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ブレーキ非搭載の原チャリ

サイコパス元社長に魅力を感じたからこそ10年以上も一緒にいたわけだ。

どんなところに魅力を感じたかって?

それはアクセルを踏み切れるところだ。
踏むアクセルは「事実無根」。

彼は常に言っていた。

「今はできなくても、言葉にした後に追いつかせればいい」と。

この言葉だけを聞けば勇者だ。

勇者は前しか向かない。

家庭からも会社からも見放された彼は今なお武勇伝を語り続けている。

まともな考えを持っていれば、

嘘はついちゃいけない
バレたらどうしよう

と理性が働き、リスクを考えるものだ。

それがない。

そんな「ブレーキがない」という特殊な車体に特別な何かを感じたのだ。

しかし、彼は戦車でもなければスポーツカーでもない。

当たれば弱い、原動機付自転車なのだ。

嘘がバレれば「そんなことは言っていない」と言うし、少しでもまともに突っ込まれれば立場を無くしその人を避ける。

嘘を言わなきゃ良いのにね。

経験者だからこそ語らせてもらう。

「前に進むためのアクセル」と「自分を大きく見せるためのアクセル」は全く違う。

後者のアクセルを踏み込める人間にまともなやつはいない。

あなたの周りに『裸の勇者』がもしいたら、早々にパーティを離れることをお勧めする。

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