モンスターが生まれるまで（後編）
2020年11月、KAWAII COMPANYデビューと同時に登場したモンスターシリーズ。インパクトたっぷりの、この唯一無二の存在がどのように誕生したのか・・・前編ではモンスターの生まれた経緯やマルチー＆チャーミーポーチについて詳しくご紹介しました。今回はモンスターシリーズのボス的存在、ルーミーモンスターについて詳しくお話します！
ルーミーモンスターのアイデアが舞い降りたきっかけ
モンスターの居場所を「自分の好きを思い切り楽しめる場所」＝お部屋やバッグの中というシーンを想定し、具体的なアイテムを話合っていたとき・・・バッグの中→ポーチというアイデアはするっと出ましたが、部屋の中で使うものにはなかなか名案がひらめきませんでした。
ポーチは「自分の好きを持ち歩ける」ので、なんとなく世界が広がるイメージなのですが、部屋の中のものはどうしても「自己満足」で終わってしまいそうな・・・もちろん「自分の好き」なのだから、自分を満足させることは一番大事！でもそれだけで終わりたくなかったのです。
話は少しそれますが、増田さん、増田さんのアトリエスタッフ、そして私達フェリシモスタッフはKAWAII COMPANYを立ち上げるための話し合いをほぼオンラインミーティングで行っていました。
東京と神戸という地理的に離れた場所でのやりとりになることは予見していましたが、お互いに行き来しにくい時期と重なってしまったためです。
話し合いを進めるうち、ふと増田さんのアトリエで背景に映るカラフルなものが気になりました。お伺いすると以前作られた作品とのこと。なぜ気になったかというとそれが画面にとても映えていたからです。
オンライントークの常識をかわいく楽しく覆したい。
思えばオンラインミーティングのときって、自分を含め画面が大概グレイッシュ・・・そう、地味なんです。
仕事だからあえて無機質にしている方もおられるかもしれませんが、個人的なオンライントークだとそんな必要はなく、画面に映ったものが華やかなほうが気分も明るくなる気がしませんか？さらに増田さんのアトリエの作品のように、話が広がるきっかけになったりもします。
「わたしだけの世界」だと思っていた自分の部屋、自分の好き、がコミュニケーションのきっかけになる。世界を広げる。そんなツールとしてモンスターが存在したらおもしろいかも！？一筋の光明が差しました。
しかも、オンラインって直前まで着替えなかったり髪も整っていなかったり・・・つい油断していませんか？（笑）そんなマイナスポイントをさっと着るだけでリカバーできたら！というポジティブな解決策も乗っかり、「オンラインやSNSで自分も人も笑顔にする、着るモンスター」の構想が固まっていったのです。
手探りだらけのサンプル作り。
「着る」イメージが固まったとはいえ、未知のアイテム。モンスターの個性やシルエットなど細かく詰め、そして前編でもお話したファーの素材探しにもひと苦労し、ファーストサンプルが完成しました。
ぱっと見は最終形と近いかもしれませんが、この時はまだ不十分な点がいろいろ。特にモンスターの顔、フードの上部に綿を入れて高さを出していますが、綿を入れすぎると重くなり、少ないとモンスターの顔が見えない・・・
（ファーストサンプルは綿の量が少し多かったので顔が人の顔に重なりすぎています）ベストの量を見つけるまでグラム単位で調整しました。
ファーストサンプルは異なる工場で作ったバージョン違いもあったので一緒着て寸劇をしています。
修正を重ねた歴代のサンプル。左からファースト、セカンド、撮影サンプル。並べてみるとルーミーの親戚が集まったみたいですね。
最も大切なモンスターの表情は、サンプルが毎回上がるごとに増田さんのアトリエに送り、福笑いのように位置やサイズ感を調整していただきました。（ちなみに修正の指示にミスがありセカンドサンプルの眼がたぬきみたいなのはご愛敬・・・）
頭の部分以外にも、全体のシルエットや手を出すスリットの位置の微調整、外部機関へ品質テストなどを経て、（実際にもう２型微修正サンプルを上げました！！）なんとか製品までたどり着きました。
撮影当日の風景。増田さんたちも東京から神戸に駆けつけてくださり、現場でもサンプルの微修正について話し合いました。（ほんとうにギリギリ！）
お部屋から広がるHAPPYを！
そんなこんなでインパクト大の見た目のルーミーモンスターの裏には、さまざまな試行錯誤のストーリーがあったのです。
その分本当に本当に、KAWAII COMPANYでしか生み出せないものができあがったと思います。
そしてお分かりの方も多いと思いますが、ルーミーはroom＝お部屋から来ています。自分のお部屋からつながる世界がHAPPYになりますように・・・ルーミーモンスターにそんな思いを込めて。
前後編に分けてお届けした「モンスターが生まれるまで」いかがでしたでしょうか？これからもまた新しいモンスターが生まれるかもしれません・・・こんなモンスターがいたらいいな！というアイデアがあれば、ぜひKAWAII COMPANYに教えてくださいね。
▼2023年10月に新しい仲間たちが登場しました！
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