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恐れる人々 不寛容社会

最近興味深い出来事が有った。

一つはオリンピック代表選手が喫煙で出場辞退に追い込まれた事。

もう一つはSNSである飲食店が中国人、韓国人お断りと表示した事。

さらにこの夏、再びコロナの「第11波」が来て感染者が増えていると報道されている事。


まず喫煙のほうについて、ネットでは色々な意見が出ていた。

「たかがタバコくらいで大騒ぎし過ぎ」とか

「18歳から成人なのになぜタバコは20歳からのままになっているのか」とか、

「何も辞退までさせなくても、反省文を書かせれば済む事」などなど、

割と擁護する意見が目立っていて、それに対して猛反発する意見も少し出ている、

という感じだ。

この辺の感覚の違いが興味深いと思ったのだ。

例えば昭和な人なら、「なんだよタバコくらいで大騒ぎして」という感覚は確かに有ると思う。

昭和の頃はタバコなど吸うのが当たり前で、会社で仕事しながら吸っていたし、

病院の待合室でも吸っていたのだ。

逆に、反タバコ派は受動喫煙とか吸うと肺がんになるとか色々と言って、

かなり厳しい論調でタバコを批難する。この批判が人格否定にまで及ぶ事も多い。

一方、体操協会の代表行動規範では年齢に関係なく喫煙は違反になるのだそうだ。

違反になるからせっかく血と涙で勝ち取ったオリンピック代表の地位を奪うという事になった。

擁護派の、反省文書かせればいいじゃないか、というのも良く解る。

タバコの良い悪いは置いておいて、反タバコ派のかなりキツい批判という事を考えると、

反省文くらいでは批判されるのではないか、

という考えが体操協会に浮かんだのではなかろうかと想像してしまう。

一番注目したいのはこの点だ。

批判されたくない、責任を取らされたくない、猛烈に批判されたらかなわない、

という気持ちが働いた事は充分想像できるのだ。

タバコを否定して人格否定までしてしまう人は一度、

喫煙所が有ったら遠くからでも覗いてみると良い。

タバコ吸う人って、こんなに多いのか、と実感できると思う。

また、ある100歳を超えた、毎日コーラを飲みタバコを吸っているおばあちゃんが、

医者がみんなやめろと言っていたが、その医者たちはもうみんな死んじゃったよ、

なんて、タバコを吸いながら笑って言っているのを見た事が有る。

個人差というものも大きいのだ。

他人を知る事で少しは不寛容から抜け出せるのではないだろうか。


次に飲食店が「中国人、韓国人お断り」とした事。

これも相当な批判を覚悟しての事だったと思う。

そうは言っても、うんざりするほどマナーが悪い客の相手までしていられない、

という気持ちは良く解る。

中国人韓国人にもマナーが良い人はたくさん居るだろうが、

入店する時にその判別が出来ない事や、

個人営業の店ではイヤな気分になってまでやりたくない、という気持ちもあるだろう。

これは想像だが、中国韓国の人の多くがクレーム体質だったりマナーが悪かったりする

と感じていたのだろう。

じゃあもう、全部断ってしまえば心穏やかに仕事が出来る、という事なのだと思う。

個人営業の店なのだから、もう仕方が無いと思う。

ここで、これをやった事での一番のリスクは何かというと、

「差別だ」という批判にさらされる事だと思う。

これもまた、反タバコ派と同様、物凄く強い言葉、強い態度で言って来るから恐ろしい。

結局リスクとしてはこの一点なのだろうと思う。


そしてこの夏、コロナが流行している、という話。

これも意見が二つに分かれる。

たかが風邪くらいでまた大騒ぎしやがって、結局医者が儲けたいだけだろう、

というのが良く有る意見だ。

これはマスク着用についても同様に意見が分かれる。

マスクに効果が無い事は解っているのに何故マスクを強制するのだ、という意見も多い。

そもそもコロナで死んだ人など一人も居ない。

結局「コロナの死者」として報道されているのは、

何かで亡くなった人が「感染していれば死因にコロナと書く」

という謎ルールが有るのだそうだ。

結局これも、大騒ぎして医者が大儲けしたいからだろう、と言われる。

実際に医療業界は大儲けしたのは事実だ。

コロナが重症化する人の殆どが85歳以上の高齢者だという事もあまり語られない。

そう考えて見ると、「たかが風邪で大騒ぎするな」というのも頷ける。

だからと言って、俺は絶対にマスクはしないと言い張って

病院その他でトラブルを起こす人も大人げないと思う。

してくださいと言われる所ではイヤでも黙って付き合っておけば良いではないか。

さて、このマスクに関しても、反非着用派の物言いが強くて激しい。

批判が強すぎて人格否定にまで及んでしまう。


と、いうことで、反○○派の人達の、自分が絶対正しくて

違う意見の人間は全否定する様な強い態度がポイントなのではなかろうか。

こういう態度は色々な所で見受けられる。

例えばヴィーガンの人が肉を食うなと他人に強く強制する様な事とか、

環境活動家が破壊活動をする事とか、

とにかく自分が絶対正しくて、違う意見の奴は人間扱いしないという態度だ。

ポリコレなどで広く見られるこういう風潮が世の中を混乱させ、分断させ、

衰退させているのだと思うのだ。

こういった活動家にはウラが有ると良く言われる。

共産主義者たちが暴力革命からちょっと方向転換してこういう事をやっている、

と良く言われる。

さらにそれだけでなく、裏に利権が有るケースも良く見られる。

そういう確信犯達に騙されて純粋に信じてしまう人も多い。

確信犯は別として、信じてしまった人達はせめて、

意見は人それぞれで、違う意見の人も居る、という態度を持てる様になりたいものだ。

カドカワ出版が「あの子もトランスジェンダーになった」という本

(どちらかと言うとトランスな人に否定的な内容を含む)

を翻訳して出版しようとしたところ、猛烈な抗議を受けて出版を断念してしまった、

という残念な出来事が有った。

要するにみんなで批判を恐れている世の中になってしまっているという事だ。

それは「暴力的」と言えるほどの強い批判をする人達が居るという事だ。


こういう事はもう、いい加減にしてもらいたいと思う。

ヨーロッパなどではポリコレへの反動が起きて、保守派が政権を取る動きが出ているし、

アメリカもトランプが当選しそうな勢いだ。

トランプは就任したらすぐ、不法移民を送り返す、電気自動車優遇を撤廃する、

そして、Drill, Baby, Drill 掘って掘って掘りまくれ、と、

化石燃料への回帰を主張している。

そもそも「地球温暖化」など実際に起こっているのか証明などされておらず、

あれは一部の利権の為に拡散されているたわ言だと言う人も居る。


日本もいい加減、冷静で公正で、批判や利権に左右されない判断をして

世の中を動かして貰いたいものだと思う。

もう何年も前から「不寛容社会」などと言われ、キャンセルカルチャーが花盛りだ。

自分には甘く、他人には厳しい人達、他人を絶対許そうとしない人達、

こういう事をやっていても何も解決しないのではないだろうか。

自分の都合や自分の考えだけで脳みそが一杯になってしまわないで、

脳みその半分は他人の為に空けておいたほうが良い。


さて、この秋またまたお注射をするらしい。

今度はまた新しいタイプのものの様で、これは危険だと言う人も多い。

余程身体が弱い人でなければ、もういい加減、

お注射打つのも冷静に判断したらどうでしょうか。

「コロナの死者」の大半は85歳以上で肺炎などの持病が有る人で、

健常な人にとっては「単なる風邪」で終わってしまう事が多いのだ。

自分はどうするか、大声で騒ぐ人に惑わされず、利権の為に拡散する人に惑わされず、

冷静に判断するべきだと思う。





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