リンゲルマンの実験「綱引きは人数が多いとサボる人が増える」
最近恐ろしいなと思ったのが、人間は集団で共同作業すると『無意識に』手を抜いてしまいます。
— 奥村 美里 (@OkumuraMisato) March 9, 2024
農学者リンゲルマン実験によると、綱引きの時に人数が増える程1人あたりパフォーマンスが落ちました。
「自分が頑張らずとも誰かが頑張ってくれるだろう」は誰しも起こり得ます、それを防ぐ仕組みが重要 pic.twitter.com/VupitrZBK6
「人数が多ければ良い」というものでもないことを示した実験。正直、自分が手を抜いたことも他人が手を抜いているのを見た経験もあったので、焦った。笑
エンジニア組織だと、「責任の所在が不明確」な状態で人数だけが増えると、一人当たりのパフォーマンスが発揮されない事象は多々あると思う。これは組織課題として、マネジメントの課題でもある。少数精鋭の部隊に対して一人一人に責任を明確化することが大切。「人数が揃ってから責任を明確化する」のは誤り。
リンゲルマン効果は、組織内に「フリーライダー(ただ乗り)」を生み出す原因となります。フリーライダーとは経済学の用語であり、料金を払わずに公共の乗り物を利用する様子になぞらえて、「対価を支払わずに公共の財産を利用する人」のことを表現している言葉です。
企業においては、「組織に十分な貢献をせずに給料を得ていく人」や「ほかの人があげた成果に便乗する人」を指しています。古くは「給料泥棒」と表現されていた経緯もありますが、こちらはどちらかといえば企業や事業主側からの視点に立った言葉とされています。
それに対し、フリーライダーは同じ立場の従業員から見た表現であるのが特徴です。それだけに、フリーライダーが増加すれば、ほかの従業員には「自分の負担が増えてしまう」「評価制度に不満を持ってしまう」「貢献をしても給与に反映されない」といったマイナスの感情を抱かせる要因となります。
マネジメントをする上で知っておかなければならない現象、「リンゲルマン効果」。これは予防していきたい。
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