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転職を考えている人 どちらにも良い所が有る

ある企業に勤めているサラリーマン研究者が、大発明をして、

その企業が莫大な利益を得た。

そこでその研究者は、自分が1人でやったのになぜ自分に莫大な利益が来ないのか、

ということで訴訟を起こした。

という事が過去に有りました。

まあ、気持ちは分かりますし、

会社はその研究者にそれなりの報酬を与えるべきだとは思います。

けれど、その研究者は会社の経費を使い、会社の設備を使い、

成功するまで何年もの間ずっと生活は保障されていた訳で、

1人でやっていたら出来なかった事だろうと思う。


昔の日本企業はいわゆる「終身雇用」という形が多かった。

それはもう古臭い、これからは「労働力流動化」が必要である、

という方針で政府が政策を決めている。

けれど、それは本当だろうか、と疑問に思う。


例えばある若者が今勤めている会社がイヤになって転職すると、

前より良くなるかというと、そうとは限らない。

基本的には前よりレベルが下がる。

特殊な技能を持っていてヘッドハンティングされる様な人なら

転職するたびにレベルアップしていくだろうが、

そうではないのであれば、転職はレベルダウンになる事は多い。


終身雇用には短所も確かに有るが、長所も多い。

その一番大きいものは、自分と会社が運命共同体になることだ。

頑張って会社の業績を良くする事がイコール自分の為にもなるのだ。

こんな分かりやすくて頑張りやすい働き方が他に有るだろうか。

硬直した年功序列の終身雇用ではなく、

能力の有る人は取り立てられるような柔軟な終身雇用は

とても良いのではないだろうか、と思う。

なぜ今政府の方針が労働の流動化なのかと言えば、

意見を言う「識者」の中にリクルート会社をやっている人間が居たり、

M&Aをもくろむ海外のハゲタカ達が意見を言う立場に居るから、に見える。

また、財界は安い労働力を得る事にばかり意識が向いていて、

技術や技術者を育てる長い視点がすっかり欠けてしまっている。

サラリーマン社長たちは、自分の任期中だけ無事に過ごせればそれで良いと思っている。

昭和の創業者社長たちはとても長い目で会社を育ててきた。

そして戦後の荒廃からあっと言う間に日本を世界第2の経済大国に押し上げた。

そういう長い目で見た良さをすっかり捨て去ろうとしている。


あさ8 を見ていたら、この話を全て網羅して話してくれていた。

とても分かりやすく話してくれていたので、

今の日本経済を憂える人はぜひ、この動画を少しの間見てみてください。


今の会社がイヤで転職したいと思っている若い人には、

人と仲良くする人間力についても考えて見て欲しいと思う。

会社に入って仲間に加わる時、それは自分が選んだ人たちでもなんでもなく、

あまり好きじゃない人も居たりする。

けれど、一定程度仲良く付き合う事で自分自身も居心地が良くなる。

そうすれば、わざわざ賃金が下がる様な転職をする必要も無くなって来る。

なので、会社の飲み会だって、自分の居心地を良くする為のものだからと思って参加したら良いと思う。

長く勤めればそれだけメリットも増えてくるので、全部自分の為になる。

転職を考えるより、会社の人と仲良くなる事を考えたほうがずっと良いのではないかと思います。


人間同士の付き合いというのはお互い様で、自分が相手に敬意を持たなければ相手も自分を良く思ってくれないものだ。

自分が相手に気を使えば相手も少しは自分に気を使ってくれるものだ。

最初はブサイクだからイヤだと思っていた彼女と付き合って見たら、

かけがえのない人になった、なんて事は良く有る。

同じ職場で経験を積むことは仕事が出来る人になるということで、

それが待遇改善にも繋がるのではないだろうか。

何から何まで全部自分の好み通りな職場など無いのだから、転職よりも長く勤めるメリットも考えて見たらどうなのだろうか。

基本は他人と仲良くする事だと思う。

人材派遣会社の広告を見ていると、転職や派遣社員が素晴らしい事の様に言っているけれど、

んなわけねーだろ、と思う。

ああいうのに騙されない様にしたほうが良い。

そもそも、人材派遣会社やってる人間が政府に政策の助言しちゃってるんだ。





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