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【社会環境部会コラム】社会と環境について思うこと(22)農からはじまる暮らしの循環 都市の循環

お米づくり、野菜づくりの楽しみと喜び

 環境にも人にもやさしいお米づくり、野菜づくりを始めて3年になりました。太陽と雨と大地の恵みで育った野菜で食卓が彩られ、コミュニティの最小単位である家族の食を支え、家族や友人に自分が育てたものを食べてもらえることは暮らしの大きな喜びになります。また、食の自給率が高まっていくことも楽しみのひとつで、地産地消にもつながります。サステナブルな社会を描いていくために、まずは自分できることから、身近な生活スタイルを見直し、改善していこうと、そのような気持ちで野菜作りに取り組んでいます。

収穫のお手伝い

様々なスケールでの循環との接点

 農ある暮らしをしていると、様々なスケールでの循環との接点を実感します。日常生活の中では食事の残渣(ざんさ)はコンポストを活用して土にかえすことで生ごみの量を減らし、畑の栄養補給になります。また、余った野菜があれば友人たちに分け、野菜の話題で盛り上がるなど、人とのつながりを生み出すきっかけにもなります。畑は身の回りにある有機資源の受け皿になることに気がつきます。例えば、家で使わなくなった木製家具を畑でリメイクして、ベンチや棚をつくったり、雑木林や公園の落葉を集めれば豊かな堆肥ができたりします。農と関わっていくと、身近な社会生活から都市の自然環境までいろいろな循環の中に身を置いていることを実感します。

収穫した野菜たち

循環の輪が自然を大切にする気持ちに

 循環の輪に身を置いていると、その循環を可能にしている自然の要素である川や森や大地に大きな支えになっていること、そしてその自然たちを大切にしてこうという気持ちが湧いてきます。自然を守ることは、食を守ること、そして私たちの体を守ることにもつながっていくのだと思います。

(増田知久)


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