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封筒の中が気になって封をできない確認強迫(強迫性障害の話)

強迫性障害の確認強迫の症状で、封筒や袋の中の確認に関して困っていた頃があります。
袋というのもいろいろありますが、封をして誰かへ発送するものや捨てるもの(つまり自分の手元にはもう戻ってこないもの)は特にプレッシャーが強くて強迫観念も強かったです。

仕事で書類を郵送する時

仕事で封筒に書類を入れて発送するときは、紙封筒の中を覗き込んで凝視し、何かが入っていないか入念に確認してから書類を挿入。
このとき、封筒に入れる書類のチェックにも時間がかかってました。
用紙の裏に何か書いてないか、間違って裏紙に印刷してしまってないか、必要な書類と一緒に何か不要なものまで紛れ込んでいないかなどなど、しつこーく何度も確認。
もし書類にちょっとインク汚れのようなもの(小さな点みたいな汚れであっても)がついていたら気になってそれを凝視・・・

その確認をしているうちに、最初に封筒の中を覗き込んで確認した記憶が曖昧になってきてまた不安になり、もう一度封筒の中の確認をやり直し(面倒くさっ!!)

そして封筒に書類を入れようとするのですが、左手に持っている封筒の中を確認する際、右手に持っている書類から一度目を離して意識が離れたことで、間違えて別の書類を一緒に持ってしまったのではないかという強迫観念が起きてまたやり直し・・・やり直しの回数も増えれば増えるほど頭が混乱していく・・・笑

買い物したときに商品を入れてもらう袋

買い物をすれば商品を袋に入れてもらうことになるわけですが、自宅に戻って袋から商品を出した後、普通はその袋は捨てるとか、後でゴミ袋として再利用するためにどこかにしまっておくとかすると思います。
その頃の私は商品を出した後の袋の中に、何かまだ必要なものが入っているような気がしてしまい、なかなかその袋を手放すことができませんでした。

このときは袋の中を覗き込んだり裏返したりして確認。
紙袋の場合は、底に厚紙を一枚敷いて補強してあるタイプがありますが、その場合は厚紙の下に何か小さなものが入り込んでしまったのではと厚紙を剥がして確認していました。あー面倒くさい。

覗き込んだ袋の中に何かほんの小さなゴミのようなものがあったらそれが気になり、指で取り出してそれを凝視し意味不明な確認・・・
ちなみに、スーパーの白いビニール袋だと、白色なので中を覗き込んだとき明るくて見やすいのですが、黒っぽいビニール袋などは中を覗き込んでも中が暗くてよく見えなくて確認がやりづらかったのを覚えてます。

ネットオークションで売れた商品発送のための梱包

その頃ネットオークションでたまに不用品を売っていて、売れたのはいいですが商品を発送するのがとても苦手でした。
一度発送してしまえばもう自分の手元に戻ってこないと思うとプレッシャーがきつくなって、商品がもったいないとかいうことではなく、このときも袋に何か別のものを入れてしまったのではないかという強迫観念に苦しんでました。

オークション商品を発送するときは、輸送中の衝撃に耐えられるように緩衝材を入れたりその他の工夫をして段ボール箱や紙袋などに梱包します。
「梱包中に間違って何かが紛れ込んでしまったのでは?」「梱包で使ったガムテープの裏側に何かくっついてしまっているのでは?」「頑丈に梱包したつもりがきちんとテープがくっついていなくて輸送中に商品が壊れてしまうのでは?」など、次から次へと強迫観念。

こんな苦労するくらいならオークションで出品なんてしないほうがいいやとも思いましたが、不用品が家に置いたままなのも嫌ですし、まだ使えるものを捨てるのも抵抗がありました。
なのでその頃は家族に梱包をやってもらってましたね。

今はオークションじゃなくてフリマアプリで不用品を売ることがありますが、ほぼ問題なく自分で梱包できてます。
たまに、強迫観念が湧いてきて気になったとしても、そのままガムテープで封をしちゃって、もうコンビニとか郵便局から発送しちゃってます。
発送しちゃったらもう確認のしようがないので諦めるしかないですからね。

はい、おしまい。

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