曾祖母とか祖母の名前

 祖母の名前は「リツ」だった。明治生まれ。由来は知らない。もう片方の祖母は「冬子」だった。彼女は大正生まれだ。どうもそのあたりに「子」が流行したらしい。
 数年前に学生名簿をみたら「〇子」が一人もいなかった。

 曾祖母の名は「サダ」だ。明治の真ん中くらい。曾祖父の名は利助だ。
 なんで女性の名前がカタカナなのか、とか、なんで直接的な名前なのかその理由を後年知った。忘れないように覚えやすいようにとカタカナだ。身の周りにあるものの名前をつけられたりしてる。なんか古代西アジア方面も身近な家庭内什器の名前だったみたい
 祖母は私の小さいころ、「リツ」と「リツ子」の両方を使ってた。きっと「子」に憧れがあったのだと思う。
 いまかなり一周して、リツとかの方がかっこいい。洋風にすると「リツカワムラ」だまるでデザイナーズブランドじゃないか。
 

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