家計管理 毎月定額でシンプルに!
お金の管理とかどうしていますか?
こんな質問をされることがあります。
仕事を始めてから今まで、自分のお金は自分で使い道を決めているけど、20年以上実行しているのは、
可能な限り毎月の支払いを固定化する
ということですね。
給料が振り込まれたら、毎月決まった金額とクレジットカードなどで使った分を、引き落とし専用口座に振り込み。それだけです。
そうは言っても、変動する費用や、季節ごとに必要なものなど、急な出費もあるのでは?
そう思われるかもしれません。
なので、可能な限り固定化なのです。
年間費用を把握し毎月の出費を定額に
まずは、現在生活していく上で必要な費用を、全て洗い出す必要があります。
食費や光熱費、税金やローンなど、支払わなければいけないもの全てです。
「そんなの記録していない」という人は、まずは銀行のWeb明細や通帳などからピックアップできるものはないか?
カードでの支払いも、明細から選別することはできます。
一時的な買い物か、毎月支払っているものか。
そうやって、できる限り項目を出していきます。
ある程度項目が出たら、固定金額のものを、それぞれどのタイミングでいくら必要なのかを確認。
・毎月の定例支払い
・4半期に一度
・年に一度
・車検などは2年に一度ですね。そういうものも全て一覧化します。
すごく細かい項目ですが、
・Amazonプライムの年会費
・クレジットカードの年会費
・浄水ポットのフィルター
そんな項目もピックアップしています。
月額にすると、一番少ないのは最近サブスクリプション購入したアプリ“Bear”の125円ですね。年間1,500円なので、12ヶ月で割るとこの金額になる。
数百円のものがけっこうありますが、それが年に一度急に支払いがあると、「今月ピンチなのに」というときは、1,000円でも辛いですよね?
そういうのをできるだけなくすために項目の洗い出しは、発見の都度追加しています。
また、現在支払いは発生していないけど、今後来るであろうものがないか? も忘れずにチェックが必要。
マンションの長期修繕計画での一時金なんかは対象ですね。
急にまとまったお金を出せと言われてもねぇ……
・水回りの故障
・ガス給湯器は保険に入っていない
・シンクについているディスポーザーも最近動きが悪い
そんな感じで、急な出費があるかもしれないので、それに備えた蓄えも必要になってきます。
毎月の必要経費を算出
一覧化できたら、各項目が毎月いくら必要なのか? を計算します。
・毎月支払っているものはその金額
・2ヶ月ごとなら2で割った金額
・年に1回のものは12で割った金額
Excel、Numbers(Apple)、Google Shees(Google)などで管理するのがいいです。(↓サンプルイメージ)
次に、光熱費やスマホ料金などは、毎月変動するものです。
そういうものは「年間でいくら支払ったか?」を確認してください。
家計簿などをつけていない方はここがネックになりますね。(概算で計算するしかないです)
そして、1年間の合計を12で割った金額が、毎月必要な費用です。
この部分だけは、毎年見直し確認が必要です。想定金額より多くなったか少なくなったか。足らなければ補填が必要だし、翌月からの積み立て金額も見直しですね。
予想より少なかったら、そのまま継続する。そして浮いたお金は、次の1年に持ち越し(増えた場合の余裕)でもいいし、他の必要経費の補填でもいいでしょう
必要経費を給料でまかなえない場合はボーナスへ
毎月必要な金額がわかったら、それが毎月支払い可能な金額かどうか?
私もそこまでの高収入はないので、ボーナスで補填が必要です。
支払える金額だけで一覧を作成し、毎月の支払いには回せないものは、ボーナスでの支払いに変更するため、ボーナス時の支払い一覧を作成します。
急な出費の備えなんかはこちらに回ってきちゃいますね。
ボーナス時の支払い一覧は、決算賞与とかがなければ年に2回でしょうから、
年間合計金額/2
でボーナス時の支払額を計算します。
この2つの一覧をしっかりメンテナンスしていけば、毎月の支払いを、ある程度定額にすることができます。
そして、可能な限り引き落とし口座も1つに固定し、その口座にあるお金は自分の蓄えではないと決めることです。(=いつか出ていくお金)
もし、口座が複数に別れてしまうのなら、それぞれの口座単位に毎月いくら必要かを把握できるよう、一覧の構成を見直しましょう。
固定費を見直す
毎月の支払いを固定化できたら、それで終わりではなく、無駄がないかを見直していきましょう。
スマホは格安SIMの検討
格安SIMが必ずしもベストな選択になるとは限りませんが、ほとんどの人は問題ないのではないか? と思います。
少し前ならキャリアメールが必要という人もいましたが、最近はLINEなどの方が主流。キャリアメールを使わない人も多いでしょう。
子供が高校生になったので、家族全員でキャリアを乗り換えて割引を受けているという人も、格安SIMでもそれほど変わらないかもしれません。
自宅のインターネット回線なども抱き合わせていると、割引率が高くなりますからね。
この辺りは、いまの支払いと条件を把握して、乗り換えるメリットはあるかを確認しましょう。
クレジットカード利用の管理
クレジットカードは1,2ヶ月先に支払いを伸ばす借金でもあります。
そこで、クレジットカードも現金払いにするために、支払い用の封筒やケースを作っています。
クレジットカードで買い物をしたら、その金額を財布の現金からカード支払い用のケースに移動します。(つまり、自分の財布にある小遣いで支払ったのと同じ)
そのお金は、毎月の支払いと同じように、給料日に引き落とし専用口座に入金。
これでカード払いだけど現金支払いに置き換えられます。
ただこれは、ケースにあるお金をちゃんと使わないで入金するということができるか? がポイントですね。
つい使ってしまう、つい入金を後回しにした、となってしまうと、毎月の費用を固定化した意味がなくなります。
小遣いで支払えないものは、ボーナス支払い一覧に追加して、その時支払うようにするのも方法ですね。
(その項目が増えてボーナスを使い果たすのは避けましょう)
クレジットカードに関しては、記録が面倒になりがちです。
スマホでサクッと入力できる、アプリを使って管理するのもいいですね。
Zaimなど無料で使えるサービスを利用して、カード支払いの管理を行うのもいいでしょう。
その金額をちゃんと給料日には引き落とし口座に入金する。
最近はApple PayやLINE Payなどのコード決済も多くなってきました。
毎月の使用金額が、ある程度わかっているなら、先に入金しておくのもいいですね。
ネット銀行はメリットもたくさん
銀行口座はひとつしかなくて、入りと出が同じ……という人は、今回の見直しで引き落とし専用口座を作るのもいいでしょう。
ネット銀行は上手く使えば利息も高いし、引き落とし専用口座にするのもいいですよ。
例えば、楽天銀行。
楽天証券(取引しなくてもOK)も口座を開設し、銀行と証券口座をマネーブリッジ登録するだけで、普通預金金利が0.1%になります。
ゼロ金利で利息はつかない状況ですが、メガバンクなどの普通預金金利の100倍です。(たいていは0.001%というような数値)
そして、引き落とし専用口座としているので、すぐに使わないお金もどんどん貯まっていきます。
いずれどこかに支払われるお金ではありますが、それまでは高めの金利で運用できます。
言い換えれば、人のお金をとりあえず入れておいて利息だけもらっておく……ですね。
いわゆる「楽天経済圏」(楽天のサービスをいろいろ使っている)で生活しているのであれば、銀行口座の取引だけでも楽天スパーポイントが貯まります。
また、自分の他行口座から楽天銀行に振り込むと、その金額が「資金移動」としてカウントされ、「優遇金利適用定期預金」の対象になります。
これは1ヶ月間の適用ではありますが、年利0.21%という高金利。
これも、いずれ引き落とされるお金ではありますが、1ヶ月だけ高金利で運用できることになります。
ただし、定期預金なので、満期時の取り扱いに注意が必要です。
1ヶ月先まで引き落としがこないお金で、満期時自動解約の設定にしておきましょう。
クレジットカード選びは自分にあった目的のものを
キャンペーンなどでクレジットカードを作成したけど、ほとんど使っていない。
そんな人も多いかと思います。
まず、自分が持っているカードを全て確認しましょう。
・メインのカードはどれか
・使っていない/使う予定もないカードがあるか?
・使っていないカードに年会費を払っていないか
これくらいの確認で、必要なクレジットカードのイメージができるかと思います。
メインのクレジットカードとか決めていないというのであれば、
・マイルやポイント還元
・年会費
・付帯保険(海外、国内、携行品、ネット利用など)
こういうポイントを考えて、自分にあったカードを選ぶといいですね。
文章でダラダラと書いているので、なんとなくわかるけど、これを見ながら実践は難しいかもしれません。
それに、まだまだ細かなポイントもあるので、それは一緒に考えた方が話は伝わりやすいですね。
noteなので、ある程度概要を書いて、この先は有料で詳細を書くか? とも考えましたが、それで満足していただけるかも不安があったのでやめました。
ここまでの内容で、自分も同じような仕組みを考えてみたいと思われた方は、Workshopや個別相談で話はできますので、ご検討いただければなぁと思います。
管理用の一覧は、ExcelやNumbersのテンプレートを提供することも可能ですが、自分で作った方がいいですね。
その一覧がこの運用の要になるので、項目の増減や金額の変更など、自分でメンテナンスしていかなければなりません。
自分で作ったものならなんとかなると思うので、管理しやすいものを作りましょう。
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