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強みも弱みも、愛すべきキャラクターと捉えていく。

コロナ状況下で生活が変わったり、人との付き合い方、コミュニケーションの取り方が変わってきて、「あれ、お前そんなキャラだっけ??」と言われる機会が増えてきました。

逆に、僕も相手に対してそう思うことがあります。

自分の何かが変わったのかと言われると、実感がないのだけれど、どうやらコミュニケーションの取り方が変わってきていて自分の見せいる部分が変わっているのではないか。そんな仮説にたどりつきました。

例えば、オンラインで、仕事の打ち合わせをしていたら、子どもが泣き出して、会議が一時中断。「じゃ~おむつ交換のために一旦休憩をとろうか」と誰かが言い出したり。なんなら授乳しながら会議で発言しているママもいる。先輩パワフルすぎるやん。ってなるんですね。

僕もたまに子どもを抱きながらとか、トイレの中で会議に参加することだってある。ありがたいことに、それらがお互い様だよねみたいな空気になって許容される環境のいるので、これまで見えていなかった相手の一面に触れることができています。

こんな世界になるなんてだれが想像したでしょうか。

以前であれば、会議の途中でトイレに行きたくなったら、超焦って、どうか時計の針が早く進みますように!!!とか天に祈ってブルブルしていたんです。しかも僕は緊張するとトイレが近くなるので2時間の会議とかマジで無理。「トイレ我慢できないんですぅ~~すいません」を何回言ったか記憶がないくらい。子どもが泣くからちょっと待って、なんて言えないですよね。ビジネスマンにとってそういう個人的な事情は『ハンデ・弱み』と思われてきたと思うんですよね。

ほら、職場って評価とか見栄とかあるから人からの見られ方を気にせざるを得ない構造になっているじゃないですか。だからそういった弱みってなるべく見せたくない。みんなそれぞれの事情を抱えながら、がんばって隠してきたのだと思います。僕はそう。でも最近少しずつだけど何かが変わってきたと感じるのです。

そんな中、澤田智洋さんのお話を聞く機会があって色んなモヤモヤがスッキリしたんですね。

強さは一律なもので、弱さは多様なもの

これは澤田さんの言葉を借りていますが、職場でもプライベートでもイケてる人、強い人、仕事の出来る人、みたいなイメージってわりと似てくると思うんです。『仕事の出来る女性像』と言われたらだいたい近くの人と同じようなイメージになりませんか??

一方で、弱さと言われる部分にスポットを当てると人によって本当にバラバラ。トイレが近いっていう人そんなにいないと思うんですよね。

僕は新しい生活様式になって、これまで弱さやハンデだと思ってきたものを隠すことが難しくなってきていると思っています。で、少しずつさらけ出したり、隠しきれなくて出してしまったり。それがあちらこちらで起こっているのが今起こっている現象なんです。

そして、「お互い様だよね」ていう言葉が場にあると、人の生きづらさがひとつ解消されていく。あ、自分認められた。我慢しなくてよかったんだという瞬間。ほっとします。その積み重ねがあると人間関係の変化や、互いに対する見え方の変化が起こってくるんですね。

しかも、本人が自分で弱点・ハンデと認識している一面に限って他の人からは愛され要素だったりしませんか?実感ありません?こうして強み弱みで捉えがちな世界が多様性という言葉でやわらなくなっていく。澤田さんはそれを『ゆるさ』と表現されていて、いいなと感じたのでした。

ポートレートを撮るときは鼻水を撮りたかった

さて、ここまで書いていて、ふと思い出されたことがありました。

僕にはプロのカメラマンを目指していた時期があって、ポートレートを専門にして撮っていたんですが、きれいに撮るよりも、その人らしさがどこにあるかっていつも探していたんですよね。会話をしたり、笑わせたり、つついてみたり。そして、ここだというのを見つけたらその瞬間にシャッターをおす。撮られる側からは「もっとかわいい顔を撮ってくれない???」と言われることも多かったのですが。

でも、少し時間が経ってから「あの写真、悪くないわよね」と言ってくれる人がいて。世間的に目にとまって雑誌や広告で使ってもらえた写真も実はそっち系の写真ばかりだったんですよね。(きれいな人をきれいにとるのが苦手だったということでもあるのですが)

あのときの僕にとって一番のごちそうはごちそうは鼻水や変な顔だったりするわけなんですね。笑

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よそいきの顔に見えて、実は隠し切れない本人の個性にスポットを当てる。自分は確かに多様性を愛してきたじゃないか。そんなことも思い出したのでした。

強さも弱さも特徴のひとつ。そんな認識を持てる世界を広げていきたいですよね。会社、サークル、コミュニティ。愛すべき多様性のあふれる場所をつくっていきたいなと思ったのでした。

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最後までnoteを読んで下さりありがとうございました!ここ2ヵ月くらい音声配信をnoteに載せるようになって、タイムラインが音声だらけになってしまったところ、文章を読みたいんだと4人から声をかけてもらったので、また書くことも続けていていこうと思いました。

また続きをのぞきにきていただけたら嬉しいです。

なお、僕のツイッターは @sp_kawashi です。

日々の気づきを発信していますのでよろしくお願いします!

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