アメリカ国債150兆円 まだ増やす?/売国の饗宴
始まりました。
「行き過ぎた円高を是正する為替介入」の下準備が。
タイトルと内容はいつも異なる
産経新聞発 Yahoo!ニュースさん経由の加工情報によれば、【円高「必ず」マイナス】というタイトルが掲げられております。
いかにも星野リゾートの代表さんが「円高をなんとかしろ」といったイメージを持ってしまいます。
だがこの記事をよく読み込めばそうではないのです。
星野代表が述べたことを要約すると次のようになります。
「現下のインバウンド急増は円安あってのものだ。円高局面にふれると途端にインバウンドが激減してしまう。観光業界などは円安でしか成立しないインバウンドビジネスを、円高でも耐性があるように再構築しなければならないぞ」
星野代表は円高自体をなんとかしろとは言っていません。
星野代表は円高局面でも成立する観光産業の構築をうったえているのです。
Yahoo!の絶大な世論構成力
Yahoo!さんは日本において絶大な影響力を持つポータルサイトです。
従ってYahoo!さんの解釈が多くの日本人に憑依してしまいます。
「円高はマイナス」というYahoo!さんの解釈は文字可視情報として日本人の頭に徐々に、だが確実に刷り込まれていく。
それがいつしか日本人の固定観念を形成します。
「円高はマイナスである」という固定観念の先に待っていたプロパガンダは、
以前であれば「行き過ぎた円高で製造業が壊滅する!だから為替介入だ!!」でした。
しかしながら、日本国内から製造業拠点が脱出した今にあってはもはやこの手は使えません。
そこでインバウンドを利用したプロパガンダの登場となるのです。
「円高でインバウンドが壊滅してしまう! だから為替介入で円安に戻すのだ!!」
これが今般の円高でなされる最有力な円高是正世論誘導です。
為替介入によって、円を売ってドルを買い、円安に戻す。
その裏で買ったドルでこっそりアメリカ国債に貢ぐ。
この裏こそが為替介入の主眼なのです。
下準備始まりました
とはいえ、いきなり「円高でインバウンドが壊滅する!」とかワケノワカラナイコト言われても庶民はついていけません。
「円高ってどっちだっけ??」
と庶民は方角を探すことから始めますから、インバウンドに対する円高の影響を把握することは夢のまた夢・花の慶次。
そこで「円高になると、インバウンドが死んじゃって大変なんだぞっ」と物騒な方角を今のうちに庶民に刷り込まなければなりません。
その刷り込みという下準備がそろそろ本格的に始動しました。
星野リゾートの星野代表が「円高に耐性のある観光産業にしなければならない」とうったえても、それが「円高はヤバい!」と伝えられてしまう。
しかも今のYahoo!さんはかつての大手新聞よりも影響力が遥かに強い。
円高がヤバいのではなく、Yahoo!さんの影響力がやばいのです。
もっといえば、Yahoo!さんのあまりにも大きな影響力とYahoo!ニュース制作者さんの総合リテラシーが釣り合っていないのです😞
誠にもって遺憾ですよね。
円高はヤバいのか?
円高は円と日本企業を強くします。
円高は海外の資産を日本人ないし日本企業が買い漁りやすくします。
M&A全盛の世にあっては、海外企業を買い占めやすくする円高こそが良いと言えるでしょう。
他方、
円安は円と日本企業を安くします。
円安だと日本企業は買い漁られやすくなりますから、今、絶賛で買い漁られています😞
インバウンドに買い漁られ荒らされているものなんてたかが知れています。
我々日本人は大切なものを盗まれているのであります。
あまり知られていませんが、
それを是正するために円高にしとるんですわ。
日本企業をハイエナから守るための円高政策。
為替介入でそれを円安に反転させて、誰が得をするのでしょうか。
為替介入 カッコ悪い
ハイエナたちの饗宴〜1ドル=83円〜
1995年 阪神淡路大震災
2003年 イラク戦争
2011年 東北大震災
・・・
これまでの経験則から概ね1ドル=83円ラインを絶対防衛ラインに設定して、円売りドル買いの為替介入が行われます。
そして永久に売却できないアメリカ国債を購入させられます。
為替というものは、自由な経済活動の中で生まれた均衡点です。
1ドル = 83円
神の見えざる手によって描かれた等式、それが為替相場なのです。
それを人意によって改変するなんてとんでもない。
自由経済の否定であり冒涜ですね。
リベラリズムやネオリベラリズムをまとめて否定する「暴挙」でありますよ。
【円高「必ず」マイナス】
というタイトルは、【いじめ「カッコ」悪い】を彷彿させ団塊ジュニア世代以上にうったえかける何かがあるのも確かです。
だが、世相は変わっていく。
もうこんな馬鹿げた茶番はやめるべきだ。
為替介入で積み上げた日本政府保有のアメリカ国債は約1兆1,500億ドル。
日本円換算で「150兆円」の巨額が国庫でアメリカ国債として遊び続けている。
これを財源にすれば、高齢化問題など日本に今ある重大問題がまとめて全て解決するほどの金額だ。
アメリカ国債をドラスティックに減らすのは難しいかもしれない。
だがこれ以上、為替介入によってアメリカ国債を増やす必要もまた、存在しない。
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