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【お知らせ】#ポケット写真批評 募集スタート

こんばんは。『写真批評』第二号の編集に関わっている河島です。
写真に興味がある中高生や大学生、プロ・アマ問わず幅広く写真に関わっている皆さまへお知らせがあります。昨年、復刊した『写真批評』では写真評論家の調文明さん、美術評論家のきりとりめでるさんを中心に写真について振り返り、様々な議論が繰り広げられました。それを引き継ぎ、現在、キュレーター・美術批評家の深川雅文さん、写真研究者の北桂樹さん、そして河島が第二号の編集に関わっています。第二号では、より読者の皆さまに関わっていただきたく、#ポケット写真批評 という読者参加型のページを設けます。今日はそれについてお知らせします。

少しだけ『写真批評』の紹介

1973年の『写真批評』の創刊号を読み返すと、責任編集の1人だった写真評論家の重森弘淹(しげもりこうえん)が、時評のページで『LIFE』の廃刊について言及しています。記事には「人気雑誌がなくなるのは寂しくなる」などと月並みな感想を書いておらず、廃刊にあたって「報道写真家からの発言がなかったのは残念である」と述べており、彼の写真批評に対する姿勢が読み取れます。もし、写真雑誌が軒並み休刊になっている現在の状況を目にしたら、彼はなんと言っていたでしょう。なんとなく予想がつきます。

重森氏は『LIFE』の(当時の言葉でいう)廃刊について2ページの誌面を割いて語っていました。その中で、「フェティシズム化した報道写真」を批判し、過剰に涙をそそるような演出を施した報道写真が信頼を損ねていると指摘します。その『LIFE』は何度か復刊や休刊を繰り返し、今年に入って再び復刊するとのニュースが報じられ、脚光を浴びています。

「フェティシズム化しない報道写真とは?」私の中でも写真が悲劇的な光景をどのように写すべきなのか、完全な答えを持っているわけではないですが、次の『LIFE』がどのような選択をして提示するのか注目したいと思います。

さて、1973年の創刊号をお借りしたのですが、以下のようなシンプルな表紙です。中身は言いたい放題。書きたいことを書いているのが魅力です。

よく見ると、1ページから順番に目次が並んでいません。ジャンルごとに分類されている(私にとっては)珍しい編集です。こだわりを感じます。

ここからが本題です。

新企画#ポケット写真批評 について

第2号では、様々な立場にいる人の核心を突いた言葉を拾い上げて誌面に載せたいという思いで、今回は編集部で話し合い「#ポケット写真批評」と言う読者欄を設けることになりました。ぜひ、ご応募よろしくお願いいたします。記事の最後に詳細を掲載いたします。

#ポケット写真批評 への個人的な思い

万葉集には「よみ人しらず」の作品が多くあるように、誰が読んだか分からない素朴な言葉に心が打たれることがあります。写真批評でもそんなことができないか、今回はそんな気持ちが少しだけあります。実名でも、活動されているペンネームでも良いですし、一旦、自分の立場や肩書きを取っ払って、匿名で言いたいことを投稿していただいても構いません。気になっていたけど、誰にも言えなかったこと、写真について考えていたけど、発表する場がなかった人、ぜひなんでもいいので書いてください。第3号からは編集部でお題を決めよう、となる可能性もありますが、今回はテーマは自由です。

X(Twitter)に#ポケット写真批評のハッシュタグを付けて投稿するか、あるいはGoogle Formに150字程度で投稿をお願いいたします。誰かがあなたの投稿にハッとしたり、救われたり、新しい写真集のページを開くきっかけになったり、ギャラリーに出かける後押しになるかもしれません。

#ポケット写真批評募集について

【募集期間】
4/22 (月) ~ 5/14 (火)

【概要】
『写真批評』vol.2では、読者の皆様が普段考えている写真についてのつぶやきを募集します。おすすめの写真集、最近見た写真展、ひとこと写真論などの投稿をお待ちしております。
※採用された場合には、次号の『写真批評』に掲載されます。

【応募方法】
①X(旧Twitter)に#ポケット写真批評とハッシュタグを付けて投稿。
②以下のQRコードをスキャンし、Google Formに150字程度で提出。
https://forms.gle/ZeGF1SfqnotZP8S89

ぜひ何度もご応募ください!!!

全国の写真が好きな中高生、大学生にもひとこと投稿してほしいので、カメラ好き・写真好きの生徒さんが周りにいたら#ポケット写真批評について 伝えてください。よろしくお願いします!


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