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『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』観たよ!



 映画館に行かなすぎる人生なので、正直にいえば配信を待つか……と思っていたんだけど。
 これはよかった。行ってよかった……!

 2023年春、ウォッチリストに並んだ名作映画に「初見です! よろしくお願いします!!!」と挨拶して、『ローマの休日』を見た日のこと。どういうわけか急に勢いがついちゃって、「D&D観に行っちゃうか!」と、劇場へ向かいました。

 実に10年以上ぶりの映画館。
「俺はこれから、映画館で新作の映画を観るのだ……」という意気込みが過ぎ、やたらと緊張してすげえ早く着いちゃう。ロビーで待つにも長すぎるので、少し近所を散歩したくらいだよ!
 散歩しながらフードコートに来たら、映画のチケットを持ってるってだけで、「おう、ドリンク飲んでけ」とか「おう、サイドメニュー食っとけ」とか「おう、大盛りにしといてやる」とか、やたら激しい歓待を受けたので、10年の間に映画館は貴族の社交場か何かになったのかと思いました。

 さて劇場着いてから、短い映画なら余裕で一本見られるくらい待って(ところで、その時間になっても本編の上映が始まらない「開演時間」ってどういうしきたりなの???)、ついに始まったよ、ズ(s)のついたD&D映画!

 いやー、これがめちゃくちゃ面白かったよね!
 お嫁が「想像してたよりずっと面白かった!」と公式がツイートしてたような感想を言ってて笑ったけど、自分も事前情報よりもさらに面白く感じたもん。

公式みずから「意外と」を連発

 実に俺に効く映画で、ファンタジー好き、ゲーム好き、TRPG好き、笑える映画好き、不意打ちのエモ好き……などなど、キリがないほどGood for me!!!
 なんていうかさあ……ちょっとばかり、いま、負けが混んでいる人生なんだけど、まだ負け終わってるわけじゃないんだよ。プランは焼き直しばかりで、いつもドタバタしてるけど、それでもさあ。
 誰の話かって……うーん、ボンクラどもの話かな……。

 見てて何度も声出して笑っちゃったけど(周りからもかなり笑いが起きてた)、重要なクエストアイテムが重々しく渡されたあとのやりとりが、「あるわー」って感じでよかった(見ながらめちゃくちゃ何回も「あるわー」って思ってたな)。
 あれはバッグ・オブ・ホールディングス(アイテムを収納する4次元ポケットみたいなやつ)の関係なのかな? まあそういうのなくても、なんかアイテムの管理係になる人とかいるよね。

 あと、たしか他の人のツイートで見たけど、ラスボスに対してみんなでボコボコにするのが、TRPGっぽさある。DMやっててああいう時に、「1人を相手によってたかって、PCたちはなんてひどいんだ!」と思っていました!

 帰り道、あまりに想定より面白かったらしくて、お嫁が「この映画、大ヒットしてるんじゃない?」って。ああ、そうだ、俺のタイムラインではそりゃもう大ヒット上映中だ!!! 中立な視点なんてマボロシだ! どこにもありゃせんのだ!!
 まあでもほんと、本国では商業的にも大ウケしてるみたいだから、そこは安心だ。Blu-ray出たら買うので、この勢いで出してほしい。我が家の数少ないBlu-ray置き場の、ロードオブザリングとホビットの隣に並べたい……!

 最後に。
 オシッコ我慢できてよかったよ!

 映画館で2時間、センシティブな膀胱と線香花火のような集中力が保つかなあと心配したけど、ひたすらにテンポのいい展開と、子どもの頃から夢見た世界の映像と、間断なくねじ込まれるユーモアと、死角から狙い撃ちしてくるエモーショナルミサイルが、何もかも解決してくれました。

 DMやる時にずっと着ていたTシャツ、まだ捨てられずに取ってあって。あまりに懐かしく。
 古い衣服の匂いで鼻がグシュグシュになりそうだから着ていくのやめたけどな!!

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