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現実的な政治を 夢から現実に目覚める

英国首相だったウィンストン・チャーチルが言ったとされる言葉が有る。

「20歳までに共産主義にかぶれない者は情熱が足りないが、

20歳を過ぎて共産主義にかぶれている者は知能が足りない」

これは意訳されていて原文は少しニュアンスが違う、とも言われるが、

なんとなく、何を言いたいのかは分かる気がする。


以前、SEALDsの大学生が、

侵略者に対して酒を酌み交わして仲良くなって僕自身が抑止力になります

という様な事を言ったのが嘲笑された事が有りました。

まあ彼も、年齢を重ねて今ではきっと現実に気が付いている事でしょう。

若い時は知恵が足りないものです。

だから許します。


ということで、若い時は理想に燃えてしまって現実を理解できない、

経験を積んでゆくと現実を理解できるようになる、

そういう事はとても良く有る事です。

前述したチャーチルの言葉は、それを連想させてくれます。


さて、自分は昔から歌舞伎が大好きでした。

歌舞伎は400年くらいの歴史が有りますが、明治維新の時、

西洋の演劇が日本に入って来て、少し混乱が有りました。

西洋の演劇こそ優れたものだ、歌舞伎はもう古い! 

という論調が出る様になり、新しいものをどんどん導入する様になりました。

その頃作られた翻訳劇の歌舞伎が今でも一部残っていたりしますが、

その新しい潮流は少しの間だけで、また古典に回帰する様になったのです。

若い人間がどんどん新しいものを取り入れて、これこそ素晴らしい芸術だ、と

息まいていたのですが、彼らも年齢を重ねるうちに、

だんだんと古典の良さが解る様になり、結局は古典に回帰してゆきました。


人間って、そういうものだと思います。

なので、若い時にバカな事をしていても、それは若いからであって、

批難される事ではないのだと思います。

そういうものなのです。

だから若い時の、若気の至り、というやつは許す事にしています。

若気の至りでも、一線を超えてしまうともう許す事も出来なくなって、

とりかえしがつかなくなってしまいますが、一線を越えなければ許しましょう。


けれど、一部、年齢を重ねてもなお、若い時の考えのままな人も居たりします。

特に政治などをする人にとっては、それはダメなんじゃないかと思うわけです。

そのままさらに年齢を重ねてしまうともう、絶対に変わる事が出来なくなってしまいます。

政治に関わる人やジャーナリスト、評論家などで、若い時左翼だった人が、

年齢を重ねると保守になる、という例は非常に多く見ます。

保守というのは現実的な考えなのですね。

一方、年齢を重ねても変わらなかった人達も多く見ます。

共産党などのデモを見ると殆どが老人です。

ジャーナリストやコメンテイターなどでも、

いい年をして未だに革命思想を夢見ている人も居ますよね。

こういう人たちがテレビやマスコミを支配していて、

情報弱者の高齢者などを世論誘導してしまっている。


近年、大学生などの若い人に自民党支持者が多いと聞いた事が有ります。

世の中全体がだんだん現実的になってきたのでしょうか。

ただ、自民党が良いとは思いません。

野党がまともじゃない為に、自民党しか投票する先が無いから仕方なく、

というのが現実でしょう。

最近は野党であっても、かなりマトモな事を言う政党もちらほら出ています。

このままこの傾向が続いて、現実的な政治を出来る様になると良いですね。

自民党の利権体質、金権体質を排し、

何の国家感も政策も無くただ与党を批判したいだけの野党も排し、

だいたい同じ土俵で現実的な国会論戦が行われる様になる事を期待しています。

そうなったとしても、もう安倍さんは居ません。

安倍さんを失ったのは本当に痛手です。

今でも信じられません。

政治家の中から安倍さんの様な大局観が有り、私利私欲が無く、

現実的な考えを持ったリーダーが現れるのを待たなければなりません。

とりあえずは高市早苗さんでしょうが、

彼女が総理になってどれほど力を発揮できるのかはまだ未知数です。


政党もそれぞれ良い所も悪い所も、色々な顔を持っています。

維新や国民民主、参政党などは、だいたいは良いのだけれど、

ちょっと色々問題点も有ります。

これに新しく日本保守党が加わります。理念はとても良いのだけれど、

実際の議員がどうなるか、まだ未知数ではあります。

いずれにしろ、日本を愛し、現実的に良くしていこうとする政党を選んで、

日本を弱くしたい政党、チャーチルの言葉で言う「知能が足りない」

様な政党は排除したいものだ。




どこの政党に投票するか 区別して考える

ケーキの切れない人々 境界知能


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