14日の土曜日

子供のころ、自分にとって14日の土曜日は、ものすごく運の悪い日だと思っていたのだった。

13日の金曜日は何故か良い事が有ったりするのだが、翌日は散々な目に会うのだった。

大人になってから、もうそのジンクスは信じていないのだけれど、

似たような事を思う事が有る。

人が寄って来る日というのが有る。

昨日は誰からもメールも電話も来ず、しーんとしていたのに、

今日は何故か、いろんな奴から連絡が来たり、久しぶりの友達から連絡が有ったり、訪ねてくる人が居たり、誰かと出会ったり、なんだか今日は人が寄って来る日だな、と思う日が時々有る。


店番をしていて、お客が途絶えてしーんとしていたと思ったら、お客が一人来て、そのあと続けて何人もお客が来る事が有る。

それはきっと、たまたま同じ電車に乗っていた人たちなのだろうか、

と思ったりするが、ちょっと不思議な感じだ。


以前、気学をやっている人と知り合いだった。

今月は、こっちの方角が良いとか悪いとか、良く言われたのだった。

北西のごく近く、とか、

南の遠方とか、

月によって、良い方位、悪い方位が有り、

方角だけでなく、距離も関係していて、地図に定規で線を引いて、

この範囲へ行くと良い、とかなんとか、良く言われた事が有った。

なんというか、この世には、空気が充満している様に、非常に細かい原子の様な粒、「気」が充満していて、方角や距離によって、性質や密度が違う「気」と、自分の身体の原子である「気」が反応を起こして良かったり悪かったりする

という事のようだった。

まあ、この世には、そんな様な事も有るんだろうな、

という感じで聞いていたものだった。


人間がやっている「科学」なんてものは、かなり不完全で稚拙なものだと

思ったりするので、人間などには解らない、自然の力というものは有るのだろうな、と、思うのだった。

ただ、そういう「気学」の様なものを真剣にやっている人だと、

用事が有っても方角が悪くて行けなかったり、

日常生活に支障をきたしてしまう事が有る。


ただ、それも考えようで、用事が有ってもその時行かない事で、

別の次元が生まれてきたりもするのかもしれない、などと思ったりもするのだった。


人間、何が幸いし、何が災いするか、解らないものだなぁ、と思ったりするのだった。

この世は粒子で満ちていて、自分も粒子で出来ていて、

自分と自分以外との境目はあいまいで、

そのあいまいな境目を超えて粒子の波動が伝わって、、、、。


自分が何かを思ったら、その波動がどこかに伝わって、

何かが動くのかもしれないのだった。

どこかで何かが動いたら、その波動が自分に伝わって、

自分の考えが変わるのかもしれないのだった。


この世は「気」で満ちているのかもしれないと、思うのだった。


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