あなたのフロウが聴きたいんぜ。

先日、左京区の岩倉に物件の撮影に行ってて、たまたま、岩倉の王将の前を通ったのね。

まぁ、京都以外の人は何のこっちゃわからんやろうけど。

グーグルマップ先生に聞いてください。

「京都市左京区岩倉」

はい。

いやいや、大事なん、そこじゃないわ。

岩倉の王将の場所は大事じゃなかった。

よし。

ちなみに、岩倉の王将の古くからあった方ね。

北にあった方。

宝ヶ池のとこじゃないよ。

その王将の前を通った時に、以前、誰かとそこの王将の話になった時の事が、ふと頭をよぎった。

もう、その店は閉店してるんやんね?

その時、その店を振り返って見なかったからわからなかったけど、なんか、そういや閉店したって知ってたような気がしてて、確認のために調べたら、ウェブにも出てこないからさ。

そいつはね、その王将を「岩王」と呼んだ。

「え?岩倉に王将ふたつあるやん?」って僕が言ったら、そいつは「俺らにとっての岩倉の王将はあそこやから、あそこが「岩王」やねん」と言った。

そんなやりとりを思い出して、あれ、超いいなと思った。

あの表現、超よかったなって。

強烈なる一人称。

なんか、たまに、自分がそこにいないかのように、時事ネタとか見た話や聞いた話をそのままする人がいませんか?

いない?

一人称で話すのは、大事な事だと思うな。

あなたという人の前で、僕という人が一人称で話す。
そして、僕という人の前で、あなたという一人称が話す。

っていうか、当たり前の事じゃないかな。

自分はこう思うって。
俺は、私は、こう思うって。

んじゃなきゃ、その人が話す意味すらない。
もはや、その人が伝える意味すら朧気。

むっかしから、ずっと思ってた。

学校に行ったら、みんなで話してたよね?

なんだ?昨日のドラマの話?
なんだ?昨日のバラエティの話?

幼いながらも、ぜっんぜん、相容れなかった。

なんだ?僕は今、昨日のテレビのダイジェストを観てるのか?

お~い!あんたはここにいる?
お~い!あんたは僕の前にいる?

僕はテレビで観たような、ウェブに書いてあるような、誰かが言っていたらしいよとかいう話なんて、全然したくないし、聞きたくない。

僕は、自分の心で感じて、自分の頭で考えて、自分の声や自分の手を通して、自分の言葉で伝えたいよ。

あなたに。

ねぇ、だからさ、あなたのフィルターを通してあなたの中に入ったモノを、あなたの心でちゃんと咀嚼して、あなたのフィルターを通して出てくる、あんたのフロウを聞かせてよ。

あなたならではのオリジナルのフロウが聴きたい。

俺は、あなたが暑苦しく思うくらいの俺のヴァイブス全開のさ、俺にしか出せないフロウを聴かせるからさ。

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