②シェアハウスに集まれ!

 核家族化が拡大したことで、ある時期から我が国は家中が物でいっぱいになってしまいました。それだけが理由ではありませんが、その過程で電気消費量も増加の一途。それに加えて電力資源の問題も、石炭か原子力かの選択を迫られています。
 海外からは石炭火力発電のCO2排出の大きさを指摘され、内からは原発問題についてあれこれ意見が飛び交う中、この夏の電力不足が不安視されました。こんな状態改善を国民レベルで考えますと、やはり集合化して拡大した環境を縮める以外に方法はないと思えるんです。
 
 それは過去の経済発展時代から今に至る社会環境で、核家族化が進んだことは各家庭に十分な家庭製品が揃えられたってことなのですが、現代に至ってのSDGs思考では、増え過ぎた広い範囲の物を減らそう、再利用しようとする活動が進められています。
 リサイクル法の実施も買い替え需要の拡大が原因ですから、破棄するのに必要な費用を払わなければならないという決まり。そんな社会環境を背景にして、今新しい住居の形が増加中です。それはご承知でしょうけど、シェアハウスという住まいの形。
 
 シャアハウス発生の根拠は、過去から現代まで続く核家族化の流れから新社会人や大学の新入生が、スタート時に部屋を借りて必要な家電を始めろする生活用品を揃えなければならなかった(家電店から新成人用セットとして販売)ものが、長く続くデフレ不況で学生の、都会での生活環境を悪化させたことと、親も十分な仕送りができなくなったという事情が原因でした。

 さらに新卒社員も初任給が長期的に上がらずのままですから、イニシャルコストもランニングコストも抑えようと考える。その結果として従来からの一人一部屋アパート住まいから、部屋は個室でもキッチンその他を共有することで支出を極力減らそうとの考えがシェアハウスの需要を生みました。
 
 SDGsとは無駄多き時代を繰り返してきた世界に、その無駄をなくせと宣言する考え方。それは増加する食品ロスや脱二酸化炭素の分野ばかりではなく、全国で溢れ出る空き家対策にしても、新しい集合住宅の普及を考えなければならなくなってます。
 賃金は上がらない、収入は増えないこれからの大貧乏時代に、新築の住宅を建てられる人など少数派としか思えません。ならばこれからの時代に合わせて、空き家を使った集合住宅のリノベーション政策を積極的に進めてもらった方が多くの人には願ってもないこと。その期待に応えて今シェアハウスは増加中、高齢者専用環境さえ生まれているくらいなんです。
 
 また収入上がらずの状態が長く続き、現代とは衣食住のそれぞれにも見直しが求められています。衣料は確実に低価格商品が増え、古着の流通まで当たり前になりましたし、食に関しても前述のように買い方を考えれば抑えることも可能です(もっと食費を切り詰める方法を後述します)。しかしこと住まい、賃貸料が安くなったとは感じられません。
 そこでこれからの大貧乏時代での労働者は、安いだけのアパートを求めるのではなく、低家賃でかつより快適な環境の住居を選ぶことを考えてほしいのです。そう行動することがすなわち、自分に合ったシェアハウスを探し、入居し、活用するという行動思考になります。
 
 今“普通”のシェアハウスが増加中ですが、これからは住居者の希望に沿ったシェアハウスが続々と生まれる時代になると思って下さい。とりあえず現在のところはキッチン関連の電化製品の共用や電気・水道費用の分担など、同条件の物件がほとんどですが、これからは大型冷蔵庫や大型冷凍庫まで用意されるシェアハウスに登場が期待される他、より魅力的な特徴を持った物件がたくさん出てくると思って下さい。
 
 古い人間だから言えますが、「昔の会社は家族的だった」。だってその昔は、あの日立製作所でさえ社員のために寮・社宅が用意されていたのですから。しかし近年の日本企業は大きく変わりし、非正規社員なんて待遇で労働者を情け容赦なく使うようになりました。
 そんな環境に置かれている労働者たちじは、孤独な立場を押し付けられているでは?と。こんな時代だからこそ、わたくしは『シェアハウス集まれ!』と号令をかけているんです。
 
 この点を理解できたらシェアハウス探しを始めて下さい、まず馬が合う相手を見つけることが重要です。あなたの希望するシェアハウスはどんな?女性だけの・男性だけの、それとも男女共同の。
 一人で孤独に耐えるんじゃなく、思いを同じくする人が集って活動することを考える。それは都会でも地方でも、働き方・生活の仕方に似た人が集まれば、家賃ばかりでなく食事も仕事も・衣料さえシェアできる環境なんですから。
 
 わたくしが推奨するこれからの集化意識とは、まずシェアハウスに住むことで馬の合う人を探す。その上で一緒に生活し、働いて稼ぐまで大いに活用してほしい。なぜってこの大貧乏時代を心地よくクリアするには、集合して行動することが最優先。
 ぜひシェアハウスの存在性を理解して、自分なりの活用方法を考えて下さい。きっとこの時代をクリアできる、重要なヒントがシェアハウスにあることがご理解頂けると思いますから。

 最後に、今日Yahooにこんな記事が載っておりました。本日のテーマにピッタリなので、お読み頂きたいと思いました。


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