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【コミュニケーション】他人に決められる事で反発心を生む心理的リアクタンス

こんにちは!
川江光です!

指示をしたのに相手が対応してくれない、相手の反応が悪い、あるいは、対応しようとした時に人から指示をされて「やろうと思ってたのに!」とやる気が無くなった、そういった経験はありませんか?

普段のコミュニケーションが、実は相手にとってやる気をなくしてしまうような逆効果を生み出してしまっているかもしれません。
今回は心理的リアクタンスについてご紹介します。

①他人に決められると反発する「心理的リアクタンス」

子どもの頃に宿題をしようと思っていたところに
「宿題をしなさい」と言われて「あー!今からやるところだったのに!」とやる気を失ったり
「試験前はゲーム禁止!」と言われることでゲームのことが益々気になってしまった経験はありませんか?

人は生まれながらにして「自分の行動や選択を自分で自由に決めたい」という欲求を持っており、
自分が制限された自由をとり戻そうと無意識に抵抗することを「心理的リアクタンス」と言います。

先ほどの例であげた「宿題をしなさい」では
もともと自分でしようと思っていたところから、
他人に言われることで宿題をするという自分の行動が他人に決められたりコントロールされた感覚になり自分の選択・自由が奪われたと感じて、抵抗する気持ちや態度を取ってしまいます。

つまり、人は他人から自分の行動を制限されたくないという欲求を持っており、たとえ言われていることが正しいと分かっていても、一方的に強制されたり説得されると、心理的リアクタンスが働き無意識に反抗したり抵抗してしまいます。

②説得ではなく相手に選択肢を与える

多くの人と関わって仕事をしていく中で、依頼をする場面や相手の協力を得る場面は多いですが
「今度の打ち合わせの時に資料が必要だから作っておいて」「あの資料できてる?」と聞かれると
「言われなくても作ろうと思ってたのに。」「進めてるし。」「言われなくても分かってるよ。」と受け手はもともと進めていても、指示されてやっている感覚や相手にコントロールされていると感じてしまいます。

仕事をスムーズに進めるためにも、相手の進捗具合は気になるものなので、「あの資料って今どんな感じかな?」「順調?」「何か困ってることある?」といった様に、相手の進捗状況を聞くようなコミュニケーションをとることで、相手もコントロールされている感覚や圧という心理的リアクタンスを感じにくくなります。
自由を奪っていると感じさせずに、相手に選択肢を与えることで心理的リアクタンスを減らすことができます。

また人から依頼を受ける立場でも、この心理的リアクタンスを理解していれば、相手の言葉をそのまま受け取るのではなく、相手が何を望んでいるのか、どうしてほしいのかを理解することにも繋がります。

③まとめ

今回は心理的リアクタンスについてご紹介しました。
つい相手にしてほしい気持ちから「○〇やっておいてね」「○〇終わった?」と説得や命令のような伝え方になりがちですが、人はコントロールされていると感じた瞬間に反発を生みやすくなる心理を理解していれば、無理に説得しようとするのではなく、選択肢を与えて相手に選択してもらうような伝え方に変えてみることで、目の前の人とのコミュニケーションにおいても受け手の印象は変わります。

お互い気持ちの良いコミュニケーションとしてぜひ活用してみてはどうでしょうか。


以上
川江光

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