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【加齢で変えるべきカット方法】

【年齢による骨格の変化=骨老化】


年齢を重ねる事で骨格が徐々に変化していきます。ホルモン不足や血液、骨のカルシウム不足により骨そのものが縮んでいく事を『骨老化』といいます。祖父、祖母が若い頃より小柄になるのはその事からです。
頭も同様に骨の縮み小さくなる骨老化の影響を受けます。
頭も全てが骨で出来ている訳ではなく開口部(目・鼻・口)は穴が開いており、つくりが複雑、かつ動きのある部分なので、その周辺には老化の影響が現れやすくなります。
こめかみや額、 眉間、 頬、 あご先など、高さがあった部分は萎縮して平坦になっていきます。この影響によって余った皮膚が垂れてシワなどになります。
骨格に合わせてカットをおこなっているなら当然〝カットも変わる〟はず、いや変わらなければならないのです。
顔のパーツが垂れてきたり、変化してくればカットスタイルのフォルムも変えていかなくてはならないのです。


【老化で変える4つのカット構成】


骨老化により骨格が変わり、顔のパーツにも変化が出てきます。
そのような変化に対してどのようにカットを変えていかなくてはならない
4つのポイントがあります↓

1.ウェイトを高くする

目鼻口の骨が広がる事で皮膚が下に落ちていきます。カットスタイルのウェイトを低く設定しまうと下に視線がいき『老けて』『疲れて』見えます。
ウェイトを高く設定する事で視線が自然と上に向きやすく顔周りに自然な明るさや表情を明るく見せてくれる効果があります。
そのため年齢を重ねていき今までのヘアスタイルに違和感を感じた時にはウェイトを高く設定すると改善する事ができます。


2.サイドの厚みを出す

骨格の横幅が縮み、顎が衰え細くなるため顔が面長になります。
「縦」のフォルムが強くなり〝しわ・たるみ〟ができる事で顔のパーツにも影ができ縦のラインを強調させます。
そのためサイドをタイトに抑え過ぎてしまうと余計に老け込んでしまう・疲れて見えてしまう為、適度な厚みを出す事が必要です。



3.フェイスラインはタイトにする

骨格の縮みで、こめかみが陥没してくる事で顔周りに髪が溜まりやすくなります。通常よりもフェイスライン(こめかみ部分)を短くorレイヤーを入れる事で髪の溜まりを解消する事ができます。

4.フロント・バックにボリュームを出す

アゴは縮み後退し、頬骨は陥没していきます。すると顔が平坦になり歯が前に出てくるようになります。その影響から自然と目は下にいき、肌のたるみ、シワなどが目立ち『老けている』ように感じます。
バック・トップ・フロントの部分にボリュームや高さを出す事で平坦な目鼻を目立ちにくくします。


以上のように年齢を重ねる事で骨格は変わっていくため、いつまでも同じ髪型で対応する事が難しくなります。
加齢により変わり始めた骨格に合わせて髪形を提案して、年相応に似合った充実したライフスタイルを髪をとおして頂きたいですね!
骨格の変化に合わせたカット方法でした。

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