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目玉焼き定食350円(学生限定)【食べログ】坂戸 食事処 一(かず)【閉店❌️】

目玉焼丼定食【350円】(学生限定) 坂戸 食事処 一(かず)

このお店はお友達のチサトちゃんから連れてこられた初めてのお店です。

2009年12月3日(木曜日)午後5時ごろ、チサトちゃんから電話がありました。
「これから坂戸のお店にいくんだけどぉ、おごってあげるからちょっと来てみない?若葉駅から乗せてくから」
「来るときさー、つばさちゃんにあげたきんきらきんのバッグ持ってきて、かずのママにあげるンだから」

だって(苦笑)
チサトちゃんは、あげたモノも自分のモノだと思っているから、いつものことだけどネ。
どうやら、これから行くお店のママにきんきらきんのバッグをあげたくて、私を呼んだようです。
おごってもらえるんだから、まいっか。

って、ことでお店の名前、「一」と書いて「かず」と読む、なにやら謎めいたお店に連れてこられることになりました。
チサトちゃんが呼んでいたスーさんも来ていてそこで合流。
赤ちょうちんならぬ、お祭りのようなちょうちんが灯る店先、店内はごく普通の居酒屋のような大衆食堂のような雰囲気です。

おやじ達が多いんだろうなあと思っていたけど然に非ず。
おやじやガテン系の人たちが飯を喰ってる図がさまになるようなお店なのに、妙齢の上品そうなご婦人、背広を着た紳士風のおじさま、そして若者たちが異様に多く訪れるお店なのでした。
幅広い年齢層に愛されるお店のようです。地元の人たちの溜まり場のようなアットホームな雰囲気がとても心地良いです。

かずのママは、平安時代の佳人を思わせる、尊顔を拝するだけでアリガタイ心持ちになるような雰囲気です。
厨房で料理をつくったり、運んだりするだけでなく、愛想を振りまきながらお相手もしてくれます。話好き、世話好きなんでしょうね。ニコニコと笑顔を絶やさず、真面目なはなしから、ジョークまでかます。その飽きない話術は商いに通じます。

まずはビールで乾杯。
ほどなく、つきだしのイカが登場しました。

つきだしのイカ

次に、カキフライとトンカツがどーん!と。
ボリュームのある牡蠣フライ、昭和時代によく食べたカツレツ定食のようなトンカツ。スーパーのとんかつのように衣が分厚くありません。
肉が分厚く、衣が薄い、理想のとんかつです。
チェーン店ではない、昔ながらの食堂で食べたトンカツ定食のような素朴で懐かしい味でした。

牡蠣フライ
とんかつ
まぐろの刺身
大根の煮つけ
野菜サラダ

次々と運ばれる料理は、どれも家庭的なぬくもりがあり美味しかったです。
その中でも特に私のお気に入りは、鶏の唐揚げ。

とりの唐揚げ

かずママ自慢の特製唐揚げ。
お盆に載せて、からくり人形のような動きをしながら近寄ってきたかずママの顔は不敵なドヤ顔でした。
申し訳ないけど、私は唐揚げに関してはちょっとうるさいわよ〜、と言いながらひとくちほおばるる。
う〜mm、こりはうみゃい!と思わず声をあげてしまった。
唐あげだけに。

衣がさくさくっとしていて、チキンの風味がしっかり閉じ込められています。油もぎとぎとしていなくてカラッと揚げられているのがよい感じです。
ケンタッキーフライドチキンに比肩するようなレベルです。
ま・さ・し・く!私の理想の唐揚げでした。

このお店で一番感動したのが、学生限定の『目玉焼き丼定食』
このボリュームで、350円!しかもご飯・味噌汁お代わり自由ときた。
私たちは注文していなんだいけど、目玉焼き丼にまつわる感動ストーリーをかずママから聞いて感激してしまって、是非目玉焼き丼をみてみた〜い、って言ってるそばから学生さんが二人お店に入ってきて、
いつもの目玉焼き丼を注文したんです。
そこで、ちょっと写真だけ撮らせてもらった。
学生さんは、ほんと美味しそうにばくばくたべてました〜

学生限定目玉焼き定食(350円)

かずママの、母親のような心持ちで、学生たちを応援したい、おなかいっぱい食べさしてあげたいって。
目玉焼き丼に込められたかずママの気持ちがひしひしと伝わってきて、うるうるしちゃいました。


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