久しぶりに『文学効能事典』から「チャンスをつかむのがへたなとき」で紹介されていた本。たぶん事典から読む小説はいったんこれで最後かな。
で、タイトルとかあらすじから、年老いた(なんせ100歳)老人が思い出とともになんか感動する感じのエピソードを振り返りつつ面白話をして、結局感動ストーリーなのかなあ、とか思ってたんです。
ちがったわ。「ハチャメチャ老人の笑撃・爆弾コメディ」だった。爆弾コメディ……!
笑いはなかなかブラックな感じもあり、実在の人物(主に政治家)がドンドコ出てくるので、歴史がわからない自分はわりと確認しながら読んだりもして、この本、賢い人が楽しむやつなのでは、とか思ったりもしましたが、それはそれとしてふつうに面白かったです。
ただ、面白いからこそ、エピソードが現在と過去と往復するのが、とくに中盤あたりまで「このままこっち側の話の続きを読ませて!」ってなりがちなのがもどかしかったかなー。
というわけで、あとはちょっとだけ引用して感想書いて。
たいがいアランはぶっ飛んでるんですが、この箇所は特別面白かった。この場面でこれを言うのはすごいよ!
検事がアランの話の誘惑に耐えきれずに、ついつい聞き返しちゃうところ、面白かったね。わかるよ、その気持ち。
やっぱり感動ストーリーだったわ!!! 感動したよ!!!
という感じで終わります。ではー。