見出し画像

kawacoyaスタッフで丸山金属さんに工場見学に行きました!

こんにちは!
ライターのうみねこです。

花粉も舞い始め、寒暖差も激しい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

先日kawacoyaスタッフで、オリジナルホックを製造していただいている丸山金属さんに伺いました!
kawacoyaの手帳と言えばフラップを取り外しできる機能が特徴的ですよね。
その機能を実現しているのがこちらのホック。

今回はkawacoyaのホックについて詳しく取材することができたので、読者の方にお伝えできればと思います!


丸山金属さんとの出会い

時を少し遡りまして、松澤さんと丸山金属さんとの出会いからお話します。

昔、松澤さんが革小物を作っていた時はイタリア製のホックを使用していました。
松澤さんは「ピッグスキンも日本で作っているし、ホックもできれば日本製にしたいな〜」とぼんやりと思っていたそう。
ある日テレビを見ていたら、番組で丸山金属さんを紹介していて「あれ?ご近所さんだな〜。問い合わせてみよう!」と思い電話をしたら是非お会いしましょうということになりました。

当時のkawacoyaはオリジナル商品の生産数も少なかったため、小ロット数での仕入れを希望していました。
にもかかわらず、当時の営業さんはとても丁寧で、色々な提案をしてくださったとのことです。

今のkawacoyaの手帳のデザインは、完成前からすでに松澤さんの頭の中にはありました。しかし、そのデザインを実現できるパーツ(部品)を見つけるのはすごく大変なことなんです。

他のホックで手帳を作ると、どうしてもホック部分に厚みが出てしまい書くことを邪魔したり、手帳のデザインがゴツく見えてしまうのが難点でした。

そこで営業さんに相談すると色々なサンプルを見せていただき、他業界で使用しているホックを提案していただきました。このホックは革業界ではまだ使われていないホックでした。
松澤さんは「これを使えば理想の形の手帳にできる!」そう感じました。
丸山金属さんのホックがなければ、kawacoyaの手帳は生まれなかったのです!

kawacoyaのホックが作られるまで

ここからは工場見学の内容をレポートします!

step0 材料棚

ホックの材料が置いてある棚
真鍮が薄い帯状に伸ばされて、ぐるぐる巻いてあります

こちらはホックの材料が置いてある棚です。
kawacoyaのホックの原材料は真鍮です。薄い板状に伸ばされて、更にぐるぐると巻かれています。金色できれいな色をしていますね!

step1 プレス

真鍮(ホックの材料)を機械にかけてそれぞれのパーツに抜いていきます。

真鍮(ホックの材料)が機械にセットされています
真鍮がプレスされている様子
(左から右に流れています)
このように抜かれて出てきます。ピカピカ!

step2 研磨

このステップでは
水洗い→メッキをかける→研磨する→クリアをかける
この4つの工程を行います。

まずはじめに、水洗いをします。プレスで抜かれた部品には油がついています。これを水洗いできれいにすることによって、次の工程で行うメッキがのりやすくなります。

パーツを水洗いする機械
工程ごとのパーツの変化

工程が進むにつれて見慣れた色になってきましたね!

step3 アッセンブリ

アッセンブリとは、パーツ(金属)とパーツ(金属)を合体する工程のことを指します。

①と②を組み合わせる(アッセンブリする)と左のようなアタマというパーツが出来上がります

この工程も大きな機械を使って行うのですが、企業秘密ということでした!
ものすごい速さでガッチャンコしていて、次々とパーツが出来上がっていました。

step4 検品そして出荷

最後に検品です。
kawacoyaのホックは熟練された検品スタッフの方が目視で検品しています。
数ミリ、いえ数コンマの軸のズレや、ちょっとした傷も見逃さずチェックしています。

ボードに乗っているのがOKなもの、手に乗っているパーツがNGなもの
(例として見せていただいたもので、こちらはkawacoyaのホックではありません)

手に乗っているパーツは傷がついているためにNGになるものだそうですが、私にはあまり分かりませんでした…。目視とはいえ精度はさすがです…!!!

この厳しい検品をくぐってきたパーツのみが出荷され、kawacoyaの工房にやってくるということなんですね。

番外編 工房で取り付け

ハンドプレスでホックを取り付けているところ

工房にやってきたホック達はkawacoyaスタッフによって手帳に取り付けられます。
このようにホックができてkawacoya製品になるまでの流れを知ると、なんだかいつもの手帳も愛着が湧きますね!

ホックにおいて松澤さんが好きなところ

「数あるホックのメーカーさんからなぜ丸山金属さんを選んだのか?」を松澤さんに尋ねました。
すると、「このパチンっていう音とか感触がすごく良いんだよね〜!
「あとは試作段階のホックではどうしても手帳に厚みがでて、ゴツくなったり、書きごこちが良くなかったんだけど、フラップと背表紙の密着感があって、手帳に高さが出ないようにしたところもこだわったところだよ。
とおっしゃっていました。

kawacoya手帳の背表紙部分
確かに背表紙とフラップの密着度が高いです

確かに、開閉時のスナップ感は他のホックにはあまりない絶妙なフィット感がありますよね。
松澤さんのこだわりはこんなところにもあったんだな〜と勉強になりました!

また今回工場を案内してくださった営業部の古寺さんも「丸山金属のホックには、品質に自信があります!お客様からは『丸山さんのホックは丈夫で長持ちする』というお声もいただいています。」とおっしゃっていました。松澤さんに認められたホックですから、間違いないですね!

工場見学を終えて

小さなホックを作るのにも、たくさんの機械と人が関わっていて、工程数もすごく多く手間がかかっているのだなと感じました。
また我々が場所を移動するごとに、お仕事中にも関わらずスタッフの皆様がこちらを向いて挨拶してくださったのが印象的でした!
丸山金属の皆さま、本当にありがとうございました!

さいごに

ここまで長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
kawacoya手帳の特徴的なデザインを再現しているホックについて深く知ることで、「パチン!」という音や感触がいつもと違う感じがするかもしれませんね。
私もこれからはひとつひとつの「パチン!」を丁寧に噛み締めたいと思います…!


ものづくりをされている方へ

丸山金属さんは松澤さんも自信を持っておすすめするホックメーカーです!
ホックの用途は、衣装、ハンドメイド作品、レザークラフト、車の部品など多岐に渡ります。
小ロットからでもご相談可能です。
気になった方は是非HPや下記のSNSをチェックしてください!お問い合わせ大歓迎だそうです^^!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?