公務員を辞めて正社員も辞めた『たこやき先生』が新聞から取材を受けて初めてわかったインタビュー記事の正しい読み方
※この記事は最後まで無料です。有料部分にあるのはオマケです。
どうも、公務員を辞めて正社員も辞めて非常勤の教師をやりながらたこ焼き屋の店長をしている たこやき先生かわひー です。
先日、教育新聞というメディアから生まれて初めてのインタビュー記事が出ました。
この記事ではその体験で気づいた『インタビュー記事を読むときのコツ』みたいなものをお伝えします。
(冒頭から「イデアとしてのたこ焼き屋さん」という謎をぶちかまして読者を混乱させた記事はこちら↓)
最初に思ったこと
私はもともと公立・私立あわせて7年間フルタイムで教師をやってました。で、たこ焼き屋の開業をキッカケに午前中だけ働く非常勤講師になったんです。
なので、このインタビューのお話を教育新聞さんからいただいたとき
「え、俺フルタイムの教師辞めてから初めて教育新聞に載るの!?」
って思いました。笑いましたね。そんなことあるかー
今までも教師としては数奇な人生を歩んできましたけど、また新しいトロフィーを獲得することになりました。
・担任を持ったことがないまま教務主任になる
・担任を持ったことがないまま学年主任になる
・初めて教育メディアに載ったのは教諭を辞めてから←new!!
(これまでの私のたこ焼き屋さんを始めるまでの経歴はこちら↓)
インタビュー記事が出て経験できた4つのできごと
さて、いざインタビュー記事が出てみるとなかなか面白い体験をすることができたので、それを共有したいと思います。4つありますので、順番に紹介していきますね。
まず1つ目は
『自分で記事を書かなくても良い』
これはめちゃくちゃすばらしい体験でしたね。私は「ちゃんと文章書かなきゃな―」と思ってサボってしまうのが常でして。ズボラ。
文章を自分で書かなくても考えを外に出してくれる機会を得られたのはとてもよかったです。というか未だに「なぜたこ焼き屋さんを始めたのか」みたいなnote書いてないのもヤバいですね。猛省します。
2つめは
『質問してくれるの嬉しい』
インタビューって当たり前ですけど、記者さんが質問してくれるんです。これがありがたかった。自分で記事を書くときって「厳密にいえばこうなんだよあ」とか「これ伝えるにはニュアンスが…」とか考えてしまってうまく言語化できなくなっちゃうんです。うまく自分を切り取れないんですね。
それが、インタビューで面と向かった質問だと私は「聞いてくれる人にわかってもらおう」という意図で自分を切り取ることができるんです。厳密性とか少し無視してガンガン口に出せちゃう。これがとても良い経験でした。質問されるの良いな、ってホント思いましたね。
3つ目は
『他人の視点で読む自分は面白い』
これ少しわかりにくいと思うので、説明しますね。ちょっとこちらの図をご覧ください。こちらは、自分というものを「自分が知っているか・他人が知っているか」という2軸で4つに分けた図です。ジョハリの窓をご存じの方はあれと同じ話です。
見ていただいたらわかるように、この図の左半分は『自分が知っている自分』です。で、上半分は『他人が知っている自分』です。
こう考えるとnoteのような「自分で書く記事」というのは必然的に左半分の自分が知っている自分を書くことになるわけです。当たり前ですね。自分が知らないことは自分で書けないので。
一方、「他人に書いてもらう記事」すなわちインタビュー記事は上半分になるわけです。
インタビュー記事は質問した内容をもとに書くので、もちろん、そこは私の言葉なんですが、「どんな質問をするか」「どのように物語を組み立てるか」というのは私じゃないんですね。記者さんが質問という行為で私を切り取って、記者さんが調理する。
自分だったら「この内容を説明するなら、こういった順番で話を進めるかな~」って思うところが記者さんの手にかかると別の順番で語られるわけです。記事を読んで「あー、”おれ”という物語はこの記者さんから見たらこういうストーリーになるのかあ」って感じましたね。面白かった。
最後4つ目は
『微妙な表現の違いに悩んだ』
これは、前述した話と大きく被ります。「インタビューを記事にする」と一口で言っても、そこには私の話した言葉が100%そのまま掲載されるわけでなく読み物として成立する形で出てくるわけです。そうすると微妙に「自分の考えていること」とニュアンスがずれてくることがあるのです。
もちろん、今回の記事でも「私の意図するところ」とはすこしズレる表現もありました。それは、記事にする構成の都合でそうならざるを得ない部分もあるでしょうし、そもそもインタビューの中で私の言葉が足りなかった部分もあると思います。
今回は、記者さんが記事を公開するまえに原稿のチェックを送ってくれました。この時かなり悩んだんですが、事実に関する部分以外は少し意図とずれてしまっていてもそのまま記事にしていただきました。
というのも、自分の言葉ではなく、他の人の言葉で表現してもらうことで初めて届くという人もいるはずなので、あえて「他人が書いてくれる」というインタビュー記事の特性を活かそうと考えたわけです。
これはホント難しさを感じたところですね。
最終的にはメリット・デメリットあるでしょうけど私はどんどん切り取ってもらいたいという結論に至りました。ズボラなので。お仕事お待ちしております。
お仕事お待ちしております。
お仕事ください。
お金ください。
経験からわかったインタビュー記事を読むときのポイント
ということで、この経験を踏まえた推しのアーティスト2万字インタビュー特集の正しい読み方を説明しますね。
心して読んでください。
あなたはワクワクしながら雑誌を買った帰り道、こう思うわけです。
「インタビュー記事なんだから○○さんの言葉がそのまま載ってるんだ!一言一句漏らさず読むぞ!!!!」
ちがう!!!!!!!!
インタビュー記事はインタビュー記事なんです!
書いているのはアーティストではなく記者の方!!
当たり前ですね。
ただハマってるときはわかんないんですよ…
はたから見れば当たり前でも…
当たり前に気づくのは難しいんです…
いや、わかります。
わたしも中学生の頃に、BUMP OF CHICKENの藤くんが『見えすぎるのが怖いから眼鏡はかけないようにしてるんだ』みたいなことROCKIN'ON JAPAN(多分)の2万文字インタビューで言ってるのを読んで「かっけーーーー」となった記憶があります。ええ。
私も一時期メガネを外して町を歩いてました。
今思えばあれも厳密なニュアンスでは少し違ったのかもしれない。
実際にインタビューを受けた今ならわかります。
記者の言葉なのかもしれない。
いや…
藤くんは言ってそうだけど。
いや…
きっと言ってる。
うん…
絶対言ってる。
藤くんは言ってるよ。
言ってるに決まってんじゃん!!
…
みなさんはお気をつけください。
おしまい。
さて、ここからはオマケ。袋とじ。
実は今回のインタビューを受けたときに「ある悪だくみ」を思いついた。
そして、それが思いどおりにうまくいったのでそれを有料部分で紹介しようと思う。
たこやき先生の悪だくみに興味がある人は読んでほしい。
インタビュー記事を楽しんでくれた人は投げ銭がわりにどうぞ。
あと、せっかくなのでこの記事で出た利益のうち半分ぐらいは、お店にくる子どもたちがタダでたこ焼きを食べられる「たこやきチケット」にしようと思う。お得だ!
以下、たこやき先生の悪だくみについて
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