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旅と本が私に教えてくれた大切なこと

子どもの頃、私はスチュワーデスか外交官になりたかった。

スチュワーデスはまだしも、なぜ仕事内容もよくわからない外交官になりたかったかというと、「世界中を周れるし、いろんなところに行ける」と考えたからだ。

そう夢見ていた幼いころから、私は本が好きだった。学校の図書室で毎日違う本を借りる目標を自分に課していて、一日だけ自宅に本を忘れてしまった日は本当に悔しかった。今でもあの悔しさは忘れられない。

本が好きすぎて、もう少し現実が見える年齢に達した時、将来は出版社や新聞社で文章を書く仕事をしたいと願ったほどだ。

大人になった私が就いた仕事は…

そして、大人になった私は旅行会社に勤めていろいろな場所を周り、退職した今はフリーランスのライターとして生計を立てている。

ものすごく大雑把にいえば、子どもの頃の夢を私はきちんと叶えているのだ。

そのことに気づいたとき、「三つ子の魂百まで」ということわざに嘘はないんだなあと思わず苦笑してしまった。

まったく異なるふたつの職業だが、いずれも私が選んだ理由はただひとつ、「好きだから」。これ以上シンプルでわかりやすい理由はないだろう。

”好きだから”で仕事を選んで何が悪い?

逆に私は「好き嫌い」をまったく加味せずに、仕事を選ぶ人が不思議でならない。よく言われることだが、一般的に仕事は1日8時間、通勤や休憩時間を含めば1日のほぼ半分を費やすものである。

そんな仕事に好き…とまでは言わないが、興味を持てるものにしたいとみんな思わないのだろうか。嫌いな仕事でも、給料や福利厚生、人間関係さえ良ければ本当に我慢できるものなの?私はちょっとムリだなあ…。

こんな風に思ってしまう性格だから、私は組織からドロップアウトし、今はフリーランスになっているのかもしれない。そう思うとちょっと切なくもある。

自分にとって大切なこと =自分の好きという気持ち

それでもやっぱり私はこれからも「好き」と思える仕事をしたいから、

自分の「好きと思う気持ち」を信じるから、

もうちょっとだけ、願わくばずっと、好きな仕事に携わっていたい。

「好き」という気持ちを大切にして、やりたいことを叶えるために頑張っていれば、ピンチが訪れてもなんとかなるんじゃ…なんて思うのは、

やっぱり甘いことなのかな。

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