見出し画像

ジャローダVstarでシティリーグベスト8! ちょっと変わったデッキでシティリーグに挑んでみた

note自体は色々なトピックで書いてるんですが、ポケカのデッキについては何気に初めて書くので、初めて読む人のために自己紹介します。KAWAIDAといいます。

ポケモンカードはオルタージェネシスから始めて、競技として遊ぶより、デッキを作る方が楽しくて遊んでいるので、競技の人向けっぽいデッキ解説はしてませんでした。ただ、今回12/6の矢向のシティリーグでベスト8/71人中になることができ、ジャローダで頑張った結果がTwitterで思ったより反響があったので初めてデッキ解説noteってやつを書いてみようと思います。変わったデッキが好きな人たちの参考になれば幸いです。
今後こういったことを定期的にするかは不明です。

デッキ選択の理由

これは競技的な意味は全然ないです。ジャローダを使いたかったから。マジでそれだけです。愛に理由などない。
正直、5世代の御三家はゲームも未プレイでそんなに思い入れがある方じゃなかったんですが、ジャローダのURのカードをみた時にめちゃくちゃ綺麗で「これどうにか使いたいな」と思って考え始めました。
アール・ヌーヴォー的な装飾を取り入れたポケモンの造形に、金色がよく似合う!

金色がめちゃくちゃ似合うジャローダVstar UR

しかも、技をよくみてみると、昔使っていたサダイジャVmaxとほとんど同じ性能をしているではありませんか!

キョダイサイクロン 180
自分の場のポケモンについているエネルギーを好きなだけ選び、自分のポケモンに好きなようにつけ替える。


それだけでなく、サダイジャを使っていた時に思っていた「あと10打点が高ければベルトで220出たのに、、!」「要求エネがれんげきとかダブルターボとかに対応してたら使いやすいのに、、!」「逃げエネルギーが少なかったらクルクル回しながら耐久できたのに、、、!」みたいなところ全てに手が届く良調整がされた、Vstar環境に生まれたサダイジャの転生体といっても過言ではない性能。
蛇である点も共通しています。

これだけでもちょっと使ってみようかなと思ってたんですが、
性能の極め付けは、よくよくみるとめちゃくちゃ強いVstarパワー

エネの数×60・・・? しかも殴ったあとにベンチポケモンと入れ替える・・・?

いくらでも打点が伸ばせる最強技。ポケカにおいて青天井が弱いわけありません。
このカードのスペックをちゃんと活かしたら、それなりに戦えるんじゃないか?と思って試行錯誤を繰り返しました。

結果持っていたデッキがこちら


wFVbkV-OUFJpk-FFkdfk

いわゆるロスト構築です。
コロトックやチルタリスを使った耐久の型も考えはしたのですが、こっちの方がジャローダの上技も下技も活かせるだろうということでこの構築になりました。後の先をとる、超攻撃型ジャローダです。

※いわゆるバレットデッキのような構築なので、使う人は環境デッキの大まかな戦術や弱点を知った上で扱わないと勝てません! 使う時はご注意ください。

ジャローダの強みについて、もう一度考える

とはいえ、ロストを組もうとすると「それギラティナでいいんじゃね?」「普通にロストバレットした方が強いでしょ?」という疑問がよぎります。まぁそんな疑問あってもジャローダが好きでデッキ選択してるんだから使うけど笑
あらためて、ギラティナや非Vロストバレットにできることとジャローダにできることを考えて、結果こんな構築になってしまいました。

組む時に考えたジャローダの強みについて、以下に書いてみます。

強み① 青天井の大火力が一回だけ出せる

これは明確に「ジャローダVstar」にしかない強みだと思いました。
エネの数×60というのは、ロストであれば「ミラージュゲート」2回と「こだわりベルト」込で実数値240〜330。これだけ出れば環境の大体のポケモンは倒せます。(ここで大打点を出すために、できれば手札に「ミラージュゲート」二枚は確保しておきたいところ。安易にロストするとめちゃ苦しみます)
しかもロストゾーンに7枚溜まったらこの大火力が出るので、対Vstar(たまにVガード付き)への瞬発力も「ギラティナVstar」よりあると思います。
「一回に限り全てのポケモンを気絶させて、さらにベンチに引っ込む」というのは、相手のプランを崩壊させかねない最強ムーブです。例えるならば、一回だけマナフィやキュワワーが330点をぶち込んでくるようなもの。

返しに「ボスの指令」を使われて「かがやくリザードン」に取られたとしても、盤面によっては余裕でお釣りが返ってきます。
しかもこれ、耐久330までのVmaxは一体確実に取れちゃうので、「ドラピオンV」と組み合わせたら「ミュウVmax」楽勝です。ミュウへの体感勝率8割以上。「ザマゼンタ」と組み合わせたらキュレムも楽勝。
これによって「ジャローダVstar」はVmaxデッキには3-3プランが取れることも多いです。

強み② びっくりするほどエネの要求が軽い

これも他のポケモンにない強みです。「ジャローダVstar」は基本的には対戦で一枚しか使わないのですが、殴るための指定エネが草1つだけなのです。残りはなんでもいい。つまり、「ギラティナVstar」と違って非Vのポケモンを色々一緒に使うことができます。エネの色だって4色くらい入れてもそんなに困らないし、むしろ「ミラージュゲート」打ちやすくなってGOOD。
その点を活かした結果、草エネもたったの2枚になってしまいました。

自分は「キュレムVmax」や「ムーランドV」、「ネオラントV」の相手をするために、メインアタッカーの相棒は一旦「ザマゼンタ」にしていますが、ここが「アメイジングライコウ」になってもいいし、バレットに入りそうなタイプのポケモンだったら大体無理なく入るかなと思います。
自分の構築でも、330点のスターワインダー、げっこうしゅりけん、ロストマイン、さらにはコオリッポのたねポケモン封殺(レジギガス、ハピミル、いっぱい殴るタイプのロストバレット対面で活躍!)まであるので、ロストジャローダは対応力という意味ではかなり高く設計できると思いました。

強み③ エネのコスパがいい

あくまで「ギラティナVstarと比べて」にはなりますが、エネを捨てずにある程度の打点を出せるので、場にエネが残りやすくエネのコスパがいいです。
それどころか、ロイヤルミキサーの「場のエネルギーを好きなようにつけかえる」という効果がかなり器用で何度もこの技に助けられました。
時々5枚目の「ミラージュゲート」のように使うことができます。これがあるから「ミラージュゲート」を二発同時撃ちすることが躊躇なく行ける。
特にスターワインダーで5エネついたものを再分配すると、どこを倒しても攻撃が止められない盤面が作れたりします。
「ヤミラミ」、「かがやくゲッコウガ」、「ザマゼンタ」に準備ができたりするとかなり凶悪です。
もしくは、エネの準備をしていると見せかけて真打は手札に持っておくのもかなり効きます。「ミラージュゲート」さえあればそれでも全然殴れます。
場合によってはエネ配分もブラフに使っちゃいましょう。

今の環境は「ワンパンしたいサイドをたくさん取れる相手」は実はそこまで多くなく、相手のデッキも多くのケースで「Vstarと非V」の組み合わせのような構築が多いです。なので確実に非Vを倒し、技の効果を押し付けることが一歩進んだ価値として重要になります。そういうときに、「ジャローダVstar」が190-220点で攻撃しながら非Vを準備できるのは、相手への要求が上げやすく、中々バカにできない効果になっています。非V中心のデッキにおいては、トリニティノヴァより便利説まであります。
この技のあとの1アクション、エネの再分配による次のアタッカーの育成は「ギラティナVstar」にはない戦略の分岐の多さにつながってると言えます。
さらに、環境に「Vstarと非V」の組み合わせが多いとはいえ、「ジャローダVstar」は「キュワワー」を狩に来た「ムーランドV」や、後で逃げようと思っていた「ネオラントV」「進化前のポケモンV」を確実に仕留めれるだけの性能は持っています。

全ポケモンを毎回ワンパンするようなカードではないので、ジャローダ3枚で戦ったりするとカードパワーが足りなそうですが、こうやって書くとデッキの中心になる力はあるような気がしてきませんか?

とにかく相手より一歩だけリードするプランを取る。

ジャローダの強みについていろいろ書きましたが、ジャローダは最低限戦える能力こそあれ、"カードパワーがぶっ壊れて強い"とは言えないカードかなと思っています。
ただ、別に絶対勝てない制圧盤面を作ったり、必殺のコンボを決めたり、ロックする性能で完封するだけがカードゲームではなく、大事なところで相手より一歩だけ上回れば勝てるのがカードゲーム。
相手が1のときには2、50の時には51、100のときは101出せば勝てるんです。大事な局面でこれが出来ることが何よりも大事。そしてこのデッキは、後出しジャンケンのように相手の動きに対応して適切な打点と効果を押しつけることができます。勝負の分かれ目で、やりたいプランがしっかり通ること、相手のプランを崩すことを意識します。

幸い、最近は知らないデッキをシティリーグなどに持ち込む人はものすごく少数で、大体のデッキの理想ムーブとプラン上の弱点はこちらには漏れてるというアドバンテージもあります。
勝負どころで相手のプランを崩しさえすれば、相手は後手後手の対応にまわり、継戦能力と対応力でゲームの流れをこちらが握れるようになります。そのためにも、勝負どころでは居合斬りのようにタイミングを見定めて、一気に仕留めてゲームをこちらに傾けます。そこから要求を一つずつ押し付けてちょっとずつ相手の行動をこちらが決めてリードを開いていく。
また、そういう細かい奇襲でゲームメイクをするときに、相手が手札や山札が読めないデッキというのはかなり有利に働きます。これ以降ロストジャローダが生まれても、構築はいろいろあると思いますし。
「要求を上げる」例で言えば、このデッキで一番の大技の「スターワインダー」の殴ったあとベンチに引っ込む効果は、ベンチの「ジャローダVstar」を狩るために「ボスの指令」を要求しますし、ここで「ジャローダVstar」のために「ボスの指令」を使っちゃうと相手はドロー系のサポートを使えず手札が細くなるケースも結構あります。
対してこちらは、ジャローダ以外のアタッカーはたねポケモンのため、向こうがVで来ても非Vで来ても向こうよりわりと省エネで殴り返すことができ、攻撃回数やサイドレースで不利になることはそうそうありません。
さらにここで要求を上げるとすると、例えばルギア相手だと、300点で殴るときに「シンオウ神殿」を貼ると、相手の手札にスタジアムなどがない場合、「ボスの指令」を捨てて「博士の研究」を使うか、あるいは「ハイパーボール」で必要な札を切りながら「バケッチャ」を持ってくるかなど、そこそこ大変な択を押し付けたりできます。なお、ここで対応のために出した「バケッチャ」はあとで「ヤミラミ」or「ゲッコウガ」が美味しくいただきます。

ちなみにこれ、「パルキアvstar・ギラティナvstar」環境だと「Vガードエネ」や「大きなおまもり」、「ビッグパラソル」を入れてボスで呼び出しても倒せない盤面を1ターン作るとめちゃくちゃ余裕で勝てたりしたので、メタカードの配分は環境に合わせてチューニングする必要があると思っています。少し前の環境ですが、「パルキアVstar」や「ギラティナVstar」相手でも「大火力で吹き飛ばしてベンチに下がる」のは要求を上げる意味でかなり刺さってました。(これが「葉隠れポンチョ」だとあいつらはクロススイッチャーを使ってくる)
こういうメタカードの配分、だれか他にも研究して教えてほしいところなので、使ってみた人がいたら是非アイデアを教えてほしいです。


・・・

今回はジャローダの構築上の自由度を利用して、「相手のゲームメイクを一歩だけ上回る」方法をたくさん詰め込んだデッキを組みました。

今回のベスト8という結果は自分としてはできすぎて、対戦した相手が「ルギア、ルギア、ルギア、ミュウ、ロストバレット、アルジュラ、ルギア」と全員が想定したデッキだったこと、このデッキと戦ったことない人ばっかりだったから勝てた説も否めないのですが、せっかくお気に入りのデッキを作って、そこそこの結果も残せたし、こういうデッキの説明がカードゲームの多様性の側面の面白さとして何かの参考になればいいなと思って、一旦記事にまとめてみました。
正直、対面する相手が想定できればカードパワーが多少低くてもなんとかなると思っているので、好きなカードで戦いたい人のモチベになると嬉しいです。

そのうち書き足すかもしれませんが、一旦ここまで!
みなさんもぜひ好きなポケモンでデッキ作ってみてください〜!

勝ち負けに強くこだわらなければデッキなんてすぐできますよ!笑

おまけ
最近noteクリエイターのビオラさんしらいしさんとYouTubeはじめました!よければ覗いてみてくださいー(staff2が俺です)


https://youtube.com/@user-tu8wj7jy3q