、少しずつ蓄積。そしてこれが1番問題なのが、不満の蓄積によりパートナーへ感謝の気持ちが薄れ、結果として相手に感謝しなくなることです。

この状態が放置されると、相手の知らない所でパートナーの悪口を言うだけでなく、最終的には離婚に発展したり、セックスレスで会話もほとんどない、相手が浮気や不倫をしていても無関心な「仮面夫婦」になってしまう可能性があります。

どうすれば、結婚生活を穏やかに続けられるのか?

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現在良い関係が続けられているのなら構いませんが、「ちょっとうちはマズイからも・・・」と思う場合は以下の事を試してみてください。

・夫婦で一度、お互いのことについて腹を割って話し合う。この時に「感情的にならない」等、最初にルールを作っておく。感情的になってしまえば、お互いにただの罵り合いになってしまい、何も良いことはありません。

・お互いの短所を認め合い、相手の嫌な部分や不満な部分の全てを無理に修正しようとしない。どうしても直してほしい所だけピックアップし、「○○はこう変えてほしい」と相手にお願いしてみる(断れても感情的にならない)

・掃除、買い物、料理等、日常の中で共同作業をやる時間を増やす

これらをやることですぐに関係が変わるわけではありませんが、何もしないよりはるかに効果的です。ポイントは

「相手を変えるのではなく、自分が変わる」

です。結果的に相手があまり変わらなくても、不満を募らせていたのは自分なのだから、それでイライラすることが減れば自然と相手もあなたに好意的に接する事が増えます。

結婚のパートナーは人生において、親や兄弟姉妹より遥かに長い時間を一緒に過ごす相手です。その相手との関係は自分の人生を幸せにするかどうか決めてしまうほど重要です。

なぜなら複数の研究で、結婚したパートナーと良い関係にある人ほど、人生の幸福度は高い傾向があることが分かっています。幸せになりたいのなら、パートナーと良い関係を築くのが一番の近道ということですね。



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