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好きなことを仕事にするのがいいのか問題。

河瀬大作

 趣味はなんですか?って昭和の時代にはよく聞かれた。平凡とか明星とかのアイドル雑誌にも、身長体重出生地などと並んで趣味ってのが必ずあって、田原俊彦も中森明菜も、趣味を披歴していた。しかしそんなにバリエーションがあるわけではないから、音楽鑑賞とか、映画鑑賞とか、読書とか、ギターを弾くとか、ほとんど記憶に残らないものだった。そもそもそれは趣味ではなく、教養ではないのか、という根本的な疑問もありながらも、それを無視するほどの勇気もなかったぼくは、趣味を問われるたびに、やれやれと思いながらも、適当に答えていた。

 さて、今日のお題は、好きなことを仕事にすべきかどうか、である。

 好きこそものの上手なれ、だから、それを仕事にすべきだ。いやいや、好きなことを仕事にすると嫌いになっちゃうから、趣味と仕事はわけるべきだ。いままでも沢山の人たちがこの命題について、答えをだしてきた。

 ぼくの答えは、イエスである。好きなことを仕事にできたら最高だ。逆に嫌いなことは仕事にできない。そもそも取り組むことすらできないだろう。

 ここでいう、好きなこと、というのがどの程度の好きなことなのかが重要だ。イチロー選手や宮崎駿監督のように、びしっと道が決まっていれば、それでもいいかもしれないが、そもそも自分が打ち込めることを見つけられる人のほうが少ないだろう。

 だったら好きなことを仕事にするってどういうことなのだろう。

 ここで少し脱線する。

 できるディレクターとはどんな人のことをいうのか。ある辣腕プロデューサーが教えてくれた話だ。これは、多くの仕事に通用する、大切な心構えが含まれている。

 例えば、番組を作るときにネタ、つまりテーマを振られたとする。例えば、サービスエリアって最近人気だけど、なにかリポートつくれないだろうかと。そしてリサーチをして1週間後にこのテーマでいけるかどうかをまた相談することになったとしよう。

 このときに、できるディレクターと、そうでないディレクターは真逆のことをするのだいう。

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河瀬大作

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