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料理がヘタでも仕事になりますか?

フードスタイリストの河合真由子です。
こちらの記事をかいてから、すでに1ヶ月以上ほったらかしでした。
(スミマセン・・・)

ほったらかしにした理由は、私自身がどうやってフードスタイリストになったかというリアルストーリーなんて、あまり参考にならないんじゃないかな?とおもったから。
それよりも、夢や目標を叶えるために、何を考えて、どう行動してきたのか、をしっかり分析して体系立てて書くことで、フードの仕事だけでなく、広く世間一般の人にもお役に立てるのでは?とおもったので1記事づつ「お題」をたてて書いていこうと思います。


今日は、「コンプレックスの解消の仕方」について。


わたしのところには、ちょくちょく、フードの仕事をしたいという方からご相談のメールがきます。
いろいろお話していると、やっぱりちょっと自分に自信がなさそうな人が多い。(最初から自信満々な人なんていませんが)それでもっとお話してみると、みなさん一様にプロとして活躍するための料理の技術というのを気にされています。
私は、どれぐらいできたらいいのか?という質問には、できるにこしたことはないとお答えしています。
なぜなら、自分の中で自信がない部分をもっているということは、それが結局足かせになって、自分で自分にブレーキをかけてしまうからです。

では、わたしはというと、私も、実は料理の専門学校を卒業したわけでもなければ、栄養士や管理栄養士養成校にも通っていません。ただ、幼い頃から調理師の母の隣で料理を教わってきました。母のいない時は、母の本棚からこっそり料理本(当時は縦書きの白黒の料理本)を取り出してはあれこれ実験(子供のわたしにとっては料理というよりむしろ実験でした。)してみる毎日。
でも、この仕事を志した時には、やっぱりメールで相談してきてくださるみなさん同様に、自分の料理技術が不安でした。何年かはそれでなんとなくやり過ごしていたのですが、そのコンプレックスが解消されない限り、永遠に今立っている場所から前に進めないと気付きました。

では、そこからどうやって今のポジションにたどりついたのか・・ですが、独立当初は、時間もないし、資金的に余裕があるわけでもないためどこかの学校に通うというのはまず難しいなとおもい選択肢から外しました。そのかわり、自分の中で弱いとおもう部分をすべて書き出しました。まあ、恐ろしくたくさんあったわけですが、そこから優先順位をつけて1つ1つ潰していきました。
正規の学校には通えませんが、ピンポイントで教えてくれる先生ならみつけられるかもしれません。そこで、魚の捌き方を教えてくれるお魚屋さんにいきお魚の捌き方を練習しました。ファーマーズマーケットに出店している農家さんの出店のお手伝いをすれば、タダで野菜やフルーツの授業をうけることができました。(おかげさまで、野菜には相当詳しくなり、仕事先でいつもお褒めの言葉をいただきます。)
勉強の仕方って1つではないんですよね。「これしかない」とおもうとそれがダメならもうダメだ・・・となってしまうから、ほんと、カネがないなら知恵を絞れなんですよね。
あと、もう1つ大切なのが、物事の本質を見極めること。例えば、著名なシェフでも、調理師専門学校を卒業していない方はいらっしゃいます。逆に、調理師専門学校を卒業したての方が、ものすごく包丁捌きがうまいか・・・といわれれば答えはノーなのです。(実際、わたしが野菜の切り方を教わった元シェフのところには、調理師学校卒業したての子達がこぞって通い詰めてくるそうです。)
常識的に考えてそれまで1度も料理をしたことのない人が、1年学校を卒業したぐらいでは、それぐらいのレベルでしかないということです。つまり、技術の上達には時間がかかり、それは学校を卒業したか否かというかよりも、如何に本人が時間をかけて努力をしたかということなのです。
それがわかれば、変に焦る必要もなく、しっかり作戦をたてて1つ1つコンプレックスを解消していけばいいわけです。

結局は地道な努力の積み重ねしかない。


早く結果を出したければ、結局は地道な努力を積み重ねることしかないと私は思います。なんでも結果を急ぎすぎる世の中だから、特に食の仕事は簡単に手がだせそうなイメージということもあり、わりと、お気軽に考えていらっしゃる方が多いような・・・
また逆に考えすぎて、悩みすぎて、がんじがらめになって堂々廻りになっている方もよくお見かけします。
でも、最初から正解な方法ってないんです。最初からうまくやろうとして一歩も踏み出せないなら、多少のリスクは覚悟の上でえいっと飛び込んだほうがいいのでは?とおもいます。
最後は、自分のちからで正解にしていく。その覚悟と責任がある人だけがきっと生き残れる世界なのでしょうね。わたしもまだまだ頑張らなくてはとおもいます。

#フードスタイリスト #河合真由子

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