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短編小説

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梅雨に取り残されたナメクジ

梅雨に取り残されたナメクジ

ポケットに入ったライターを取り出して
火をつけた。
近くにいたナメクジにその火を近づけた。
ナメクジはその火に怯えたように触覚を縮ました。
僕はそれに気を良くしてあざけ笑った。

徹夜明けの早朝に憂鬱な気持ちを払拭するために外に出た。何ともなしに手にしていたタバコに火をつけた。外は朝日の木漏れ日で照らさせているが土砂降りだった。

初夏なのにまだ梅雨から抜け出せていない。
何だか自分だけ夏から取り

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