見出し画像

経験の積み重ね 思考回路は経験で作られる

昔、夢中になって読んだたくさんの本。

司馬遼太郎と吉村昭。

司馬さんは、まるでその場に居て見ていたかの様に歴史の1シーンを書く。

「まるで油で揚げたような顔を」なんて顔まで書いてくれている(笑)

それとは真逆に吉村昭さんはそっけないほどの文体で、

ただただ事実だけを書き連ねる書き方。

どちらも日本の歴史上の色々なシーンをまるで映像で見ているかの様に描いてくれている。


それから柳田邦夫のノンフィクション。

柳田邦夫さんの本を読む最初のきっかけは大韓航空機撃墜事件だった。

アメリカ発ソウル行の大韓航空機がカムチャツカ上空でソ連に撃墜された事件。

それについての様々な疑問を書いている。

あの頃、自分にとってあの事件は衝撃だったのだ。

その後、「ゼロ戦燃ゆ」を読んで、大東亜戦争についての反省が自分の事のように思えて、

それからずっと、あの戦争についての本を読みまくった。

なので、大東亜戦争はまるで自分が経験した事の様に思っている。

あの戦争の正式名称は「太平洋戦争」ではなく、「大東亜戦争」です。

国会で議決されています。

GHQが「太平洋戦争」と呼ぶように指導した。

70年経ってもまだ、日本人はGHQの指導に従ってしまっている、、、。

これも本で読んだのだった。

これは確か、百田尚樹さんの「日本国紀」だったかな?


ついでに思い出したのだけれど、

グラハム・ハンコック著「神々の指紋」も、もう一度読んでみたい。

これも興奮して夢中で読んだものだった。

今の人類のその前に居た別の人類の文明が、南極大陸の氷の下に眠っている、という話。

話はアトランティス大陸からエジプトから、壮大に語られている。

あの頃は書いて有る事を全部、うん、なるほど、としか思わなかったので、

どこか突っ込みどころが無いものか、もう一度読んでみたい。



司馬遼太郎と吉村昭だけで、かなりの数が有る。

ちょっと気が遠くなる量だけれど、そして、そんなに時間の余裕が有る訳でもないのだけれど、

あの頃の自分より、多少は成長したであろうこの頭でもう一度読んでみたいと思うのだ。


若かりし頃、夢中で読みふけったたくさんの本。

自分の考え方から判断の仕方、政治指向まで、

みんなこういう本を読むことによって作られたものだと思う。

人間の考え方は、本の分量で決まって来るのだと思う。


本の中の「○○は○○である」「これはこうするべき」という結論の文ではなく、

積み重ねの分量で決まるのだ。

これは「知識」と「教養」の違い。

ハウツー本を読んで結論の知識を得るのではなく、

どうしたら良いか判断する教養を得る為に、

大きな方向性を積み重ねて自分の思考を鍛えるのが正しいと思うのだ。

読書は疑似体験です。

経験の積み重ねが思考回路を鍛え、教養を育てます。

そういうわけで、少しずつまた買い集めて、思考を鍛える為に読み直して行こうと思っている。

若者よ、歴史の本をたくさん読みなさい。

自分の判断力が鍛えられればハウツー本など不要だ。



最後にオマケの小ネタ。

歴史上最初に日本人とアメリカ人が交わした会話は、、、

Do you speak Dutch?

黒船に向かって日本の通詞、堀達之助が叫んだ言葉。

堀さんはオランダ語通訳で、英語も少し勉強していた。

吉村昭さんの本で読んだ1シーン。

勿論、アメリカは日本の事を調査済で、オランダ語通訳を乗船させていた。

こういう先人たちの頑張りで今の我々の生活が成り立っているのです。


カワイの本棚

学力が有っても教養の無い人々

今けーったよ

お辻さんの決断

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?